すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

19年前の「日報抄」と凛として生きた人たち

2014年10月29日 | 日々思うこと

昨日からの冷え込みで、今朝の新潟焼山のドーム山頂は白くなって冬が近いことを感じます。このブログにも時どき登場のご近所の畑の四季咲きのバラ、寒さに向かって凛として咲くその姿が目に留まりました。

上越から時どきやって来るまだ1歳の孫は、家の中の数あるおもちゃよりもTVリモコンや電話FAX、そして私のPCデスク周辺に興味を示します。先日も机の引き出しを開けてすべてのものを引っ張り出し、その中に赤茶けた95年10月29日付けの新潟日報コラム「日報抄」の切抜きがありました。文学座の杉村春子さんが文化勲章を辞退した弁、「わたしゃそんなだいそれた人間じゃないよ。勲章背負って舞台に上がれるものか」や、元参議院議員の市川房枝さんの「わたしゃ百姓の娘でしてね。勲章をつける人なんか嫌いだな」など、生存者勲章を断っていることが書かれていました。お二人とも凛として生きた私の尊敬する方ですが、コラムでは「勲章を辞退した人々の言葉に一服の清涼剤を感じるのも、現在の生存者勲章があまりにも細かく人のランク付けしたうえ、官高民低、男性優位が色濃いからだろう。・・・・・例年、勲章の序列をはるかに超えた尊いものを、地味な分野でこつこつと生きてきた人に感じる季節だ。」と・・・。折りしも今日はその記事から19年目ですが、未だにその社会性は変わらないようですね。

いつも根知産の野菜をたくさんいただくのですが、日増しに寒くなると里芋やかぼちゃや、さつま芋の保存に工夫をしなければ傷んでしまいます。先日、大きなひょうたん(?)かぼちゃをいただいたのでポタージュを作りました。かぼちゃは冷凍保存にすればよいそうですが、我が家の冷凍庫はいつも満杯で入りきれません。何を入れたかも忘れてしまい、一度も食することなく処分する物も度々で反省ですが、19年前の新聞切り抜きは小さな孫のいたずらで、保存(?)しておいてよかったと思える穏やかな一日でした。

ところで財務大臣の諮問機関の財政制度等審議会では、公立小学校で導入された35人学級について、いじめなどの目立った改善が見られないとして、厳しい財政状況を踏まえて40人学級に戻すよう方針を示しました。これは“米百俵”の精神とは程遠く、文部科学省はきめ細かな指導には35人学級が望ましいとしており、ネットでも 「こどもたちの未来を守ろう!35人学級の存続を!」署名がchange.orgで開始です。宛先は吉川洋財政制度等審議会会長で、拡散ご協力をお願いします。

http://www.change.org/p/こどもたちの未来を守ろう-35人学級の存続を!