むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

再会の喜び(昌翠)

2011-03-08 | 日記

 

昨年ノーベル化学賞を受賞された根岸英一先生ご夫妻と昨夜20数年ぶり再会ができ喜びでいっぱいです。

 

米国インデイアナ州ウェストラフィエット町のパデユ大学名誉教授です。

今回は会員制の会館にて食事会と講演。

受賞対象の研究クロスカップリングについての講演でしたがど素人の昌翠でも眠り猫にならずに最後まで拝聴できました。

数々の受賞者の中でも講演上手とのこと。

LONG TIME NO SEE でしたが会話時はあの時代にもどっていました。

 

再会をお約束してSEE YOU AGAIN  書の話にもどります。

今月の雙暢展のハガキを奥様にお渡ししてお立ち寄りくださいとお話してまいりました。

 

お時間がとれるとよいのですが。。。

 

 


習字から・・(三河村の真洋)

2010-10-31 | 日記

私の場合です。(真洋)

小学生の頃、地元では有名だった書道家の浅田蓬村先生に教えていただいたことがあります。田舎に住んでいたので電車に乗って通っていました。「思い切って書くともっとよくなる」と言われたことを思い出します。その書も中学生になったときにやめてしまい、それ以来筆を持つことはなかったのですが、10年ほど前、私のところの職員が書を習っているのを知り、その塾で始めました。しかし数ヶ月で断念(うーん、熱しにくく冷めやすいかも)、もう書をすることはないと思っていましたが、約1年半ほど前に東鶴師範に声をかけていただいて(ありがとうございます)吉野先生にお会いすることができました。
学ぶということがこんなにありがたいものかと実感しておりますが、なかなか実態が伴わず・・、かろうじて今日まで繋がっているというところです。まずは先生に見ていただく回数を増やすことが今の目標です。

私事ですが、母は90歳、田舎で独り暮らしをしておりますが、今でも書を嗜んでいます。昨年は市民作品展に応募し市長奨励賞だったようですが、市長賞をいただくまではやめないと母は言っております。帰省した折、練習した私の字を見せたことがあるのですが「いかにも初心者という感じだねぇ」と一言で片付けられてしまいました。しかし私が始めたことは喜んでいるようです。実家の物置に紙がたくさん買ってあり、今はそれを持ってきて使っています。全紙の大きさなので切らなくてはいけないのですが、書を始めたことで母との共通の話題ができこれはよかったたと思っています。

習字から書へ、面白さの予感はありますが、書かないことには始まりませんね。



平成22年4月 「墨華書道展」 出展作品




吉野大巨先生を囲んで・・・

女性はルーマニア国ブラショフ市から来日された方

右側の女性(ジョルジアナさん)は雅号もお持ちで、大巨先生の門下生です。

ジョルジアナさんの雅号は「珪虹」(ケイコウ)と言い、ルーマニアと武蔵野に文化のかけはしを掛けるとの意味を込めて・・・。


書道を始めたきっかけ(東鶴)

2010-10-30 | 日記

この週末は、墨友会の仲間の皆さん5人で1泊2日の行程で、佐久市近代美術館で開催されている
比田井天来展を中心とした研修旅行に行く予定でしたが、あいにく台風14号が関東地方をうかがうようなので、
残念ながら研修旅行は急遽、取りやめることとあいなりました。

そこで、きょうは私、東鶴の「書道を始めたきっかけ」を掲載いたします。

私が吉野先生のところに通い始めたのは、今から7年と8カ月前の平成15年2月。
妻の学生時代の友人で三鷹の上五会館の経営者、加藤さんの紹介がきっかけでした。

夫婦でできる趣味を、と思っていたので、当初は妻も一緒に習うことに...。

でも、妻は途中から、長ーい休憩入って、いまだに休憩中であります。
休憩中に妻は、ステンドグラスや皮工芸に心変りして、書には戻れそうにありません...。

それはともかく、まずは先生の朱墨からどうぞ。



当時、吉野先生に書いていただいた、横一や鉤、右はね、払い、逆入、顔真卿の
右払い、縦棒とはねなどのお手本のかずかず。逆入や顔流の筆使いなどは
当時の私のとってはそれこそ「眼がテン」ものでした。

それにしても結構もの持ちいいでしょ?


