summer diary

日記らしきページ

自分だけの世界

2016年08月28日 | Weblog

 自分だけの世界。 
自分だけの世界と言うと、他に誰も居ない世界のように響くかも知れないけど、もちろん、そんなことはない。
この世界でただ独りで存在することは不可能だし、そんな世界など望んでもいない。

 自分だけの世界。
想像の中では存在するのかもしれない。 それは自分の頭の中にある空間を自分のイメージが歩いているように、
そこに広がっている町や空や空気までもが記憶の底にある自我が求めている時空を形成している世界だろう。

 自分だけの世界。
もちろん、それは決して存在不可能でもなく、たぶん、きっと、どこかで、同じ人物や風景や空気も一致する世界が地球上には在るのかもしれない。 何しろ、人間のイメージがどこまでも広がっているとしても、現実の世界を超えるような世界なんてものは作りだすことができないでいる。 記憶や経験以上の想像力を持てるほどに人間のイメージは豊でもない。

 自分だけの世界。
どこかで耳にし、どこかで観、どこかで触れている世界だ。 それは幼い頃から今の一瞬までの長い時間の中で記憶に刻まれている時間と映像や音が細胞のどこかに刷り込まれていて、刷り込まれた記憶を頼りに自分に都合のいいイメージとして再現することだ。

 自分だけの世界。
ここではないどこかへの欲望なのか、それとも、ここではないどこかの居場所を探すための手探りなのか。

自分が何者なのか? そんな素直な問いに対して、答えを持っている人はどれほどいるだろうか?
この今、この一瞬に自分が何を、どのように、どれほどの意思を持って存在しているのかを知ることはできないだろう。
自己という世界だけが唯一この世界を形成しているものなのだ。

こうして目の前に映る映像は自分以外に見ることはできないだろう。
そして、どれほど愛する人がいるとしても、その人の目に映っている世界は決して今見ている世界とは違っているだろう。
どれほどの努力を重ねても、自分を超えた他の人の世界を知ることは不可能だ。
自分だけの世界はまさに、今、この目の前のありふれた世界なんだ。

このありふれた世界だけが、唯一の世界であって、そこにはもちろん家族や愛する人々がいる。がしかし、それも全て自分の眼を通した世界でしかない。 少なくとも、この世界はそれ以上でもないし、それ以下でもない。


独りの日曜日

2016年08月28日 | Weblog

 下の息子が金曜日から帰省していて、久しぶりに家族4人が揃っている週末だ。
上の息子や妻は土日は関係なく仕事なんだけど、それでも一応は全員が揃っている週末なんだが。
下の息子はいつもの事だけど、帰省しても私たちと夕食を一緒に食べたことがほとんどなく、友達と一緒に外食するのが当たり前だ。 友達と遊ぶことが目的で帰省しているので、それはそれで当然だともいえるけど。
下の息子は仕事柄帰宅するのが遅い時間なので、なかなか一緒に食べる時間が無い。

それに加えて、昨夜は市の花火大会もあり、例年のごとく妻は友達の家でバーベキューをしながらの花火観戦で夜は居なかった。 そんな訳で、独りで過ごす土日連休になった。
今日の日中も妻、息子も仕事。 帰省中の息子は昨夜から友達と遊びに出かけたままだ。

まっ、この歳になって、今更ながら家族が居ないからと言って寂しいとかはない。 むしろ、静かな家でのんびりと過ごすことができる時間が持てるのを歓迎するぐらいだ。
ただし、家事だけは済ませておかないといけないので、一日中のんびりと好きなことをしている時間は以外にも少ない。

今日のように朝から雨模様で何時雨が降ってくるのか知れない天候だと、洗濯物を外に干すこともままならず、洗濯は最小限にして、部屋干しをすることになった。 
昨日は大量に洗濯をして、そのまま部屋に放置されているのを今日は午前中に畳んで、カッターシャツにアイロンを掛け、ダイニングを掃除を済ませてから買い物に出かけたり。 
結局、自分の時間を持てるのは数時間程度だ。
もちろん、別段、これと言って用事がある訳でもないからいいのだけど。 

今週もいつもと同じように何もない独りで過ごす日曜日となった。 今は猛暑が続き、エアコンで冷された自分の部屋で文章を書いて過ごしている。 最近は二人の若い女性が主人公の小説を書き始めていて、以外にもその物語を書き進めている時間が楽しい。 

