むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

還暦記念 吉野大巨書展 (萬鶴)

2011-03-28 | 書道

3月28日の最終日に、還暦記念「吉野大巨書展」

第二十回記念「雙暢書道会展」にお伺いしました。

 

 

鶴嶺さんが全体の内容と雰囲気をご紹介していただきましたので、私は「吉野大巨書展」の方を中心にいたします。

 

 

祝花もあちこちに飾られていて、華やかな雰囲気をかもし出しています。

 

 

「吉野大巨作品集」も四冊目になるのですね。

節目ごとの作品集の頭刊に先生の顔写真が紹介されていますが、お若い時(お痩せになっている?)から現在還暦になられた、風格(ご立派な体格?)と威風堂々、円熟を感じます。

タイトルも「新たな出発の時」と書道家としての決意も感じられます。

 

左「四海人民頌太平」  右「自天降福千萬年」

各 6×7尺(180cm×210cm)の大きさです。

 

失礼ながらその大きさを確認するために、先生にお立ちいただきました。

大作です。

還暦のお祝いとのことから、陰陽として赤黒を逆にしているところが、先生の遊び心を感じます。

 

「吾唯知足」

3×7尺×4曲屏風

各字の“口”の所を二点で書かれています。

足だけは一点です。

これも先生の遊び心でしょうか。

 

 

この四曲屏風も大きさをご理解いただくために、先生と私ども(家内も)立って比較させていただきました。

先生と家内は同じ年(卯・還暦)でした。

 

 

比較的大きい?先生ですが、各作品も更に大きさと迫力を感じます。

 

 

 

10年後の古希(70歳)「吉野大巨書展」も銀座画廊で開催されることでしょう。

楽しみです。

 

でも、不登校ぎみの私です。それまで続けていられるかな?

 

(萬鶴)

 

 


書きまくり蟄居中...(東鶴)

2011-03-27 | 書道

今日も点滴の後はおとなしく蟄居中...です。

でもやはり普段の反動か?書きまくってしまいました。

 

全書芸の5月号の課題の1つ「知永千字文」です。

4枚並べるまでに10枚以上書きました。久しぶりの三行書きはむずかしかった...。

 

同じく全書芸の5月号課題の創作

「せいもん ひびにあたたかに じんこううごき しはく はなはれ ふうしょくきたる」(楊 巨源)

なぜか心から湧き出るような春色を感じる詩ですよね。

 

結果、わが居室はこんな感じに...。

返答せん病人?とはいえども寝るに寝られず。

 

 

 


還暦記念書展と雙暢展(鶴嶺)

2011-03-26 | 書道

今日は午前10時に八王子の自宅を車で出発し

銀座貿易ビルまでおよそ35分程で到着いたしました。

会場はさすがに飾りつけ完了時と異なり、落ち着いた大変格調高い雰囲気となっておりました。

また会場に飾られた花々が会場内に香りの彩を添えており

なんとも心地よい空間を演出しておりました。

まだ午前11時前だというのに沢山の方々がいらっしゃいました。

お花も沢山飾られて彩を添えます。

墨華書道後援会からのお花です。

先生の作品の説明書?(作品の横の貼り紙)には値段のようなものが書いてありましたが・・・

朱の書があると全体が何となく明るく感じます。

このあたりは雙暢展の作品です。

そして前回飾りつけの際に発見することができなかった岑鶴さんの作品

今日はなぜか真っ先に目に飛び込んできました。

岑鶴さんご自身の作品如何ですか?

禮子さんの作品も発見です。

京子さんの作品は今回発見できなかったのですが・・・・・

確か次回から出品されるとかおっしゃってましたよね!京子さん。へへ

 

以上 携帯電話のカメラでの撮影でしたので画質が今一歩ですが

東鶴さんが体調を崩されて会場にいかれないとのことでしたので

少しでも会場の雰囲気がお伝えできればと速報をお伝えいたしました。

また、むさしの墨友会の皆様の作品もご紹介できたかと存じます。

 


返答せん...(東鶴)

2011-03-25 | 書道

返答せん...?

