こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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抑制じゃなくて、何ができる??

2012-12-26 23:18:19 | 訪問看護、緩和ケア
急遽入院が決まった患者さんの、入院前の処置と準備のために、朝からバタバタと訪問しました。
ご家族が遠方なので、医療的な部分のお手伝いが必要です。
朝からの一連の処置やケアをやりつつ、物品を用途別に分けます。
薬も数を合わせ、何を飲んで何を飲んでいないのか、今日の状態はどうかなども申し送りをします。
サマリは、昨日既に送ってあるし、使うか使わないかは分からないけれど、褥瘡の処置に使っていた衛生材料も一部準備しました。

これで、あとは午後から行政の担当にバトンタッチができました。
「さみしくなるわね・・」と患者さん。

ああ、よかった。一応待っていてくれたんだ・・。
ちょっと嬉しかったりします。

「頑張って、早く良くなって帰ってきてね。」

きっと、色々な面で改善が図れると思います。


ところで、在宅ではよくあることですが、体をかきむしって傷を作ってしまう方がいます。

痒いのでしょうが、それだけではない何かが、掻くを通り越してえぐるになってしまうのです。

つなぎを着せても、驚くくらい見事にロックを外してしまいます。

あの手この手で考えますが、ご家族が男性ということもあり、なかなかご家族が工夫するのは難しい状況なのだそうです。

そんなスタッフの報告を聞いて、ちょこっと創作意欲がわいてきました。



100円均一の綿の手袋に、幅広の厚手でがっしりした綿テープ(?)を縫い付け、両箸にマジックテープをつけました。
それをぐるりと手首に回し、テープで止めます。
さらにその上にぬいつけてあるリボンで、手首をましてしっかり固結びをします。
表と裏です。  

実際付けてみると、やすい綿手袋では意外に細かい作業ができちゃいます。
この硬結びも解けそう・・。

なぜ5本指の綿手袋かといえば、ご自分でリモコンを操作したり、食事を摂ったり、字を書いてりもできるからです。
ミトンじゃそれはできません。

でも、ぎりぎりボタンはずしや、結び目をほどくのはできないでいて欲しい。

ということでこれにしました。
ただ、この手袋をする前に、両手の親指と人差し指の先端に、必ず絆創膏を巻いてもらいます。

オウムの信者で、指紋を削った犯人もいっていましたが、指紋がないだけで指先の感覚は全く麻痺してしまったそうです。

同じように、それぞれの指先にばんそうこうを貼ると、すごく感覚が鈍るのです。
そうして手袋をつけると、かなり細かい作業は無zかしくなるのです。

そんなわけで、明日にでもこれの効果を確かめてみたいと思います。

ああ・・、もう眠くて死にそうなので、今日はこれまでです。
おやす

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