1時間、2時間はあっという間に過ぎていて、文章を書くことが本質的に好きなんだと気づいた。
もちろん、小説と言っても、誰かに見せるだけの力量がある訳でもなく、単なる自己満足でしかない。
ただ、面白いのはあらすじや結末などある訳もなく、単純に思いのままに書き進めているうちに、登場人物に愛着がわいてくるのも楽しい。
小説は若い頃にひたすら読み漁った経験はあるが、この何十年も本を読むことがない。
特に、最近の小説などもまったく興味がないと言ってもいいかもしれない。

何冊かをめくっては読む機会もあったが、その言葉や文面から響いてくるものを感じることが無く、それ以来、本を読むことが無くなった。

自分が描いている世界を言葉にして書き進めているその文章を読み返している方が楽しいと感じるのはおかしいだろうか? 何しろ、自分が描きたい、あるいは描いて欲しい世界や人物が登場しているのだから面白いに決まっている。
イメージする女性像がそのまま登場し、理想の人生を歩んで行く姿を描くのは楽しくない訳がない。

これから先が自分でも楽しみになるのもちょっと変だけど、今はこの二人の女性の先行きや人生の展開がどうなるのかが楽しみだ。 

 

 


買い物の途中の中華店にて

2016年08月20日 | Weblog

 昨日、今日と猛暑日が続いている。 それでも不安定な天候で、時間帯によってはいきなり猛烈な雨が降ってくる日だ。 朝から洗濯物を干しているけど、雲の様子を時折伺いながら過ごすことになる。 午後になってから急な雷雨などが発生することが多いので、外出はできれば午前中に終わらせたいのだけど、洗濯や掃除、家の中の整頓などはどうしても午前中に終わらせたい。

買い物などはどうしても午後からになってしまうので、物干し竿に干している洗濯物をどうしようかと迷う。 スマホで雨雲の動きをチェックすると、この地域に雨雲が発生する様子はない。

「なんとか降られずに済むかな?」とスマホを片手に妻に向かって言うと、

「そうなの? だったらこのまま干して行っても大丈夫?」と僕の問いかけに対し逆に僕に判断を即している様子だ。 お互いにできれば干して置きたいけど、もし降ってきたら元も子のないので、室内へ移動させて置こうか迷っている。

しっかりと太陽の光が降り注いでいるのにわざわざ室内へ干すのも勿体ない。 できれば日差しにたっぷりと当てることができればそれに越したことはないし。とりあえず、衣類だけは室内へ入れることに決め、タオル類はそのまま干して出かけることで意見は一致した。

午前中に家の用事を済ませると正午前に家を出ることが多くなり昼食はいつも外で食べることになる。 大抵は回転寿司かうどん、ラーメン、休日でもランチメニューがある中華の店である。
ほとんどいつもの行き付けの店で済ませる。

今日は年に何回も行くことがない場所に買い物へ行くので、いつもの方向とは逆方向になる。
そんな訳で今日のランチは初めて入る中華店に決めた。
目的の場所へ車で40分程度かかる。 それまでにはいろんな飲食店があるけど、中華に決めたのは最近よく行くようになった中華店が味、価格、ボリュームなどで二人とも満足していて、そんな店があるといいなと思っていたからだった。
五階建てのマンションの1階に店舗を構える中華店を見つけると駐車場に車を停めて、さっそく中に入る。エアコンが効いていて涼しい。 テーブル席が10席と座敷が4席でテーブルも大きく、椅子も幅広で座り心地は悪くない。 隣席とはすべてパーテーションで仕切られているので他の客と目が合ったりしないのもいい。

テーブルには大きなピッチャーに氷が入ったお茶が用意されている。 その他調味料、箸、爪楊枝、ナプキンなどもある。 メニューは三つ折りの大きなものが一つとランチ用のラミネートされているものが一つ、それからドリンク用の3種類のメニューがテーブルとパーテーションの間に立てかけてある。 

「いらっしゃいませ!」3,4人の若い女性の声色の声が響いてきた。

店内の中央位置にある4脚の椅子があるテーブル席を選んで二人で向い合せで座った。 赤の大き目のバッグを通路側に置き、奥に妻が腰を掛けたので、僕も通路側にカバンを置いて奥に陣取った。
もちろん、メニューなども取りやすいし、灰皿もできれば隅に置きたいこともあり、何時も奥側の椅子に座るのがほとんだ。