 

今回はのどの痛みがいつもよりひどいかなー、と本人には自覚があまりありませんでした。

ただ3,4日前から声が出しづらくなり、予算委員会での答弁も苦労する始末。(「返答せん...。」)

幸い予算委員会も全会一致で賛成をいただいたので、近くの「もろほし耳鼻咽喉科」へ。

即、点滴を打たれ、扁桃腺の周囲の炎症がひどく、即入院すべき症状であるとのお告げ。

本日、紹介状を持って、日頃よりお世話になっている武蔵野赤十字病院へ。

ここでも点滴を打たれて、答えは同じ、入院処置が必要とのこと。

 

仕事柄この時期、入院は困難なので(入院してみてもいいかなっていう気持ちもなくはなかったのですが...)

結果、当分の間、ほぼ毎日通院して点滴を受けることになりました。

そんなわけで、今回の吉野大巨先生の還暦記念書展と雙暢展の会場には

残念ながら参れません。

 

 

今は、このようにじっと自宅で蟄居いたしております。

ゾウに乗った「返答せん羅漢?」のように...。

入院していても散歩は必要だと思うので、近所に買い物には行きたいな...。

 

 

 


銀座に行って参りました(鶴嶺)

2011-03-21 | 書道

本日はお昼過ぎから、吉野大巨先生還暦記念書展と

雙暢書道展の飾り付けのお手伝いに行って参りました。

先ずは正面入り口

吉野大巨先生の作品です

これからワイヤーをかけて吊るすようです

かなり大きな作品が展示されるようです

先ずは仮掛けして配置やバランスを調整するのだそうです 

真ん中の作品は仙鶴さんの作品です

豪鶴さんもお手伝いに!

位置が決まり画びょうを金づちでトントン

 大御所お二人栖鶴さんと雅峯先生                   

 宗鶴さんもお見えになっていました 

 

そしてむさしの墨友会の皆様の作品を探してみました

東鶴さんの作品

宗鶴さんの作品

豪鶴さんの作品

これは昌翠さん

不登校の方 そう鶴城さん。不登校の方とは思えないすばらしい作品です

そして萬鶴さん おなじみの篆書です

篆書は読めないですよね。

これは「此中有眞意」で、“此の中に、眞意 有り ”と読みます(萬鶴)

 

最後に鶴嶺の駄作です。

初めて書いた篆書がこの半切ですが、なんだか恥さらしのような・・・でもこれが今の私のレベル

 

なお岑鶴さんの作品も探したのですが・・・・何故か見当たらず

写真に収めることができませんでした。岑鶴さんすみません

飾り付けもひととおり完了し、明日から書展が開催されます。

最後に皆さんで1枚パチリ!

吉野大巨先生 還暦おめでとうございます。

そして明日からの吉野大巨書展ならびに雙暢書道会展の成功をお祈り申し上げます。

 

萬鶴さ~ん

今日の銀座での様子、上記のとおりご報告申し上げます。

 

それから帰り際、遠藤史佰先生から明日3月22日の祝賀会は中止になりましたが

夕方、ホテルモントレ銀座で簡単な食事会を行いますので墨友会の皆様で

ご都合のよろしい方は是非お越しくださいとのことでした。

ブログにて皆様にお知らせ申し上げます。

 

 

 


明日の希望...(東鶴)

2011-03-20 | 書道

東北地方太平洋地震から10日...。

津波による甚大な被害と膨大な数の行方不明の方々...

福島第一原発の予断を許さない状況...。

計画停電が回避された我が家では、対策本部会議の合間をぬって

書きだめをしなくては、とほとんど10日ぶりに筆を持ちました。

 

 

明日も対策本部自宅待機なので、雙暢展の飾り付け

には行けませんが、なんとか筆をとって練習は出来そうです。

 

そして皆さん、何はともあれ

「明日の希望」を持ち続けましょう。

 

 

"We will emerge stronger than ever"

米国のオバマ大統領の日本向けの励ましの言葉をアレンジ。

 

「わたしたちはきっと、まえより強くなってよみがえるでしょう」

 

 

 

 

 


こんな時だからこそ(萬鶴)

2011-03-16 | 書道

庭には春の香りが漂っています。

昼休みに、お教室様子を見に伺いました。

大巨先生も千羔先生もお元気です。

震災発生時には生徒さんも4人ばかりいらっしゃって、先生は書物を押さえていたそうです。

その生徒さんたちは、ちょうど居合わせた印刷屋さんの車で帰宅の途についたとか・・・。

 

 

そして・・・

先生より、3月23日の祝賀会は中止する旨のお話しを伺いました。

書展は計画通り3月23日~27日で開催されます。

前日の22日(火)の午後2時~5時までの特別展覧も計画通りです。

 

クリスマスの時には咲かないクリスマスローズです。

 

こんな時こそ、静かな気持ちになるために筆を持ちました。

音の無い部屋は静かな朝でした。

 

余震は続いています。

刻々と報道される内容に、胸が痛みます。

しかし、いつかは・・・の気持です。

 

それぞれの持ち場・立場で乗り切りましょう!

