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猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

臨床実習QA その4

2011-11-01 02:21:39 | 臨床実習
最近の学生からのQAです。頑張ってほしいです。がんばれ実習生


Q1 他動的に足関節背屈させた時に内返しを伴いやすい原因には何が考えられるのでしょうか? 今回の患者様では、純粋な背屈をさせた時に外側で詰まるような感じがありました。
A1 いろいろ考えられますね。筋でいえば、足関節底屈・内反筋である後脛骨筋の筋緊張亢進により背屈された時の抵抗で生じる、足関節背屈内反筋の前脛骨筋の筋緊張亢進が足関 
   節背屈時にうちがえしも見られてくることなどです。また、足関節背屈時に外側部の可動制限により動作が制限されるために、内がえしをすることにより背屈角度を増大させていること
   です。

Q2 立位では、腰椎軽度前弯位、骨盤軽度前傾位、両股関節軽度屈曲・外転・外旋位を認める脳血管障害片麻痺患者さんです。大殿筋の筋緊張検査で、腹臥位で静止時と低下筋の検   査をすると低下でした。歩行動作を観察したので、立位での筋緊張も触診しました。立位では正常域で、側方移動すると、筋の緊張は変わりませんでした。大殿筋は内腹斜筋のよう 
   に、せん断で働くと思うのですが、これらの検査結果から、低下と判断しても良いのですか?
A2 低下でいいです。本学の授業では、静止時筋緊張と他動運動での筋緊張検査を中心にみることをつたえました。臥位で筋緊張低下であれば、立位での静止時筋緊張は必ずしなけ    ればいけない検査ではありません。大殿筋の筋緊張検査は立位での側方移動での筋緊張の高まりを基本にして亢進、低下を決めます。

Q3 膝関節屈伸時の膝蓋下脂肪体の作用について教えてください。
A3 膝蓋下脂肪体により膝蓋靭帯を肥厚させ、膝蓋骨を圧迫させます。そのため、膝関節屈伸時の膝蓋骨の動きを制限するわけです。

Q4 肩関節屈曲筋力低下と言う問題点を挙げた時に、肩関節屈曲筋筋力低下では無いのかという指摘を受ました。
A4 MMTで筋力を検査するわけですので、肩関節屈曲筋力低下です。