猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

元気で私を支えてくれた皆さんに感謝です。

2020-01-21 21:22:00 | 日記
本日、学校法人関西医療学園より25年勤続の表彰をいただきました。振り返りますと、大阪の病院に2年間、母校の京都大学に6年間、そして関西医療大学に25年間ということになります。
25年間のなかにはいろいろな経験があり、他の大学からのお誘いもありましたが、その時の職場の皆さん、学生さんの可愛らしさが、本学で長く勤められたのだと思います。家族の皆さんには、私のわがままを文句一つ言わず、見守ってくれたおかげです。
関西医療大学では、理学療法だけでなく鍼灸医学の良さも実感でき感謝しています。

これからも頑張りますという反面、きちんと部下を育てたいとおもいます。




装具装着して単に歩かせるだけがセラピストではない

2020-01-17 19:54:00 | 日記
本日、私の関連病院で回復期の脳卒中片麻痺患者を診させていただきました。
患者様は私の知り合いで、半年以上前に発症され、急性期、回復期の病院でリハビリテーションをされていました。

実際に拝見しますと、麻痺側上肢もきちんと触られていない。治療されていない。治療前には少し上肢を挙上させると痛みがありましたが、アライメントを整えて肩より上方に他動ですがあがるようになる。
歩行を拝見すると、非麻痺側下肢への十分な体重負荷ができていない。前の施設で、長下肢装具をつけて歩かすだけとのことでした。私は装具をつけずに歩行練習をさせましたが、非麻痺側立脚期では非麻痺側股関節を外転しさせ、体幹を非麻痺側へ傾斜させていました。そのため、麻痺側下肢を振り出す能力も低下していました。麻痺側立脚期も十分な体重負荷ができていない。これは予想ですが、歩行練習の際に、後方からセラピストが腰あたりを支持し、大きく非麻痺側に体幹を傾斜させる歩行を学習してしまったのであると思います。

私は「装具を使うな」とは言っていない。トレーニングでは装具なしで練習することが将来的に大切であると言っているのです。装具を使う場合でも、吉尾先生が良く言われている 垂直刺激をいれる。要するに、きちんと体重をかけることを大事にしてほしいわけです。

非麻痺側の中殿筋、大殿筋の筋力低下が著明であり、きちんと非麻痺側下肢に体重をかける練習をするだけで、麻痺側下肢が綺麗に振り出せるようになったわけです。

私は運動学を重要と考えて評価、治療しています。今回の症例は決して、難しい解釈ではなく、簡単な運動学的な解釈ができていることが重要になったわけです。

このようなことが本当に大切な 臨床推論なのではないでしょうか? 本人さん、ご家族さんは満足してくださったようですが、私はセラピストの無能さに寂しくなりました。

ただし、私の関連施設の部下は私の思いが伝わっていますので、大丈夫です。頑張ってくれます。期待しています。






次の日曜日の講習会です。宜しくお願いいたします

2020-01-14 07:28:00 | 日記
「歩行の運動学」
1.日時:2020年1月19日(日) 10時〜16時
2.場所:神戸リハビリテーション福祉専門学校 
3.講師名:鈴木俊明先生(関西医療大学大学院)
4.定員:50人
5.参加費:関西理学療法学会会員3000円、学生会員2000円、非会員8000円
6.問合せ先:関西理学療法学会事務局
7.備考:
 内容: 歩行はリハビリテーションでの課題になることが多い。歩行を理解する際に、歩行における筋活動を知ることは重要である。本講習会は、歩行での筋活動を運動学の観点から解説する。


学生の頑張りに感謝です。

2020-01-13 13:19:00 | 日記
この日曜日、月曜日には3つの団体で講演会をさせていただきました。
私の学部ゼミ生は、団体さんのご好意で参加させていただいております。

ある講演会で、別の養成校の学生さんが大勢参加してくれました。

彼らは熱心に耳を傾け、質問も積極的にしてくれました。
このような頑張りには本当に感動します。私も元気になります。

学内から多くの刺激を学生に与えることができるような教員になりたいですね。



ほんらいのマネジメントとは?

2020-01-11 19:05:00 | 日記
現在、理学療法士の臨床実習では、就業時間以降は出来るだけ残さない、課題をできるだけ課さない など学生に気を使った対応を行われていますね。また、理学療法士になったあとも働き方改革で出来るだけ早く退社させることが言われています。

どこで教育するのでしょう。

職場のマネジメントとして管理者は悩みの多いことと想像します。

要するに、自分で解決できる、困ったときには能動的に動くことができるようにしないといけないわけです。

教育者としては、学生時代から能動的に知識、技術を獲得できるような人材を育てることが本当に大事になるわけですね。

昔は、患者様のことでスタッフ達と夜中まで語り合ったりもしましたが、そのような取り組みは組織全体としては出来ない環境ですね。

これで本当にいいことなのでしょうか?

悩みますね。なんとかしないとです。