ほんの数分もしないで若い女の子が冷たい麦茶の入ったコップを2個とおしぼりを持ってテーブルまで来てくれた。 僕は思わず視線を向けたのは彼女のミニチャイナドレスから伸びるスラリとした脚だった。ほとんど下着が見えそうなぐらいなミニのドレス。 紺色で短い半袖、バストラインに沿ってカットされた胸元を強調する白のラインが付いている。思わず注文を忘れそうになったほどだ。

ここは本当に普通の中華料理店なんだろうか? 女の子、いや、女性は大学生だろうか?年頃は二十歳前後だろう。ほっそりとした身体にボリュームのある胸が強調されている。
艶のある黒髪の毛を頭の後ろに束ねていて、花柄のリボンで止めてある。奥深い輪郭ではなく、東洋人独特のすっきりとした目鼻立ち。 二重瞼も大きすぎない瞼に綺麗なラインを描いている。
化粧も薄らとしているし、透明感がある。 口紅は薄いピンク色でかわいらしい口元だ。
「しらっしゃいませ!」二人の前にお茶とおしぼりを気持ちのいい声で並べた。

「ご注文はいかがですか?」「決まりましたらそちらのボタンを押してお呼びください」
「はい、ありがとう」と言うと彼女は笑顔で頭を下げてカウンターに戻る。
僕は座っている反対側に厨房があり、料理が出てくるカウンターへ戻る彼女の後姿を振り返って見つめた。 ミニチャイナドレスから伸びるスラリとした両足が4センチはあるだろうヒールの高いパンプスの効果もあり、身長の割合から比べても長く感じる。 ふくらはぎは余計な脂肪が少なく、綺麗な形の盛り上がりだ。

「見過ぎだよ」と妻が僕に即した。
「すごいな!初めて見たわ、こんな店であんな子はいないよね」
「確かにスタイルもいいし、かわいい子だけど、それにしてもあの短いドレスはちょっとどうなの?」
確かにあのミニチャイナドレスは所謂、どこかの水商売と同等だと思った。

もちろん、ウエイトレスがどんな服を着るかは自由だ。法に触れない範囲なら問題ないだろう。
でも、普通の中華店で日中に明るい店内で御目にかかるのも珍しい。

そう思っていると妻が続けて「ほかの子も同じぐらい凄いの着てるわ」と言った。 妻の座っている側からは料理が出てくるカウンター側を直接見ることができる。

「ここから見えるのは3人だけど、皆ミニチャイナドレスだよ。あの白色のドレスを着ている子は透き通って中のインナーが解るぐらいだわ」と言った。そう言われると見たくなる。振り返って観ると、確かに3人ともどこか別の店に居るとしか思えないような妖艶な姿だ。

中でも目を引くのは黒ベースに花柄が入っているフレアースカートのチャイナドレスだ。
こちらもかなりのミニで少し屈むだけでインナーが見えるだろう。
その子は薄い茶色の髪で目がクリッとして可愛らしい。 肩まである髪の毛の両側の一束をリボンで留めてあり、漫画に出てきそうな風貌だ。この子は高校生だろうな。他の子とは明らかに年齢が若く見える。

「ちょっと! 見過ぎだよ!」妻が少し焦った声で僕に即した。
「確かに」僕はついつい見とれてしまったことを少し恥ずかしくさえ感じた。
でも、たぶん、他の客だって、同じように見てしまうだろうなと確信できた。
実際に、後から来た男子大学生らしい4人組はそわそわしながらカウンター側に顔を向けて話をしている。誰だって思うだろう。男ならなおさらだ。

まさかこんな普通にありそうな中華料理店に妖艶な姿をしているウエイトレスがいるなんて思いもしないだろう。 いや、待てよ、この4人組はこのウエイトレスが目当てで通っている客かもしれないな。


傘が要るか要らないか

2016年08月19日 | Weblog

  傘が要るか要らないか、どうしようかと迷うほどの小雨がぱらついている。とりあえず傘を持って家を出た。 
普段から車で移動することがほとんどで歩くことがない。だから、傘を必要とすることもないし、
あまり使うこともしないので、雨の降っている様子から要るのか要らないのかの判断に迷った。

