猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

臨床実習指導者会議 お世話になります

2014-09-07 16:07:32 | 日記
昨日は臨床実習指導者会議 でした。臨床実習は学内教育の体験学習であることを前提にしています。
そのため、教育内容の一本化にすることが大切になります。昨日は今年新しく追加した筋緊張検査を講義させていただきました。臨床実習は施設にお任せでは絶対にダメである。なぜならば養成校のカリキュラムですので全ての責任は養成校にあるわけです。

どうにかしてほしい クリニカル リーズニング

2014-09-07 16:04:19 | 日記
最近すごく気になることがあります。自分の部下には常に熱く語っていることであるが、症例報告の発表において、理学療法の効果を 「脳機能が改善した」「神経路が正常になった」と普通に会話してそれが凄いことのように言われている。
私はそのような発表を聞くと、以前は怒りがこみあげてきたが、今は笑ってしまう。
そんなことなぜわかるのか?

私は脊髄神経機能の興奮性をずーと研究しているが、まだ大それたことは言えない。我々、基礎研究者は条件を設定して研究している。臨床場面の疑問点を感じながら研究しているが、その結果をすぐに臨床応用することは難しい。

それを研究していないセラピストは、さもいいとこ取りのように間違った大きなことを言っている。

私が 脳機能の研究していたら、もっと怒りをあらわにしていたと思うが、みなさん 優しいわけである。

臨床家が本当に研究に従事しないといけない。いっていいこと、いけないことを わかるのも能力である。

私が行っている運動イメージの研究では、脳機能は促通されるが、脊髄神経機能は変化ないという論文がほとんどである。今の段階では 運動イメージは臨床応用できないということになる。
こういう事実を知らないといけない。