すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

猛暑の電力不足よりも深刻な水不足

2018年08月03日 | 地震・原発

今日も午前中にはすでに室温30度で熱中症予防にはエアコンが欠かせません。どこもかしこもエアコンはフル回転ですが、不思議なことに節電の呼びかけがなく、猛暑なのに電力は足りているのでしょうか。

経済ジャーナリストの荻原博子さんは、サンデー毎日のコラム『幸せな老後への一歩』で、「ベースロード電源である原発が止まっても停電にはならない、なぜなら足りないなら融通しましょうという、普通に考えたら当然のことを電力会社が始めたから」と・・・。

そして「原発事故が起きると莫大な費用がかかり、その処理や廃炉の費用負担を私たち利用者に丸投げで、福島であれだけの事故を引き起こした東京電力も2013年からずっと黒字続きです」と・・・。コラムの最後には「原子力村の方々も、そろそろ再稼働を諦めてはいかがでしょう」と呼びかけています。

そんなことで今年の夏の新潟県は電力不足よりも深刻な水不足で、干ばつ被害で県内の農業関係者にとっては死活問題となっています。糸魚川市でも市内のため池や河川などの水不足で農地への影響が出始めて、市では異例の「農地渇水警戒本部」を設置です。

俳優の中村敦夫さん(78)は歩みを止め、虚空を見詰めて2年前に俗世のしがらみを断つために在家のまま出家し僧籍に入っています。

「今、100年後のことを考えていたんです。ここにいる人たちは、もう誰も生きてはいないなって。同じように、東京電力福島第1原発事故を終わったことにしたがっている人たちも、やがてはいなくなる。ただし原発問題は、現状のままだと100年たっても解決していないでしょうね」と、反原発朗読劇「線量計が鳴る」で“戦争同様、戦犯いる”と全国行脚です。

昨2日、新潟県の花角知事は就任後、県庁で初めて東京電力社長と面談です。福島第一原発事故の責任もとらず、事故の検証も真摯に取り組まず、何としても柏崎刈羽原発を再稼働させたい“戦争同様、戦犯”のような東京電力です。原子力規制委員会では先月、各電力会社が原発での事故を想定して昨年度に実施した対応訓練の評価結果を公表しました。

東京電力は前回のBランクからCランクの低評価で、規制委員会では「許しがたい」などと厳しい意見が出されていました。ところが東京電力の安全性に対する姿勢に、花角知事は「ものすごく残念」とコメントですが、県民の命や生活に直撃する問題だけに「残念」では済まされないことではないでしょうか。

※備忘録として、1日夜のNHK時論公論「プルトニウム大国日本 核燃サイクルの見直しを」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/302761.html