今日はたまたま我が家の2台の車は妻と息子がそれぞれ使用しているので歩くしかなかった。
ちょうど煙草を切らしてしまって、自販機は近くにあるが、タスポなるカードを持ち合わせていないので、歩いてコンビニまで行くしかない。
まっ、たまには歩くのも悪くない。 普段から自分の住んでいる家の周りでさえ車の窓から通りすがりに眺める程度だし、のんびりと見ることもなく通り過ぎているだけだった。
だから以外にもこんなに近くにこんな家があったのかとか、道の端に生えている草などにも目を留めて見るのも悪くないと感じた。
家々の玄関先にはきれいな植木鉢が並べてあったり、鳥の鳴き声が聞こえてきたりして、歩くことも意外といいもんのだと思えた。特に大通りに出る前には高等学校があり、その周辺には松の木が繁っていて、この猛暑の中でもその通りだけは涼しげに感じたりして気持ちいい。ただ、セミの鳴き声は余計に暑いと感じるように聞こえるのは僕だけなんだろうか。 

一応傘を片手に家を出たので、雨粒がもう少し多くなってきたら差すつもりでいる。それまでにコンビニで煙草を買って帰ることができればこの傘は必要ないほどの小雨である。その傘を歩きながら杖替わりにしたりしている。 もちろん、そんな杖が必要な歳でもないけど。その傘の先を時折地面にトントンと付けながら歩くとリズムがあっていい。 

コンビニがある大通りに出る前に高等学校の門がある。 その門を通り過ぎようとした時に、自転車に乗った女子高生が門から飛び出してきた。僕は慌てて歩くのを止めた。 もちろん、ぶつかりそうなほどに自転車との距離が無いわけでもなかたったのだが、反射的に停止したのだ。 いつもは車で通り過ぎるこの道はやっと車が擦れ違えるほどしかないので、普段から注意深く運転している道なので、思わず足を止めてその場所に停止した。

門の前は広い歩道になっていて、車道とはガードレールで仕切られている。勢いよく自転車で飛び出してもよほど運転を誤らない限り車道へ出ることはない。 

女子高生は門から飛び出して、左方向の歩道に入った。大通りに向かう方向だ。その時に前かごに入っていたカバンと小さいポシェットがかごから飛び出しそうな勢いで中に浮いた。 そして、カバンはかごに戻り、ポシェットは地面に落ちた。 

「キー」と言うブレーキの音をさせて女子高生が自転車を停止させて止まった。「やだ、もー」女子高生は若々しい高い声をあげて自転車を片手に持ちながらそのポシェットを拾おうとしたけど、手が届かない。 左手で握っているハンドルから手が離れて、斜めに傾いている自転車は彼女の右肩にパタンと倒れて、彼女の肩で止まり、転倒まではしなかった。

「あ、痛い」声を上げながら右肩で支えている自転車をゆっくりと立て直して、今度はスタンドを立てて止めた。
それからポシェットをゆっくりと拾い上げてからチャックを開けて中を覗き込んでいる。彼女のその様子をぼんやりと眺めていた僕に気付いたのか、こちらに視線を移すとちょっと照れくさそうに苦笑いをした。 

僕はその動作にぼんやりとしていたのもそうだけど、それ以上に彼女の肩を覆うようにして伸びている少し茶色掛かった艶のある髪の毛が風になびいている様子、そして大きな二重の目、鼻筋がすっと立ち上がっている均整の取れた顔立ち、膝上までの短い制服のプリーツスカートから伸びるすらりとした長い脚が特に目に入って来て、思わず見とれてしまったと言ってもいい。

高校3年生だろうな、たぶん。もう、大人の雰囲気を十分に持っているその容姿から想像できた。制服の上着は白色でセーラーカラーはプリーツスカートと同色の水色、それより少し薄いラインが3本ついている。上着の丈も短めで、ポシェットを拾おうとした時に、胴回りの素肌が見えたほどだ。 

僕は苦笑いをしている彼女に近づいて、「大丈夫?」と声を掛けた。
「ちょっと肩が痛いけど、大丈夫だと思う」彼女が答えるその唇の艶やかさに再びぼんやりとしてしまった。口紅はつけてないだろうけど、そのピンク色のきれいで艶のある唇の形は女性の理想的な唇だと宣言したくなるほど美しかった。

「ありがとうございました」と彼女が言うまでの間隔がどれぐらいだったのかも忘れていまいそうなぐらいに僕は彼女の顔を眺めてしまっていた。「いえ、怪我がなかってよかったね」と言うと

