正さん日記

世の中思いにつれて

オバマのアメリカ、執務初日から実感

2009-01-22 11:35:41 | 世界
 アメリカのオバマ新大統領は、200万人が見届けた就任式からパレード、舞踏会など華やかな祝宴の儀式を終え、今日21日(日本時間22日)からスタッフの認証や訓示を行うなど執務に入った。
 早速、ゲーツ国防長官などに対し、イラクからの米軍撤退計画について協議と指示を出したとのことだ。
 イラクからの米軍撤退については、先にブッシュ前政権がイラク政権との間に、2011年まで終了させることで合意しているが、オバマ大統領が公約通り16ヶ月に前倒しをするか否かは分かっていない。
 ただ、イラク側からしてみると、早く米軍がイラクから去ってもらいたいのは山々だが、今だ、治安が安定したとは言えない中で、自国だけで治安の維持が図られるのかは目安がついたわけではなく、不安感もぬぐい去れないとのことである。
 またオバマ大統領は、アフガニスタンには増派をして、アルカイダやタリバンの掃討を図ることにしているが、これはイラクからの兵士撤退とリンクすることになりそうだ。
 
 一方、パレスチナについては、オバマ氏の大統領就任に合わせるように、イスラエル軍の大半がガザから離れ、ハマスもこれを見届けて停戦に応じ、停戦状態が延びる可能性も出てきたとのことだが、イスラエルは境界周辺には部隊を配備しているので、ガザ封鎖の解除がなされていないことと合わせ、依然として一発触発状態が解けているとは言えないが、イスラエルもブッシュ時代と同じような暴挙はでき難いのではなかろうか。
 
 さらにオバマ大統領は、ブッシュ前政権がキューバ・グアンタナモ米軍基地に対テロ戦収容所と併設した特別軍事法廷について、閉鎖への見直し作業に入るようゲーツ国防長官に指示したとのことだ。公約していたグアンタナモ収容所閉鎖に向け、早速具体的な一歩を踏み出した。これらの処置が実行されることによって、イスラム社会との融和に結びつくことになる。
 
 オバマ大統領の融和政策は、大統領選で公約したリベラルムードからやや中立ムードに右舷したとの見方があるが、雑多の考え方がふくそうしているアメリカを動かしていくためには、一定の現実路線を取ることは致し方ない。
 それでも、好戦的なブッシュ路線から、和平を希求するオバマ路線に大転換したことは、オバマ大統領の執務初日の行動から実感できる。「パレード途中で車から降り、国民に応えるオバマ大統領夫妻」「関連:1月21日」
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