こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

いろんなサービスが増えてきた!

2013-05-18 23:21:44 | 訪問看護、緩和ケア
来る2025年に向けて、この業界も混沌としてきました。

瀬谷区は小さな区ですが、そこにどんどん新しく訪問看護ステーションが増えてきて、現在は10箇所もの訪問看護ステーションがあります。

青葉区に至っては、、20箇所もあるそうです。(人口も多いのですが・・。)

ここ数年で乱立といっていいほど、ステーションができては消えている状態ですが、なんだか大丈夫なのかな??
地方へ行けば、まだまだ県単位で数箇所しかないところもたくさんあるのに、都市部に集中する新規開業のステーションの多さにはびっくりします。

大手グループ系のステーションもあちこちにあり、最近ではまるでコンビニのフランチャイズみたいなところから、突然起業した個人のステーションまでありす。

でも、既に横浜市内はステーションがたくさんあって、今から参入されても、よほどのコネクションや特性がないと、なかなか指示書を獲得するのは大変だと思います。

数がそこそこだったうちは、自分のところに来た患者さんを、新しいステーションにご紹介したりも出来ましたが、最近ではそんなことをしている場合じゃなくなったので、自分たちでなんとか生き残っていただくしかありません。

他区のある管理者さんが苦笑していました。
他業種だったご近所さんが、突然出資して訪問看護ステーションを立ち上げ看護師も雇って始めたけれど、挨拶に来て「顧客はどこから獲得するんだ?」と聞かれて空いた口がふさがらなかったといっていました。
訪問看護ステーションで「顧客」って言われても・・。(^_^;)

たぶん、いろんな情報で「これは儲かる!これからはこれだ!」と、ひらめいたのでしょうが、現実はそんなに甘くないですし、リサーチをちゃんとしなければ、間違いなくアウトですよね。

なにしろ、たくさんありますし、しかもこの業界も一度いい関係で仕事をすると、ずっとその関係は続きますから、あとから参入して、医師やケアマネに顔を売るのは、なかなか苦労があると思います。
もともと、その地域で何かしらの活動をしていて、顔がしれているとか、コネクションがあれば話は別ですが。

やはり、新規事業はリサーチが大事ですよね。

そんな状況ですから、最近ではちょっと変わった形態の訪問看護サービスや、看取りのための入所施設、「認定看護師がいます!」というようなオリジナリティを全面にしているところも増えてきたそうです。

そうそう、最近では訪問地域を市内外全域に広げているステーションも出てきました。
もともと、精神の訪問看護ステーションは市内全域でしたが、それ以外でもかなりエリアを拡大していることろが増えてきました。
その殆どは、大手企業がバックにあるようですが、緊急訪問とかを考えたとき、どうなんでしょう・・。
それに、患者さんから患者さんへの移動距離が長くなるので、その時間ロスはどうするのか、そのロスが患者さんのケアの質の低下につながらないのか、それがちょっと気にかかります。


また、看取りの出来る看護師だけでやっている小規模多機能事業所や、大きな病院の医師を取り込んだ看取り施設などもあるようで、「在宅患者の受け皿がなくなる。訪問看護師テーションをどんどん増やせ!」という国の提言ほど、患者さんは溢れていないようです。
ただ、これもきっと都市部だけの話でしょうし、神奈川県のなかでも、こんなに乱立してるのは横浜市内だけなのだと思います。

そんなわけで、利用者数が思うほど増えないと、悩んでいるステーションも結構あるのではないかと思います。

うちは今くらいのスタッフで、今くらいの規模で地域に根ざした訪問看護が続けていければ、それ以上の欲はないのですが、なんだか周りが買う混沌としてくると、ちょっと不安がよぎるのも事実ですね。

まあ、周りを見ながら、リサーチをしつつ、この地域にとって必要とされるステーションでありたいという気持ちを忘れずに、守っていけたらと思っています。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