「怪我はいいけど、ちょっと壊れてしまったものがあるから」とポシェットの中から取り出して僕に見せてくれた。 

それは陶器でできた地蔵様だった。親指ほどの小さな白色に赤の前掛けが付いている。
頭の上にストラップが付いていてカバンや携帯に取り付けられるようになっているものだった。

その地蔵様の左脚の小指の先を彼女は指差して、「ここがちょっと欠けてしまって」と言いながら目を細めて眉を寄せた。

「そうか、それは運が悪かったね」と言い、自転車の前輪を跳ね上げたであろう少し大きめの石が1mぐらい離れた場所に転がっていたのを拾って、彼女に見せながら「この石に乗り上げてパウンドしてしまったんだね」と言うと

「そうか、いきなりタイヤが浮き上がったのでびっくりした」「あーあ、なんでこんなところに石なんて落ちてるかなー」と言うと、右手のひらを僕に差し出して、その石をくださいという目で僕を見つめたので、彼女の手のひらに石を乗せると、その石を前かごに入っていたカバンのチャックを開けて入れた。

雨粒が少し大きくなって降ってきた。僕は傘を差して彼女の上にかざして、「やれやれ、雨が少し強くなってきちゃったね」と言うと、「大丈夫です。雨に降られるのは慣れているし、家に帰るだけなので」と言いながら自転車に跨り、「ありがとうございました」と言いながら頭をペコンと下げ、ペダルにすらりと伸びた足を乗せて、立ち漕ぎをして走り出すと大通りへ向かっていった。


理髪店にて・・

2016年08月18日 | Weblog

 2か月振りに髪の毛を短くカットしてもらうために理髪店の駐車場に車を止めて降りようとした時に、右隣の駐車スペースへ真っ赤なフォルクスワーゲンビートルが入って来た。
ビートルが完全に停止するまでドアを開けずに待ってから、車外へ出て理髪店の入り口に向かって歩こうとした時、隣に止めたビートルから女性が降りてきたのを見て少し足が止まった。
女性は白の半袖ブラウスに膝丈の黒色のタイトパンツ、ブラウスは肩から肘までスリットが入っていて肘上で蝶結びになっている。
最初に目に入ったのはそのスリットから見える綺麗な肌だった。年齢はちょっと想像がむつかしいが、おそらく25、6歳前後だろう。
それから目線を顔に移すと、整った目鼻立ちの上品な顔立ちとショートボブの栗色の艶のある髪の毛だ。
つい見とれてしまいそうな風貌で、スタイルも細すぎず、ふくよかでもない。 ただ、白のブラウスからうっすらと透けて見えるブルーのブラジャーが包んでいる胸の形の良さがブラウスの盛り上がりから想像できた。

理髪店に向かって歩き始めた僕の後ろからその女性が声を掛けてきた。
「すみません」 「少しお願いがあるのですが・・」
ですが・・・と語尾が不安げな調子だ。 
「なんでしょうか?」 と足を止めて振り返ると 
「少し待ってくれませんか」と言いながら彼女は助手席のドアを開けて中にいた少女を降ろした。
白のレース柄のブラウスに花柄のフレアースカートをはいている。 髪の毛は肩までストレートで少し風に揺られている。麦わら帽子を被っているその顔は目がパッチリとして色白の肌を一層強調している。 おそらくこの女性の子供だろと思う。 目が似ているし、眉毛の形もしっかりとしていて似ている。

「すみませんが、この子をほんの5分だけ見ていてくれませんか?」と彼女はしっかりとした口調で話した。
「はっ??」 私は思わず口から出た。
「すぐに戻って来ますのでお願いします」
「お願いと言われてもね」 私はいったいこの女性はなんなんだ思った。 いきなり見ず知らずの他人に、しかも今、この場所で車から降りて来て、どう見ても50歳を過ぎている男性にいきなり子供を預けるのはどうなんだ?

