猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

セラピストの問題点のあげかたに疑問

2013-08-28 17:52:50 | 理学療法
今、ある学会の症例発表の抄録を査読しています。

疾患は運動器疾患ですが、びっくりすることに疾患名とは関係ない部分の機能障害が問題点になっているわけです。
具体的には、股関節疾患であるにもかかわらず、股関節周囲の機能障害が全く問題点にあがっていなく、足部の問題点がクローズアップされているわけです。

我々のようなトップダウン評価を中心にする場合は、困っている動作から問題点を把握するわけですが、普通は、股関節周囲の動きの異常をみて、そこから考えられる他の関節の問題点を考えますよね。

トップダウン評価といっても、まずは、障害部位の問題を中心に考えますよね。


脳血管障害片麻痺患者の問題点も非麻痺側の問題はありますが、やはり問題点の中心は麻痺側ですよね。

みなさん、頑張りましょう。

では・・・






和歌山への年1回の旅 喜んでくれている患者様に感謝

2013-08-28 17:40:02 | 理学療法
先週から今週にかけて、和歌山の南部地区に神経疾患の検診でいかせていただきました。この事業はもう10年以上実施しております。神経内科医、理学療法士(私です)、時には鍼灸師をつれて、保健師さんとともにご家庭を訪問します。

多くの方が、動きが不安定になっているので、ダイナミックな運動療法はできないのですが、短時間での評価のなかで、担当の理学療法士の方に指導させていただいています。

患者様は、私が治療しているときには、痛いのでしょうね、顔をしかめて頑張ってくれていますが、終わったら「楽になった」といってくれます。

帰りがけには、玄関、外まで出てくださり、別れをつらがってくれてます。

「年に1度で私はなにができるのか?」といつも考えていますが、患者様の笑顔、担当セラピストの「勉強になりました。明日から頑張ります」の声を聞くと、価値はあるのだろうと思います。

来年もお世話になります。よろしくお願いしますね。

では・・・



音楽のお話は別のブログに移動しました。

2013-08-25 22:05:47 | インポート
今まで、本ブログは、鈴木俊明の仕事および音楽活動の話を一緒におこなっていましたが、様々なジャンルになりますので、このブログでは大学教授としての鈴木俊明をバンドのことについてはYahoo ブログで「スズキ☆マンの部屋」を開設しました。

是非、そちらもお楽しみください。

よろしくお願いいたします。 

臨床実習を前にした学生を指導して・・

2013-08-24 21:32:23 | 教育
今、臨床実習前の学生の実習指導をしています。レポートを読んでの指摘事項をまとめました。
これを読んでいる学生さんはご参考に・・・・ただし、関西医療大学ではトップダウン評価でおこなっています。


1 検査項目の書き方について

  大項目としては、1)関節可動域検査、2)筋緊張検査、3)反射検査、4)感覚検査ですね。
  その下の項目としては、例えば 2)筋緊張検査には①静止時筋緊張検査、②MAS、③他動運動による筋緊張検査・・・がくるわけです。
  3)反射検査では①深部腱反射となり、4)感覚検査では① 表在感覚検査(触覚)、② 深部感覚検査(位置覚)のようになるわけです。

  また、検査項目は「予想される関連図」からでてくる問題点をすべて出してください。


2 統合と解釈の書き方について

  これは関連図を説明するように書いてください。
  問題となる基本動作は? その実用性は?? その実用性低下の現象は?? 考えられる関節運動は??

  これら各々に優先順位をつけなくてはいけません。説明は、運動学的に解釈できないといけません。


3 問題点の抽出の仕方について

  関連図で導き出された機能障害レベル、能力障害レベルの問題点は、すべて問題点に挙がるはずです。関連図に書かれているのに、問題点リストにないレ
  ポートもありますよ。



頑張ってほしいですよね。  では・・・