すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「神田の街を描く・・・」と原発事故の廃棄物

2015年11月21日 | 地震・原発

昨日はどんよりとした雲の中、月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会の役員会議で上京です。北陸新幹線「はくたか号」の車窓から、深まりゆく信州の山並みや上田城の紅葉をしばし楽しみました。

会議は千代田区立九段生涯学習館で、2階ギャラリーでは“31年間「千代田区」の変貌を描き続けています”という「神田の街を描き続ける会」の作品展が開催中なので会議の前に見て周りました。

水彩画を中心に83点の作品は日比谷公園や北の丸公園など、絵になる風景がどれも見事に描かれています。その中でも東京駅と三菱一号館を描いたものが多いことで、主催者から許可をいただきデジカメで撮りました。

千代田区といえば広大な皇居や霞ヶ関官公庁と国会、武道館や靖国神社などが大きな面積を占めており、治安の面では当然のことながら東京23区中では一番で、さらにその街並みの清掃が行き届いていることがいつも伝わってきます。

それでも目には見えない大気汚染はどうなのかと考えてしまいます。実は上京の度に帰宅してから喉の調子が悪く、昨日も会議の後の“おしゃべり”や長電話もあり夜には咳が出て、今日は大事をとって外出を控えました。

夜9時からのNHKスペシャル、東日本大震災「追跡 原発事故のゴミ」を視聴です。震災から4年半、東京電力福島第一原発の事故によって大気中に降り注いだ大量の放射性物質・・・、汚染された土や稲わらなどで発生した廃棄物(ゴミ)は全国でおよそ3千万トンを超えると国は推計してきました。各地にあふれた廃棄物は、どこに、どのような状態で置かれているのか、これまで全体像は見えず今回のNHKの独自調査と自治体へのアンケートで初めて明らかになりました。

目には見えない低レベルの放射性物質、その汚染廃棄物が空き地や住宅の周囲、学校の近くに置かれたままになっており、こうした廃棄物のほとんどが最終的な処分場所が決まらない仮置きの状態です。処分の方策すら見つからないこうした廃棄物とどう向き合えばよいのかを考えさせられる番組でした。そんなことでアベ政権はこのような実態をすべて把握しての原発再稼動なのかと、咳き込みながらの一日の終わりです。