(萬鶴)

 


一夜明けて(萬鶴)

2011-03-13 | 書道

このような内容をアップするには、心が痛みます。

マグニチュード9.0

全世界で初めて経験する数値です。

 被災地の大変な状況に驚くばかりです。

 

昨日は突然の大きな揺れに唖然とするばかりでした。

幸い武蔵野・三鷹地域では人的被害は無かったようです。

終業時が過ぎて一時帰宅しましたが、帰宅困難な職員がいるかどうか、夜11過ぎに職場に向かいました。

職員の部屋に寝泊まりする者、帰宅できずに事務所内に宿泊する者もいます。

 

 我が家では大事にしていたレコードプレイヤーが落ちて破損していました。

 

ダンスのカップ類も倒れています。

 

 一夜明けて、隣の実家の屋根はこのように被害を受けていました。

古い家ですので・・・。

 

 出入りの職人が一時的に補修してくれました。

 

 近所の塀は、奥の方は全壊で、この家は危険なためテープで立ち入らないように表示されています。

このような場面が数件ありました。

 

 あるスーパーのパンやインスタントラーメン棚です。

全て売り切れていました。

 

電池類もこの状態です。

更に携帯ガスボンベなども、入荷はいつになるのか不明との表示がありました。

 

 防災売り場は、大勢の買い物客でごった返しています。

小さなパニック状態です。

どうか、慌てず状況を見守って欲しいものです。

 

明日、職場では緊急の正副会長会を行う予定です。

そして、被災地支援のための緊急災害募金を開設いたします。

我が家とその周辺は、こんな状況でした。

 (萬鶴)

 


東北関東大震災...(東鶴)

2011-03-13 | 書道

3月11日午後2時46分発生の東北地方太平洋沖地震による災害(東北関東大震災)は

報道が現地にアクセス可能になるに従い、とてつもない広がりを見せています。

災害にあわれた方々にお見舞いと、残念ながら命を失った多くの方々に心より哀悼を申し上げます。

 

ところで皆さんのところは大丈夫でしたか?

私の家は、このように玄関の花も倒れず無事でした。

一昨日から昨日にかけて、災害対策本部運営で徹夜をしていて

我が家の状態も心配だったのですが、ほっと一安心。

 

 

テレビ台の端っこに置いてあった花も無事でした。

武蔵野市は震度5弱でしたが、地震発生時、6階にある私の執務室のファイリングキャビネット

の引き出しが出たり入ったり、桑原翠邦先生の「得所」の額がぐらぐらと揺れたり

書類よりも、先生の額の方が気になって、それこそおさまるまでが大変でした。

 

東北地方の災害の全容は、次第に明らかになって来るでしょう。

福島県の原子力発電所の炉の状態はいまだ予断を許さない状況です。

これからも私たちには、心して対応しなければならないことがたくさんありそうです。

 

皆さんもお大事に...。


再会の喜び(昌翠)

2011-03-08 | 日記

 

昨年ノーベル化学賞を受賞された根岸英一先生ご夫妻と昨夜20数年ぶり再会ができ喜びでいっぱいです。

 

米国インデイアナ州ウェストラフィエット町のパデユ大学名誉教授です。

今回は会員制の会館にて食事会と講演。

受賞対象の研究クロスカップリングについての講演でしたがど素人の昌翠でも眠り猫にならずに最後まで拝聴できました。

数々の受賞者の中でも講演上手とのこと。

LONG TIME NO SEE でしたが会話時はあの時代にもどっていました。

 

再会をお約束してSEE YOU AGAIN  書の話にもどります。

今月の雙暢展のハガキを奥様にお渡ししてお立ち寄りくださいとお話してまいりました。

 

お時間がとれるとよいのですが。。。

 

 


還暦記念 吉野大巨書展...(東鶴)

2011-03-07 | 書道

吉野大巨先生の還暦記念書展が、平成23年3月23日から27日まで

東京銀座画廊美術館7階で開催されるのは皆さまご存知ですよね。

 

今回は、「書宗院報」第152号のギャラリーに掲載されている予告をお知らせいたします。

「書宗院報」はこのような黄色い月刊誌で、墨華展でもお馴染の

高橋蒼石先生、高市乾外先生、溝川半遊先生が編集をされています。

 

