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定年後の生活

2024年02月19日 | Weblog
 私が知る限りだが、60歳定年で長いサラリーマン生活に終止符を打つ人がほとんどだ。 会社は延長雇用制度で65歳までの雇用は保障している。 がしかし、大手企業だけではなく、中小企業はさらに当然であるが、それまでと同じ仕事内容にもかかわらず、給料が最大50%も引き下げられる。 で、結局は働く意欲は無くなる。 それでも65歳まで支給されない年金受給までは5年間もあるので、もちろん、仕事はする事になる。 65歳までのある意味では腰掛けの仕事である。 多少は収入が減っても、気楽で責任も軽く、専門的な知識も要らない仕事。 私も60歳定年で現役を引退して、それから契約社員で65歳まで仕事を続けた。 それから65歳で所謂、フルタイムの契約社員は辞去して、今は週2回程度のアルバイトで小遣いを稼いで居る。 
もちろん、私の年金だけで生計を維持するのは難しい。 妻は私より4歳若いので、まだ現役で仕事を続けて居る。 さらに、65歳になった時には今の仕事は辞めるとしても、別の会社で同じ仕事を週2~3回程度するだろう。 
妻の年金収入もあるが、私の年金収入に比べると半分にもならないので、今の収入を考慮すると、やはり生活レベルを維持するのは簡単でも無いだろう。
これは私達夫婦だけの思いでもないだろう。 年金だけで生活出来るほどの年金は誰も支給される事は無い。 現役時代に高収入を得ていた人でも、年金額は知れている。 他の個人年金や企業年金などが豊かにあるなら別だが、そうで無い限りはおそらく死ぬまで何らかの仕事(バイト、パートなど)を続ける事になる。 バイトも出来ない程身体が動かなくなったり、あるいは、雇用先から解雇されて年金以外の収入が無くなった時にはどうするか?
それまでの贅沢な物? (外食や旅行、衣服、車、習い事、趣味)を見直す事になるだろう。 これを贅沢と捉えるならである。 光熱費を節約する事もある程度は出来ない事も無いが、そんな事では仕事で得られる支出を補える訳はない。 そうなると、貯蓄を崩してそれまでの生活レベルを維持する事になるが、その貯蓄が足りないならどうするか? 毎日、ただただ静かに家で過ごして、質素な食事をして、限りなく節約して、友達との付き合いや、趣味すらままならない生活になるだろう。 
そこで、貯蓄をして、老後の暮らしに備える・・。 今年から新NISAなどの投資も政府上げて推奨する動きもある。 もう以前から老後の資金がどの程度必要なのか・・・老後2千万円問題などと言われて居る。 評論家の中には2千万円では到底足りないなどと言って居る人もいる。 
今、自民党などの裏金問題で、その裏金の数億円もの資金に対しては無課税で済ましている。 やれやれ・・・。 確定申告では相当に厳しい算段をして、税金を払っている人がほとんどだ。 脱税している人もかなり居るだろうが、今の自民党議員に比較すれば、そんな物は端金程度だろう。 
これでは真面目に納税する意識など起きる訳もない。 サラリーマンは給料から自動的に良いも悪いも否応無しに差し引かれる。 これは、確定申告の手続きをしなくても良いように、後で支払い出来ない状態にならない為に・・の仕組みでもあるが。
ただ、サラリーマンの場合には必要経費を非課税枠に出来る仕組みがない。 例えば、事業主は車、スマホ代、家賃、衣服、外食、旅行すら必要経費として申告する事が出来てしまう。 仕事によってはさらに必要無い物ですら必要経費として申告する事も可能なのである。 
明らかにサラリーマンとは税金を納めているレベルが違う。 こうして、サラリーマンだって、通勤時の車の維持費、ガソリンは会社支給だとしても、車の税金、車検費用、タイヤ交換費用、オイル交換費用、任意保険費用、その他、劣化した部品交換費用なども本来なら、会社に通勤する為に必要な物であり、必要経費となるべきだろう。 スーツ着用ならスーツ費用、ワイシャツ費用、ネクタイ費用、革靴、コートなどなど。 スーツで無くても、会社に通勤する為に着る服だって必要な経費だ。 鞄や帽子やマフラー、手袋なども同様だろう。 人間が生活(生きる為に必要な最低限の物)するために必須な物に対しても、課税する消費税などは人間が生きる権利をもぎ取る税制だと思う。 
ギリギリの生活レベルをしている人からすると、この税金が無ければ、なんとか生きる事も出来るだろう・・・と思う人も少なくない気がする。 

さて、定年後の生活の話に戻るが、私は定年後に家でのんびりする時間に余裕が出来て、好きな事を今は好きなようにして過ごす事が出来ている。 ギターを弾き、ギター講座に通い、同級グループとの練習でもギターを弾き、妻と日帰りや泊まりの旅行にも最近は年に数回も出かけている。 さらに、家事も大凡しているので、そんなに暇でもない。 筋トレも時折は休止する事もあるが、健康維持、体力維持も意識している。 こうして、毎日ブログを書き続けている事も私のライフワークでもある。 