「私にですか?」 思わず聞き返した。
「はい、お願いします。 ほんの5分もかかりませんので」
私が返事を返す暇が無いほどのタイミングで女性は
「優ちゃん、このおじさんとここでちょっとだけ待っててね」
と言うと駆け足で5階建てのマンションの右脇にある階段を昇って行ってしまった。

「ちょっと! まだ、承知した訳でもないし・・・」 と私の声は儚く空に消えた。
おいおい、どうなってるんだ? いきなり他人に子供を預けて行ってしまうのはどうなんだ?
ほんの5分なら自分の車に残していけばいいじゃないか? エンジンをかけっぱなしにしておけば、この真夏の炎天下でも大丈夫だろう。 いや、そうやって、毎年のように車中に置き去りにして子供をなくしている親はいるからな。
車中に置き去りは良くないなら、連れて行けばいいのに。 駐車場から目の前のマンションなら別に4歳程度の子供だって問題ないだろう。 こんな駐車場の炎天下で待たせるのだってどうかしているからな。
あれこれ考える暇もなく子供が僕に
「暑いね」 と声を掛けてきた。
「暑いな」 と返事を返してから子供の手を取って
「さてと、あの木の下に行って待っているか」と言いながら駐車場の真ん中に植えられている大きな栗の木の下へ行き、
「優ちゃんって言うんだよね?お母さんは何処に行ったのかな?」と子供に尋ねると
「わかんない、初めてここに来たから」との返事。
「そうなの?ここ初めてなの?」
「そうだよ」
いったい誰に逢いに行ったのだろう? 自宅じゃないし、子供の友達でもなさそうだし、女性の親でもなさそうだし。
この子が知らない人の部屋へ行ったことは間違いないのだろうけど。
それよりも、なんで連れて行かなかったのだろう? ましてや、今逢ったばかりの他人の男性に子供を預けてまで一人で行かないといけないのか? 

やれやれ、参ったな・・・。 なんで俺が見ず知らずの子供を炎天下で見てなきゃいけないのか?
いっそ自分の車に乗せてエアコンを掛けて待っていようとも考えたけど、まったく知らない子供を自分の車に乗せるのはいかがなものか? まさか、その乗せたのを見計らって戻って来て、誘拐とか何とか言って金銭を要求する手口の詐欺でもないだろうけど。
それにしても、やっぱり自分の車には乗せない方が良いだろう。 この子供だって、可愛い顔をしているけど、どんな嘘を平気で言えるように教えられているかもしれないし。 ありもしないことを言われてもそれこそ困る。

そんなことを考えながら子供と木の下で待つこと4分。 女性は大きな紙袋を下げて戻ってきた。
階段を降りて駐車場の真ん中にある木の下に居る二人を見つけると、足早に駆け寄り、
「どうもすみませんでした」「突然のお願いですみません」 と言って、大きく頭を下げた。
「まあ、いいですけど」と言って子供の手を放して、手のひらの汗をズボンの後ろで拭きながら女性の顔をしっかりと見つめた。

まあ、良い訳ないだろう! 冗談じゃないぞ!まったく知らない他人の子供を例え4分だろうと1分だろうと預けるなんていう神経が理解できん。 俺がいい加減な悪い人間だったらどうするつもりだ?
俺がこの子を連れてどこかに行ってしまったらどうするつもりだったんだ? 
まっ、それは無いにしても・・・。

女性をしっかりと見つめると、改めてこの女性の容姿の良さ、品さえ感じるほどに魅力的な雰囲気があるのを感じた。

 

 

 

 

 

 


今日は雨の連休

2016年08月18日 | Weblog

 連休に入ってから雨らしい雨は降っていなかった。 連日35度を超える猛暑が続き、昨日は名古屋でも37度近い気温だった。
今朝早くから猛烈な雨が降る時間帯があり、今も降っている。
今日はこんな天気だからどこにも行けそうもない。 午後からの天気次第でちょっと買い物もしたいと思うけど。

リオオリンピックの観戦も楽しみだから、午前中はTVで観戦。 
レスリング女子は3階級を制覇して3人とも金メダル!! もう、レスリングは完全に日本のお家芸となった。 
特に4連覇の伊調馨は女子で史上初の4連覇だ。 明日の吉田沙保里より一日早く4連覇を達成したことは吉田沙保里にもいい影響を与えることができただろう。 後の二人もオリンピック初出場での金メダルは凄いことだ。
レスリングは6階級全員の金メダルも夢ではないと感じる。

男子団体卓球も銀メダル以上を確定して、中国との金メダルを掛けて戦う。 中国に勝てるとは思わないけど、少なくとも1勝はしてほしい。特に水谷は今回絶好調なので期待したい。
ダブルスでもいい試合をしているので期待したい。 今回のオリンピックは日本は過去最高のメダルを取るのではないだろうか。


連休5日目、猛暑、暑い!