 

 

 

「華」をテーマとした作品4点、「亜」字形の中に「日日是好日」を入れた作品、金文の作品など

 

 

 

唐の時代、杜甫の飲中八仙歌など吉野大巨先生の力作の数々...。

「北叟缶石」や「大巨道人」「大巨山人」「耳順大巨」の落款も見えます。

落款の由来をご本人から直々に教えていただくのいいかもしれませんね。

 

さあ、本番の銀座画廊が楽しみです(*^。^*)。

 

 


ボンカレー...(東鶴)

2011-03-06 | 書道

ボンカレーって皆さん、ご存知ですよね。

今回はこの日本初のレトルトカレーにまつわるお話です。

 

3月5日の土曜日、吉野大巨先生のお稽古場で...。

中田仙鶴さんと私が「加齢」を話題にしていました。

仙鶴さんは、始めて「かれい」という言葉を聴いた時、「加齢」のこととは思われなかったそうです。

と、そんな話を2人でしている時、吉野先生が出されたのが次の桑原翠邦先生の書。

「滴翠山房」 という桑原翠邦先生の半切横判でした。

谷川北先生がお持ちのものだそうです。

 

 

この落款にご注目!!

「凡加齢(ぼんかれい)魚目八十二」

 

以下は、吉野大巨先生からお聞きしたエピソードです。

桑原翠邦先生は、当時、お昼に時々ボンカレーを召し上がっていたそうです。

そこでお弟子さんが気を利かせてボンカレーの詰め合わせを先生に差し上げたところ

ご覧になった先生は「何それ?」とおっしゃったとか...。

 

結局、桑原翠邦先生はボンカレーが箱に入ったレトルト食品とは

ご存じなかったのかも...。

それはともかく、そんなことがあってのことかどうか、

「凡加齢魚目」の落款が生まれたようです。

 

とっても洒落っ気たっぷりの先生でいらしたようで、何かほっとしますよね。

ああ、大塚のボンカレー食べたくなってきたーっ。

 

 


革の鞄...(東鶴)

2011-03-05 | 書道

革の鞄を仕事用に使っています。

 

二女が土屋鞄製作所製のものを、私にプレゼントしてくれました。

 

材料はイングリッシュ・プライドル・レザーを使っているそうです。

これだけでもなかなか重いのですが、書類を入れるともっと重くなります。

でも、とても気に入っています。

 

 

ちなみに先日、二女がアレンジした南房総の春の便りです。

彼女は、革の手作り製品で身をたてるべく目下勉強中。

 

そのうち、売り出すと思いますので、その節はどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 


ほんの少し自慢...(東鶴)

2011-03-04 | 書道

先日、三輪萬鶴さんがアップされた写真の1つに次のものがありました。

ほんの少し自慢をさせてください...(*^。^*)。

 

 

この真中にあるものが実はこれです。

 

 

古代?中国の急須です。昼休みにこれでお茶を淹れて飲みます。

 

というのは冗談で、鞄の1つです。

上のふたが開いて中に物が入るようになっています。

二女が製作しました。

 

なお、下敷きにしているのは、私の中学時代の友人にお願いして

作ってもらった伝統の技、網代組みで製作した花瓶敷です。

 

 

きのう3月3日は快晴...。

ようやく私の仕事場から、世界一になった東京スカイツリーが見えました。

写真が小さくてごめんなさい。

真中の、他より高いのがそうです。

さすが600m超!! 高尾山より高いのですねぇ。

 


米寿の桑原翠邦先生...(東鶴)

2011-03-03 | 書道

我が家には、以前、吉野大巨先生からいただいた

「米寿記念 桑原翠邦作品集」が大事にしまってありました。

平成5年6月教育書籍刊行とあります。

ここのところで、再度改めて拝見いたしました。

 

そのほんの一部をご紹介いたします。

 

左が箱で右が本体です。右の本体には「八十八 魚目」とあります。

 

 

平成5年3月13日に埼玉県龍穏寺で撮影されたものだそうです。

左の写真の桑原先生の座っていらっしゃる上に掲げてある額は

「處静観動」で比田井天来先生の書です。

上田城の北の櫓にある額「難攻不落之處」を思い出します。

 

 

雛祭りとは言っても、まだ寒いですよね。

早く、この書のように、春がそこらじゅうに感じられますように...。