女児アレルギー死、お代わりで「×印」確認怠る(読売新聞) - goo ニュース
東京都調布市の市立富士見台小学校で昨年12月20日、チーズなどにアレルギーのある5年生の女子児童(11)が給食を食べた後に死亡した問題で、同市は8日、女児がお代わりを希望した際、担任の男性教諭(29)がチーズ入りの料理を誤って提供していたとする調査結果を公表した。
同日、記者会見した海東元治・市教育長は「ご遺族に心よりおわびします」と陳謝した。市教委は、医師や弁護士を含む検証委員会を設置し、再発防止策などを検討する。
当日の給食は生地にチーズを練り込んだ韓国風お好み焼き「じゃがチヂミ」が出たが、女児用にはチーズを抜いたチヂミを1食分だけ用意。担任には1か月分の献立表が渡されており、女児が食べられない料理には「×印」が付けられていたが、確認を怠っていたため、お代わりを求められた際、女児に食べさせてはいけない「チーズ入り」だったことには気付かなかったという。
かつて北海道の小学校で給食のソバを食べた児童が死亡した事故がありましたが
そばアレルギーが原因だったようです。
あれから20数年たち、今では食物アレルギーの子供も珍しくなりつつあります。
先日もテレビでアレルギー除去食を提供する小学校の給食室の模様を見ましたが
最近の給食って大変だ、そこまでしないといけないんだ、と思いました。
で、今回の死亡事故は学校のサービスの良さが裏目に出たというか
仇になったのではないでしょうか。
そして、相手を信じる事から出た事故とも言えそうです。
親御さんは給食では除去食を出してくれると、学校を信じ、
亡くなった子供さんは、先生がおかわりを許してくれるのだから
このチヂミは大丈夫だと先生を信じ、
担任教師は、子供がおかわりを希望するから
チヂミはアレルギー食物ではないんだと、子供を信じ
除去食でないチヂミを子供に渡し、不幸な事故が起こったのです。
子供、担任の気の緩みから生じた事故でもありそうです。
学校生活にも慣れ、給食にも慣れ、担任にも慣れ
「まさか」という気持ちから起こった事故。
万が一のことを考えず除去食を提供している学校側にも問題があります。
命に直結する問題は常に万が一のことを想定するべきでした。
例えば除去食の食器は普通食と全く違う絵柄の食器にすれば
本人も、担任も、周りの子供たちもお代わりしたら危険と認識できます。
そして、万が一のことを考え、保護者は子供に「お代わりは絶対してはダメ」
と言い聞かせておけばよかったのかもわかりません。
「アレルゲンが無いものはお代わりOK、そうではないものはNG」
というのでは本人も担任も勘違いする時もあるでしょう。
例外を作るべきではなかったのです。
いろいろ制約を付けるのはアレルギーを持った子供にとってつらい事でしょうが
楽しいはずの給食で命を落としては取り返しがつかない事を
もっと周りの大人は危機感を持っていればと、残念に思います。