以前から何度も書いているのであるが、ギターの売却と所有するギターの選択。 所有していたギター(現在もまだ5本は家にある)を羅列すると、まず、1アコギ(40年以上前のもの)は廃棄した。
2クラシックギター(これも40年以上前のノーブランド品)これは売却済み
3クラシックギター(Córdoba45limited)これがメインギターで今後使用続ける。
4アコギ(headway JC)これは今後使用続ける。
5フルアコ(IbanezAF95SB)これは今後使用続ける。 ただし、数年後は未定。
6エレアコ(CórdobaGKstudioLimited)これは今週に売却予定。 決定。
7レスポール(EpiphoneBB、ハードケース付属)これは今週に売却予定。決定
8エレキSG(EpiphoneSG)これは先日売却済み。
以上のように最大で8本のギターが家に在った訳であるが、1,2に関しては廃棄処分する予定だったので、2のクラシックギターが売却できたのはラッキーだったのである。 以前はギター買い取り専門業者に見せたけど、全く値が付かない物だったので、今回はハードケースを付属して売却したので、恐らく、ハードケースの値だろうと想像する。
そして、8のEpiphoneSGは先日売却済みであるので、残りの5本を選別して、売却する物を2本決めた。
6,7を売却する事に決定。 少し前は5のフルアコも売却する心算だったけど、ピックガードのビズが1本無くなった事もあるけど、やはりジャズを諦めた訳ではないので、何時かはこのギターでジャズを弾くことも想定している。
仮に、年末で仕事は一旦リタイヤして家で過ごす時間が自由に持てるので、そうなると、ギターを弾く時間も今よりも3倍以上にはなるだろう。
クラシックだけではなく、ポピュラー曲やジャズを練習する時間も持てるようになると、恐らくは再びフルアコかセミアコが欲しくなることは確かなことだ。 もちろん、クラシックを寄り一層練習する事には変わりは無いけど、少なくとも、部屋に置いて置く場所にも余裕が出来たので、急いで手放すような事も無いだろうと言う事が結論だ。
少しづつでも整理整頓して、使いやすくするようにしている。
ギターのレッスンにも通い始めたし、基礎練習の大切さも今は実感している。
もう少しじっくりと練習曲を丁寧に練習することに決めたし、決して慌てず、急がず、自分のレベルに見合った練習や曲をじっくりと弾くことはとても大切だと実感している。
実際に、今は2年前の基礎練習すらあまりスムーズに弾けていないような気もするので、いろんなバリエーション(指使いのパターンを変えたり、アポヤンド、アルアイレなどの使い分けなど)で弾く練習もしていきたい。
爪は今度も伸ばす心算は無く、今後も指頭奏法で弾き続けることに決めている。 いずれは将来(今後5年、10年、15年後など)に向けて爪はもっと弱くなるだろうし、その時点で爪弾から指頭に変更するよりも、今から指頭で弾く奏法に慣れて行き、音をしっかりと出せるように工夫したり、自分なりの特長を生かした演奏が出来るようにして置きたいと思う。
クラシックギターは爪が必須であると言うような固定概念は持たない方がいい。 昔は爪で弾いていなかった時代もあり、決して爪が必要だと思っても居ない。 確かに、爪弾との差は感じる。 特に音量の差は歴然かもしれないし、音色も特に高音になると爪弾の音色は明瞭でより高音を出すことは容易だろうう。 さらには、低音も親指の爪があった方がより強調されるし、速弾きなどでは爪がある方が優位だと言うプロの意見もある。
しかし、以前にも書いた事があるが、ソル、カルカッシなどは生涯指頭だけで弾いていた事も歴史では知れている。 さらに、タレガも爪弾、指頭を繰り返していたそうで、爪で弾く奏法に悩み続けていた様子である。
爪を使い始めたのはセゴビアが有名だが、爪のみで弾いていたアグアド、ジュリアーニ、カルリなども知られている。
セゴビアは指頭から爪に流れる爪弾きを考案した(彼がギタリストとして著名だったので、彼がと言われているけど、他のギタリスト達もこうした手法を先立ってしていた事もあるだろうと私は想像する)
爪だけで弾いた場合には消音などでは雑音が出る可能性が高くなるし、音色も奥行ない音質になりやすい。
逆に指頭だけの音色は精彩に欠ける点や音量が減少する傾向がある。
ミゲル・デ・フエンリャーナの話
爪を使用すれば確かに技術的には安全だが、美を伝える芸術家の能力を失わせる、と言っています。「指だけが、本当に生命あるもので、精神の意志を伝えられる」。この男のコメントに重みがあるのは、彼は生まれながらにして盲目で、私は長く生きてきてわかったのですが、盲人はその聴覚が驚異的に鋭いのです。音楽が彼らの職業になると、聴覚は大きな武器になります。
