私は理学療法学科の大学教員である。大学教員をすでに23年させていただいている。
私が大学教員になったきっかけは決してPTの教育をしたいからではなく、PTの新しい治療技術、評価技術を開発するような研究を筋電図学的手法を用いて行いたいからであった。最初は助手でした。助手の時代は、教授の授業のお手伝い、実習授業の補助、事務作業など、いわゆる学科全体の雑用を担当していたが、その他の時間は大学病院での臨床活動と筋電図研究に没頭していた。本当に没頭していました。学生教育は、勉強会でお話をすることや、卒業研究のお手伝いをすることなどでした。その後、本学に赴任させていただくことになり、講師、助教授、教授となるにしたがって授業科目が増えてきました。
なかなか最初は伝えることができなかったですが、だんだんと慣れてきて、今では、学生はわかっているかわかっていないのかを想像して授業できるようになりました。でも良く考えると、私は教育の専門家でしょうか?? 理学療法に関する専門家であるとは思っていますが、教育の専門家ではないですね。
だから日々授業には今でも反省しています。また、学生指導に関しても、例えば、学生指導で注意をすると、そのあとのフォローをどうするかなどです。
怒ったら怒りっぱなしにならないようにしています。
難しいですけれどね・・・・・・・もし、大学教員になりたいと思っているPTの諸君、教育の楽しみはあります。しかし、大変なことも多いですよ。
その大変なことを乗り越えることができる人が、真の教育者なんでしょうが・・・・
私は大学教員定年まで10年程度ありますが、最終的には自分の教育の姿を作りたいと思います。
今は熱く教育するしかできませんが・・・・