2016年08月17日 | Weblog

 連休5日目、今日は朝から33度の猛暑。 台風7号の影響で熱帯の風が吹き込んできた影響でかなりの高温になった。
午前中に理髪店で髪の毛を短くカットしてもらいに行ってきたけど、今日は何時もの3倍近い客が待っていて、平日なのに何でこんなに人居るのかと思ったら、今日は100円引きの日らしくて、ほとんど高齢者だったけど、50分近く待たされた。 
オリンピックの競技をTVでやっていたのであまり時間を気にするほどでもなかったけど、エアコンが思いっきり効かせてあった、寒いぐらいだった。 

もちろん、暑いよりはいいけど、あまりにも寒いのでさすがに参った。 それでも、いよいよ椅子に座ってカットが始まるとそうでもなく、待っている場所がたまたまエアコンの風が直接当たる場所だったのかもしれない。
最近は今までよりも少し早いタイミングで理髪店に行っている。 かなり短くカットしてもらっているけど、この暑さで少し伸びてくると襟足に掛かる髪の毛が気にかかる。 それと、やはり、見た目にもすっきりとカットされているのは涼しげに見えるし、実際に、涼しいのは間違いない。

さて、今夜もバイトだ。 連休でもバイトは休みじゃないので毎晩70分とは言え、身体を動かして汗をかいている。
逆に今はエアコンの部屋で一日過ごす時間が長いので、これぐらいの運動をした方が良いともいえる。
もっとも、本来寝る時間帯に汗をかいて身体を動かしていることが本当にいいのかは疑問でもあるけど。

明日は晴れ間の無い天候らしいので、それこそ一日中家でTV観戦と昼寝ぐらいだろう。 オリンピックの再放送やニュースなどが流れているのでそれでもいつものTVよりはまだいいけど。
そんな訳で、残り4日間ものんびりと家で過ごす連休になりそうだ。 後2日間は自転車に乗ろうと思っているけど、日中の気温によるな。


連休4日目、今日も平穏

2016年08月16日 | Weblog

 夏期連休4日目。 今日は一日雨の心配もなく晴れ間が広がる日になりそうだ。 昨日は午後から夕立があり、洗濯物を家の中へ入れることになったけど、今日は一日外に干しても大丈夫そう。
昨日は久々に自転車でライドした。 日中の猛暑の中を走るのはやっぱりキツイ。 けど、想像以上でもなく、走っている間は以外にも気持ちいい。 もちろん、汗はかなり出るけど、ウエアーのせいもあるのか、以外にも気持ち悪い感じはしない。

まっ、昨日はほんの1時間ちょっとのライドだったし、少し風も吹いていたので走るには良かった。
身体を動かして汗をかくことも必要だし、特にエアコンの効いている部屋に長くいるとやっぱり身体の調子は悪い。 じっとしているのは健康には悪いことを感じる。 無理しない程度に汗をかき、身体を動かすには自転車はもってこいだ。 

今日も時間が許せば少し乗ろうかと思っている。 午後の遅い時間なら少しは涼しいかもしれない。 今日は妻は夜勤なので午前中にイオンへ買い物に行きたいとのことなので出かける予定にしている。

そうそう、昨日は携帯のGPSの電波が弱いらしくて、位置情報が取得できないので、自転車ナビ、ランテックのログの記録も出来ずに走った。 最近、この付近はAUの電波状態が非常に悪く、この辺なのか、au自体の電波に問題があるのか解らないけど、調子が悪い。
携帯電話自体の問題でもなさそうだし(ほかの場所では問題なくGPSをとらえることができている)。

さて、夏期連休9日間の4日目。 今日から金曜日まではバイトもある。 夜は飲めないから仕方ないけど、オリンピックを見るにはいいかもしれない。 仕事のある平日は違って、バイトがあっても全然問題ない。 次の朝に早く起きる必要がないのはありがたい。


連休3日目は自転車です。

2016年08月15日 | Weblog

 さて、連休3日目。 今日はバイトも休みで夜は妻と二人で焼き肉を食べに行く。 
食べ放題、ドリンクバー、飲み放題。 100品、100分。 お肉、サイドメニューも充実している焼き肉店。 何度か行っている店。
今日は午前中は日差しもしっかりとあり、かなり暑い日だったけど、午後になると時折通り雨の天候になり、洗濯物も早々に取り込み、窓も閉めてエアコンが無いと過ごせない状態だ。

