猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

明日は宮城県士会での講演会です

2014-09-19 18:40:47 | 日記
明日は、宮城県士会主催の講習会「脳卒中理学療法 科学的検証を基に新たな展開へ」に講師として参加させていただきます。
吉尾先生、伊藤先生とともに熱く語りたいと思います。私は朝1番に講演しますので、好きなことを暴走気味に話します。今まで言われていたエビデンスのない常識にメスを入れます。内容は体幹筋の作用を中心に語ります。

退職者

2014-09-13 11:27:22 | 理学療法
この頃になると来年春で退職するとか、年内で退職するような話を聞く。
1 まず年内で退職とはどういうことだ!
理学療法士は1日に治療させていただける患者さんの人数に限度がある。年度途中で退職して迷惑がかからない施設は皆無に等しい。要するに、円満退職にはなりえない。

2 退職後の体制に意見するな!
役職者の退職者に良くいるが、「次の主任は…君を推薦します」などを言ってくるものがいるが、馬鹿げた話である。役職者の退職は大変な打撃である。その後のことは残って頑張るものが決めたら良い。


しかし、退職者がでるという施設にも問題がある。どういう施設を目指すのかが重要である。
私は学術でいきているものなので、私の自論だけで話をすると、職員にどんどん学術活動をさせて、常に目標を高く持てるような環境が大切であると考えている。

給料が高い、職員の仲が良い というのも大切であるが、まずは自分のキャリアを高めることができる施設であるか否かである。




臨床実習のあり方 続き

2014-09-12 01:33:47 | 臨床実習
臨床実習で大切なのは、養成校の方針と臨床実習指導者の方針が同じであることである。

本校は、理学療法評価の方法をトップダウン評価で統一している。この評価方法は、動作観察・分析が主体になるために、学生のとっては動作分析をどのくらい可能になるかが重要になる。

また、神経疾患の理学療法検査のなかでは、筋緊張検査を重要としている。これも検査技術の獲得には時間が必要になり、また、学生・教員ともに根気が大切になる。

このような点を臨床実習指導者に熱く語り、指導内容の統一をはかっている。


本学では、附属診療所が設置されており、臨床実習までに、教員が指導者になって実際の患者さんのプレ評価実習を行っている。

ここで重要なのは、・・・・「本校の臨床実習は学内教育の体験学習である」

1 学内教育で教えている理学療法評価技術がそのまま患者さんに応用できるかは疑問である。

2 レポートは誤字・脱字の点検から始まる。きれいにととのったレポートを作成するのも重要な能力である。


上記の2点を臨床実習指導者に行わせるのは、失礼である。学内教育で行うべきである。

要するに、養成校での座学、実習を終え、実際の患者さんで学内教育の内容が応用できているかを点検して、そこで、外部の施設の臨床実習が始まると考えて欲しい

養成校が、臨床実習指導者に丸投げの状態は絶対にダメである。


また、次に臨床実習で重要なのは、臨床実習訪問である。私は、臨床実習指導者に学生の評価をさせる前に、私から学生の長所、短所、そして、現在の実習状況の予想、その際の対応の仕方をまず話すことにしている。ほとんとの臨床実習指導者は「鈴木先生のおっしゃる通りです」と話してきます。

このやり取りで大切なのは、教員は常に学生の応援者であるということです。


本学では来週より3年生が臨床評価実習にいきます。うまくいきますように




臨床実習 そんなにおかしいか。

2014-09-11 00:23:20 | 日記
最近 理学療法士、作業療法士の臨床実習のあり方について改革が必要であるという意見が多い。
そのような記事を拝見すると、臨床実習指導者が悪者のように表現されているが、本当にそうなのであろうか?

レポートを書かせるのが悪い指導で、レポートを書かせないでクラークシップ方式で指導するのが良い指導のように言われているように聞こえるが、

1 レポートを書かせて何が悪い
2 クラークシップ方式の指導はレポートを書かせる指導のなかでも取り入れられている。

レポートの有無とクラークシップの有無は同じ場面では評価できないのではないか。
と言うのが本音である。

「睡眠時間が削られる」、「厳しい」ことは悪いことなのか?
理学療法士として資格を取得する際には、上記のことは当然である。

しかし、エスカレートすることは良くないことも事実である。

本学の臨床実習指導者は、学内教員と同様に熱い。感謝しています。

また、学生が体調悪くなるくらい睡眠時間が少なくなることもない。
この背景には、学内教育で、臨床実習を楽しくむかえることが出来るような授業を行っている。

臨床実習に関する内容ももう少しファジーに考えることができないのであろうか。

一番大切なのは、養成校の教員はどのような理学療法士を育てたいかを明確にして、それにあう臨床実習のあり方を提供できる





なぜ 学位をとるのか?

2014-09-10 09:05:34 | 日記
本学は学部教育だけでなく、修士課程があります。海外の理学療法士は修士を取得することは普通に行われています。そのため、本学学生にも、個人のステップアップのために修士取得を促しています。

私は、40歳代で博士号を取得しました。師匠には、「博士は40歳代で十分である。」、博士号を取得するということは研究者として認められたことになる。「30歳代ではまだまだである。博士号を取得した後に研究が続行できるようにならなければいけない。」という師匠の話は大変よくわかります。

私の研究室で修士号をとった方のその後の研究活動をみると様々である。
研究が継続してできていないことには私の責任もあるが、研究者として自覚して世の中をリードして欲しいと思う。

私が修士の学生にも伝えたいことは修士のなかで研究の習慣をつけることである。今はまだ上手くいっていないかもしれない。反省である。