こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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久々の大物褥瘡

2012-12-11 22:42:42 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、立て続けに患者さんが亡くなったり入所したりで、急にスケジュールにに空きが目立ち始めました。
今年入ったスタッフのSUさんは、短期間に次々亡くなられる患者さんに、涙の枯れる間もなく「私って、疫病神ですか??」って、真剣に悩んでいました。

「いやいや、続くときはそういうものだよ。これはしばらく続くと思ってね。病院でもあったでしょう?急変にやたらと当たる時期。」

そういうものなのです。
これは、波の満ち引きのように、あがらえないものなのです。
一人一人、静かに見送ることを、しっかりと受け止めて欲しいなと思っています。
そうこうしているあいだも、いろんなことは起きてきます。

今日、精神のステーションから患者さんを引き継ぐことになりまsた。

なぜなら、やっかいな褥瘡があるからです。

そして、同行訪問でびっくりしました。

仙骨と左大転子に4度の褥瘡、ポケットもかなり深く、自壊して悪臭があります。
さらに反対の大転子にも出現していました。

原因。

畳の上に薄いカーペットとコタツ。
その上に、24時間直に寝たり起きたりしているからです。

時々出会います。

コタツにはまったきり24時間過ごされる方。

1年前にも、同様の状態で巨大褥瘡ができ(同じところです。)私たちが入ってベットとエアマットをいれ、皮膚科の往診医をお連れして、デブリすることと4回。
ものすごいスピードで改善して、3ヶ月ほどで8割がた、5ヶ月ほどでほぼ完治しました。
今は、お尻も腰もピカピカです。

ということで、褥瘡を見ると燃えてしまう私たちですから、絶対に治します!!

まずは環境調整から。
栄養状態もかなり問題がありそうです。
しかもDMもあるとのこと。
問題は、暮れ正月をどう過ごすか・・です。
独居なので。

というわけで、あすから調整がまた大変です。


ところで、毎年クリスマスシーズンに忘れず手作りキャラメルと手作りポプリ、手作りエコたわしをたくさん送ってくれる方がいます。

4年前に亡くなられた患者さんの奥様と息子さん。
今でも、私たちのことを忘れずに励ましのお便りとともに、送ってくださいます。

去年もブログで書きましたが、そのキャラメルの美味しいことと言ったら、グリコのキャラメルよりずーっと美味しいです。

みんな、訪問の合間に口に放り込んでは出ていきます。

今でも、忘れないでいてくれるご家族がいる。
それだけで、私たちのモチベーションはずずっと上がります。

さてさて、今年もあと半月です。

あとひと踏ん張り頑張りましょう!