午前中は久しぶりに自転車に乗った。 ほんの20Km程度のライドで時間は1時間程度だったけど、やっぱり自転車は面白い。
ただ、携帯のGPSがうまく受信できない状態だったので、走行ログは記録できなかった。 ちょっと残念だけど、まっ、この程度のライドなら記録を取ることも無いだろう。

まずはお墓のある墓地に寄り、後は自転車で乗りやすい道を走り、海沿いを気持ちよく走行! 連休でも人影は少なめで、以外だった。
やはり、午後からの天候を気にして海へ来る人が少なかったのかもしれない。
午後は天気予報通りに雨が降って来たし、これから少し昼寝でもしようと思う。

降り注ぐ日差しの中を自転車を走らせるのはかなりキツイと思ったけど、以外にもそうでもなく、風を切って走る間は何も暑さを感じない。
汗は額から滴り落ちるほどだったけど、暑くてバテるなんて感覚は無かった。 想像以上に身体も楽だったし、まだまだ1時間や2時間なら走ることも可能だった。

まっ、しかし、そんなに走ることも無いだろうと思い、昼過ぎには帰宅。 シャワーを浴び、ビールを飲んでこれから昼寝だ。
夜は焼き肉食べ放題だから体調を整えよう。

明日から金曜日まではいつも通りバイトもあるので、日中は連休で休みだけど、酒はバイトから帰宅してからになる。 
それも楽しみ。 今はオリンピックも中継があるので、バイトから帰宅してからTVで観戦する楽しみがある。


夏期連休2日目

2016年08月14日 | Weblog

 夏期連休(盆休み)2日目。 今日も各地で猛暑。 35度は当たり前、38,9度の所も各地で観測された。
さすがに暑い。 ただ、梅雨時に比較すると湿度が低い分だけ過ごしやすくも感じる。 もちろん、日に当たると暑いを通り越して痛い感じすらするけど。

今日は姉夫婦達が仏壇にお参りに来た。 午後からだったので、午前中はしっかりと家の掃除を済ませることができたので良かった。
掃除を始めると埃や汚れが目立つことが解る。 普段は共働きなのでなかなか掃除はできてない。 休日もこの猛暑の中ではしっかりと掃除するのはなかなか出来ないし。 だから掃除をしはじめると細かい場所は特に汚れやほこりが目立つ。 
それも綺麗にできたのは良かった。 来客でもない限りそれほどしっかりと掃除することもないし。

掃除が終わって、来客の為にコーヒー、お茶菓子などを買いに出かけたけど、それ以外は一切外出することも無かった。
後はTVでオリンピックを観戦。 もっとも、LIVEで見ることはできないので、特集や再放送番組で見るのだけど。
今回のオリンピックはこれまでの中でもメダルを取れている。 柔道では全階級で金ではないにしてもメダルを取れた。
水泳も何個か取れたし、体操は団体、個人ともに金メダルを取ることができたのは本当に凄いと思う。
ほとんど気に掛けることも無かったカヤックでもメダルを取れたし、これからいよいよレスリングが始まるので、まだまだメダルラッシュは続きそうだ。 テニスの錦織、卓球の個人では水谷が銅メダルだったし、これから団体戦でもメダルの可能性はかなり高い。

さて、今日は日曜日で本来ならバイトは休みだけど、明日は妻の休日なので、月曜日に休むために月曜日と入れ替えて貰ったので、今日はバイトだ。 明日はのんびりと妻と二人で焼き肉でも食べに行く。
子供たちと一緒に行くことができるのも楽しいけど、夫婦で二人で落ち着いて食べるのもいい。
特に焼き肉は子供たちがいるとどうしても焼くことに専念してしまった、のんびり食べることができないので、夫婦でのんびりと食べることができるのも悪くない。

連休中でもバイトは通常通り毎日行くので、なんとなく休みの感覚が薄い気もする。 当然、夕食時にビールや焼酎を飲むこともできないし、いつも通り、バイトから帰宅してから深夜12時40分から1時30分ぐらいまでチーズ、落花生、スルメなどのつまみでビールと焼酎を飲んで寝る。 これは平日のいつものパターンなので、やっぱり休日の感覚は本当には持てないのも無理もない。
ただし、翌日に早起きして出勤することが無いので、その分はしっかりと睡眠を取ることができるので、やっぱり連休はいい。