ソルも爪弾には厳しい意見をしていて、爪を使うと「音質の変化に乏しくなる」とも考えていました。その欠点を補う一つの要素は「爪は急速なパッセージを容易にする」でした。この爪の問題を判断するためにソルは、全てのギター奏者が実際に決めねばならない要素を指摘しました。「私があれやこれやの指針を守るよう指示しても、ただ私の権威を盲信するのではなく、その理由を考えていただきたい。それにもし私の言うことに十分納得できないのであれば、私が科学的だと尊敬するに足る信頼は大きく揺らぐことでしょう。」。
今ではセゴビアの指頭から爪に流れるような爪弾きがクラシックギターの主流になっているし、ほとんどのプロのギタリスト達は当然のように爪を使用していて、常に爪の手入れを惜しまず、常に爪に対する気遣いを忘れていない。
これはコンサートホールなどではその音量が必須なること。
今のホールは昔のホールとは違って、数倍以上の広さの中でギターの音色を響かせる必要があるからである。
ギターの音量はそのサイズからも限界があるので、そうした限界を最大限に生かすには爪弾が条件なのでしょう。
しかし、一般の私も含めて、凡そ自宅で弾く程度の人や、仮にコンサートなどで弾くと言っても、ちょっとした楽器店のホールだったり、老人ホームや学校の体育館だったり、教室だったり、それほどの広さがある場所でもない限りはその音量はあまり重要な事ではない。
逆に家での練習なら音量は小さい方が近隣への騒音などへの気遣いも少なくて済むし、爪があることで日常生活に支障を来すような事も避けることが出来る。 特に医療関係者や食品関連の仕事や対面などで爪を伸ばすことが出来ない事情ある人なども居るだろう。
私は今では指頭奏法が当然のようになったし、少しづつ指頭で弾くコツも分かってきた。 まだまだ音を揃えたり、音量を変化させたり、明瞭な音を出すことは完全ではないし、完全は今後も生涯追い続ける課題だろうが、少なくとも、今は指頭奏法の音を好きになっているし、実際に爪が無い方が弾き易いことは実感している。
弦へのアタック角度の変化も容易になるので、音色を変化させるには都合が良い。 さらに、爪による雑音は完全になくなるし、音量の調整も爪がある時よりもさらに微調整が出来る気がする。
こうした理由もあるのだろうが、ソルなどが芸術性を高めるには指頭奏法を好んでいたのだろうと想像できる。
所謂、爪と言う道具を使わない事こそがギターの音色を生かすために、さらには指を自由に完全にコントロールするためには直接的に弦を感じる事が出来る指先の感触が重要だと言う考えがあるのだろうと想像する。
音量などと言うものは単なるギターの個別の特性であり、さらには音色もギターの材質や技法、制作者の意図する物であるので、ギタリストはそうした特性のギターを選択することはあるが、演奏自体の芸術性はギタリストの役目であり、芸術性を高めるためには爪と言うある意味では道具(ピックなどと同等の意味では)を使用しない事が重要だと言う思いがあったのであるだろうと思う。
まっ、しかし、私もレッスンに通い始めたのであるが、レッスンに通っている人の中で爪を使わないで弾ている人は誰も居なかった。
私は最初の自己紹介で、爪を使わない、爪を伸ばさないで弾くことを伝えたのであるが、講師の先生も爪は同然使用していた。 しかし、以外と割れる事も嘆いていたし、他の生徒の中でも同様に爪が弱くて爪を管理する事が難しいと言う人もいた。
私はそうした所謂素人レベルの人なら爪なんていっその事切り落として、日常生活などでも気にすることが無い生活をした方が良いと思うし、さらには先に書いたけど、指頭奏法の表現力は決して爪弾に比較しても曳けを取る事もないし、指頭奏法の方がよりギターを楽しめるのではないかと思うのである。
実際にこうしてキーボードを叩いていても、爪が無い方が遥かに叩き易く、違和感も無いし、普段の生活でも何も気にすることもなく、家事や洗車、大工仕事、筋トレなどでダンベルを扱う時などでも気にする必要が無くなった。
逆に常にカットして、なるべく爪が触れないようにしている。
仮に角度的に爪に触れても良いように、ほとんど同じ長さにカットしている。
弾いていて、爪が当たっている時はすぐに音色が違うので気づきも出来る。
その時には即座にカットいている。
さて、少し前からギターを弾いていて、なにかビビるような音がするので、クローゼットなどの中の物がギターの響きに共鳴しているのだろうかと思っていたのであるが、いろいろと探していると、チューナーの中の電池が響いていることに気付いた。
これはコルグの乾電池式のチューナーで、左のボタン操作のボタンが緩んで来たことで、その緩みがカタカタと音を出し、さらにはギターの波動で微妙な音を出すことだった。
このボタンを直すことが出来ないので、今回は新しく、ボタン電池式のチューナーを購入したのである。
他にも1個あるけど、これはレッスン用に持ち運びをするためにギターケースに入れているので、家で使用する時の物が別に欲しくなったのである。
さて、では早々に使ってみようと思う。