猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

臨床実習のあり方 続き

2014-09-12 01:33:47 | 臨床実習
臨床実習で大切なのは、養成校の方針と臨床実習指導者の方針が同じであることである。

本校は、理学療法評価の方法をトップダウン評価で統一している。この評価方法は、動作観察・分析が主体になるために、学生のとっては動作分析をどのくらい可能になるかが重要になる。

また、神経疾患の理学療法検査のなかでは、筋緊張検査を重要としている。これも検査技術の獲得には時間が必要になり、また、学生・教員ともに根気が大切になる。

このような点を臨床実習指導者に熱く語り、指導内容の統一をはかっている。


本学では、附属診療所が設置されており、臨床実習までに、教員が指導者になって実際の患者さんのプレ評価実習を行っている。

ここで重要なのは、・・・・「本校の臨床実習は学内教育の体験学習である」

1 学内教育で教えている理学療法評価技術がそのまま患者さんに応用できるかは疑問である。

2 レポートは誤字・脱字の点検から始まる。きれいにととのったレポートを作成するのも重要な能力である。


上記の2点を臨床実習指導者に行わせるのは、失礼である。学内教育で行うべきである。

要するに、養成校での座学、実習を終え、実際の患者さんで学内教育の内容が応用できているかを点検して、そこで、外部の施設の臨床実習が始まると考えて欲しい

養成校が、臨床実習指導者に丸投げの状態は絶対にダメである。


また、次に臨床実習で重要なのは、臨床実習訪問である。私は、臨床実習指導者に学生の評価をさせる前に、私から学生の長所、短所、そして、現在の実習状況の予想、その際の対応の仕方をまず話すことにしている。ほとんとの臨床実習指導者は「鈴木先生のおっしゃる通りです」と話してきます。

このやり取りで大切なのは、教員は常に学生の応援者であるということです。


本学では来週より3年生が臨床評価実習にいきます。うまくいきますように