すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原発テロ対策と高齢ドライバーの盲点

2019年04月25日 | 地震・原発

先ず昨日のニュース速報、「原発 テロ対処施設遅延なら運転停止」にビックリ仰天です。原子力規制委員会は現在、再稼働している原子力発電所でテロ対策の施設が期限までに設置できない見通しになっていることについて、期限の延長は認めず間に合わなかった原発は原則として運転停止を命じるという決定です。

テロ対策施設は福島の事故を教訓にできた新基準で、航空機を衝突させるようなテロが起きても、冷却を継続して放射性物質の大量放出が避けられるよう、制御室やポンプなどを備えた施設の設置が義務づけられています。これは2001年の同時多発テロを受けてアメリカが作ったテロ対策を参考にしたもので、工事計画の審査終了から5年以内という期限で、日本国内の再稼働した9基すべてで間に合わない可能性大です。

更田委員長は24日の定例会見で「いつか来た道に戻るかどうかの分かれ目だ」と述べ、電力会社の事情を考慮して規制の在り方を変えたら福島第一原発の事故の教訓から学んでいないことになるとの見解です。テロ対策なんて本来完璧にできるはずがないけれど、再稼働の前に完成していなければならないことで、原発の安全確保は他の何よりも優先されなければならず妥当な見解と受け止めましたが・・・。

庭の隅の薄紅色のモクレンの花がいつの間にか咲き出した今日、小雨の中を上越市へ久しぶりに友人Fさんと昼食を一緒にすることになり急ぎました。国道の混雑もあって少し遅れることを友人の携帯電話に、ところが何度かけても通じません。

やっと待ち合わせのお店の近くに到着したものの、ランチ時とあってか広い駐車場はいっぱいで閉口です。やはり友人は携帯電話を家に忘れてきたそうで、右手にはギブスをして痛々しげです。一ヶ月半以上も前から右手が痛いと言って整形外科専門医院へ、ところが一向に完治せず大きな病院でのMRIで骨折していたことが分かり、ギブス固定となったそうですが時すでに遅しで何があるか分かりません。

ランチの後は娘の家へ立ち寄って幼稚園から帰った孫の顔を見てと、ところが娘は私の白内障で運転のことを案じて早く帰るように促すのです。先日の池袋での87才の高齢者運転の事故車と同じトヨタ車種ということもあってか、娘の言葉は心配というよりも“脅し”のようになるので「大丈夫、慣れたいつもの道だから」と・・・。ところが「その自信が一番危ない!」と免許証返納まで言い出すので落ち着かず帰途に着くことにしました。

霧雨の国道8号では里山もぼんやりと霞み、まるで白内障の症状のようで(笑)、なぜか気分は「♪井上陽水」を久しぶりに聴きながらの運転です。家に着く頃には気持ちも落ち着き、高齢ドライバーの自信過剰(?)の盲点と原発テロ対策と重ね、今回の原子力規制委員会の決定で停止となる原発があるものの、これで再稼働を認めてしまう盲点ではと疑問を抱いてしまいます。

結局、田舎暮らしでは車は欠かせず、ブログの友からの「視力は落ちても先見性と機敏さで運転は問題無いでしょう」という励ましコメントで、高齢運転であることを素直に受け止めながら何が起こるか分からないという一日の終わりです。※ブログのコメント蘭の公開は復活しました。