気が重いよ…伊那篇

落ちるところまで落ちた男の日記

よだかの星

2010-03-03 19:51:44 | 日記
日曜日の午後9時からSBCラジオでときどき、アナウンサーが朗読をやってくれます。
2月28日は、宮沢賢治の「よだかの星」と「注文の多い料理店」を朗読してくれました。
実は、この「よだかの星」はどこかで見た記憶があったのです。
家に本があったなあと思いつつ、ラジオに聴き入りました。
「よだか」っていうのは、鳥の種類だったんですね。タカという名前が付いていますが、タカとは似ても似つかない不細工な鳥なのです。
以下、ウィキペディアからあらすじの抜粋です。
『はちすずめやかわせみの兄でありながら、醜さゆえに鳥の仲間から嫌われ、鷹からも改名を強要されてしまったよだか。彼はついに生きることに絶望し、太陽や星にその願いを叶えてもらおうとするが、相手にされない。居場所を失い、ただ夜空を飛び続けたよだかは、最期に悲鳴をあげて、青白く燃え上がり「よだかの星」となる』
悲しいですよね。
なんだか、自分とだふってしまい、このどうしようもない劣等感をどうやって払拭しようか悩んでいるときに、SBCの朗読に出会いました。
よだかは、星になるために、何度も何度も夜空を飛び続け、その度に失敗して地面に落ちるのです。
そして最後に、燃え上がって本当に希望通りに星になってしまうのです。
宮沢賢治も自己の出自に対する罪悪感が常にあったと聞きます。
私も、本当によだかの気持ち良くわかります。
この本、昭和47年のものです。
38年振りに引っ張り出して、朗読を聴いた後、改めて読んでみました。

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