朝は遅くても6時半には起床して、食事を済ませて、家事をするとき(洗濯、掃除)はそれを済ませて、買い物に出かける事もしばしばであるし、バイトも週に2回から3回程度通って居る。 なので、特に暇を持て余す事はない。 逆に昨日はギター講座の練習日だったが、あえて欠席して家でのんびりと過ごす事にした。 たまには怠けてのんびりと何もする事が無く、酒でも飲んで、昼寝でもして、時をやり過ごす事だって良いだろうと。 
本当は昨日は何もしないでダラリと過ごす予定だったが、結局はギターを弾き、夕方には筋トレをして、風呂に入ってから酒を飲んで寝たのである。 
やはり、性格的にダラリと何もしないで過ごす事が出来ない性分なんだと思った。 定年後に何もする事が無く、虚無感を感じて酒に浸ってしまう人も多々居る様子である。 特に会社でバリバリ仕事をしてきた人にそうした人が多く居る様子だ。 特に趣味と言える物を持って居るわけでも無く、会社の付き合いでゴルフ程度はたしなむが、自分がやりたい事を続ける事もなく、仕事以外にはほぼ家でダラリと過ごす生活を続けて来た人は、定年後の自由な時間を恨めしく思う人も少なくないだろう。 
仮に妻が仕事をしていなくて、家事専属だったとしたら、毎日家でダラリと過ごす夫を鬱陶しいと思うだろう。 高齢夫婦が毎日楽しい話などあろうはずも無く、自分の部屋があるならそれもまだましだろう。 狭いアパートやマンションならそうも行かないだろうし。 だから図書館やデパートに出かけて、時間をやり過ごす高齢者が溢れるのである。 
私はバイト先で読む本を2週間に1度は図書館に出かけて行き、返却してさらに新しく借りて帰るのであるが、借りる本を探している時間は知れているが、中には5~6冊も一度に借りている人いて、本当に2週間の期限内に読めるのか?? と思ったりするが、週3冊程度を毎日読み続けている人も居るのだろうと・・・。 どんだけ暇なんだか? それと、図書館で新聞を読んだり、雑誌を読んだり、さらにはソファーに座って寝ている人も多々見かける。 
大型のショッピングモールなどでも椅子に座って寝ている人なども居るし、1人でのんびりと歩きながら、どう見ても買い物が目的では無いだろうと思える高齢者も良く見かける。 
市の施設でトレーニングを毎日している人も居るし、その他の卓球やテニス、弓道や剣道、柔道、バレーボールやその他のスポーツグループに入って居る人も居るだろう。 
定年後の生活は人それぞれで、どのように生きるのかは千差万別である。 ただ、高齢者なりのリズムがあり、出来る事と出来ない事がある。 
私も以前はバイクに乗り、ツーリングなどにも良く行っていたが、高齢になり、やはりバイクが怖くなった事もあるが、趣味としてはあまり向かない事が解った。 何しろ、真夏の暑さはバイクに乗って楽しめるレベルでは無い。 真冬の寒さも乗る気は起きないし、雨なら当然乗らないし、雨が降っていなくても、雨の予報があるなら乗らない。 時間も朝から日がある間の日中に限定して居たし、行き先もだんだんと無くなる。 一日行ける場所など知れているので、結局は何度も訪れている場所を順次繰り返して行く事になる。 さらに、仲間と一緒なら仲間と合わせる事になるし、食事費用やバイクのガソリン代、大型なら車検費用やエンジンオイルだけで無く、消耗品の交換費用なども安くは無い。 年に数回程度乗るだけの為に維持費などは以外と高額だ。 
無いよりも、事故の可能性は高齢になれば高く成る。 体力も落ち、視力も落ち、判断力も落ち、操作能力も落ちる。 バイクは事故を起こしたら確実に大きな怪我はもちろん、死亡する確率は車の比ではない。 
まっ、あっさりと即死ならまだ良いが、身体不全になったりしたら家族に大きな負担を掛ける事になるし、自分の身体が自由に動かなくなる事は悲しいではすまない。 
なので、5年前にバイクは売却して、ギターを購入したのである。 コロナ感染が拡大した時期で、筋トレでジムにも行けない事になり、家で楽しく過ごす事を考えて居た時で、昔からギターを弾いていた事もあるので、定年後は余裕のある時間を有意義に過ごすには家で自由に時間や天候を気にする事無く、没頭出来る事の出来るギターは何よりも私にはジャストだった。 
今ではギター講座にも通って居るし、同級グループとの練習でもギターを弾いて楽しみ、発表会などにも出たりして。 
定年後からの人生を生かすも殺すも自分の意思が生きているかどうかだろう。 何をどのように求めて居るのか? やはり何かに打ち込む事こそが良いのだろう。 これまでやったことも無い事でも、挑戦して、練習して、経験して、向上心を持って、仲間と楽しく過ごせる時間も持てて、無理する事無く、マイペースで今を楽しむ事。 それだけで満足である。