このころは、楷書は欧陽詢楷書蘭亭記、行書は集王聖教序、草書は孫過庭の書譜
隷書は礼器碑と四字体をいちどきに習っていました。四体同時進行というのも面白いですよね。

木曜日のお稽古日に通っていたのですが、長谷川小麗さん、望月聴泉さん、小柳聴雨さんなどの
お姉さま方や、今は亡き、ダイナミックな気合いの荒川紫芳さんがいらっしゃいました。
故荒川紫芳さんの遺品「好太王碑」の法帖は大事に使わせていただいています。

また男性では、河野栖鶴さん、中田仙鶴さん、石合仁鶴さん、犬飼翆亭さんなどの先輩方がいらっしゃいました。




習い始めのころの作品(平成15年9月雙暢展「自足」)





始めて1年たった頃の作品(平成16年3月誰誰展「書譜」)

「誰誰展」とは奈良の米田英石先生が17年にわたって主宰されている
書展で、正しくは「誰でも出せて誰でも出せない書展」と言います。

中国であれば唐以前、日本であれば平安以前の古典の臨書のみを
対象とし、大きさは半切限定で、表装はしないで仮巻きにより展示し、
あらゆる賞を設けない、という三原則によりなりたっている書展です。

米田英石先生はこのようにおっしゃっています。

「習い始めて三か月であろうが半年であろうが、そんなことは関係ないのである。
何をどのように習っているのかが問題なのである。また、出品したからとて入選、
特選、特別賞と言うようなものは一切設けないのである。作者なり会場に見えた
方々が各自鑑賞されればよいのである。争って賞を得るような品評会ではない。
真摯な態度で古典に臨んだ作品は必ずや見る人の心を揺り動かすものである。」


皆さんもぜひ、一度、出品してみてください....。



同じころの作品(平成16年4月墨華展「集王聖教序」)
この作品は墨華後援会賞をいただきました。

でも今になって、よく見ると、雅印や引首印も押していなかったのです。
そんなこともあるものなのですね...。


やがて「東鶴」という雅号をいただき、落款印、引首印を先生に彫っていただきました。
自分の好きな言葉を書いて良いということで、ぶらんこという意味の「鞦韆(しゅうせん)」
という言葉を書きました。(平成18年9月雙暢展)

この言葉は、学生時代の経済学部全体のゼミナール誌の編集を私が担当していたとき、
題名として自分で選び、35年前の当時も確かタイトル原稿を筆で書いたことを覚えています。


以上、少し長くなってしまいましたが、東鶴が入門したころのお話におつきあいいただきありがとうございました。














書道を始めたきっかけ(桃太郎)

2010-10-29 | 日記







萬鶴さんにつづいて、書を始めたきっかけを書かせていただきます。


私の勤務する会社では、毎年新年会の際に永年勤続表彰を行っています。


これがその表彰状で、15年前に頂戴したものです。


当時は表彰状の手配などをする部署におりましたので、宛名書きなど


どうしようかと悩み、結局初年度はプロの方にお願いし書いて頂くことにしました。


その後・・・社内に書の達人が居ることに気づき、以来その職員さんに


毎年お願いをしておりました。(ただではありませんよ!ちょっと1杯だけですが。)


ところが・・・その方が本年1月に勤続10年表彰となり、自分が受け取る賞状を


自分で書いて頂くのはいかがなものかと。


そこで授与する立場の本人が、しっかりとその方たちに感謝の気持ちを込めてお名前を書こうかと・・・


ところが気持ちが入っているのは分かるのですが・・・ハチャメチャでした。


来年からどうしよう・・・困ったなあ・・・お習字習うかなあ・・・文化的なことは似合わないしなあ・・・


っと悩んでいた平成21年のクリスマスイブ!


サンタさんならぬ東鶴さんから「桃太郎さん書をやりませんか」とのお誘いのプレゼント。


二つ返事で是非お願いしますと。


どうやら事前に萬鶴さんが表彰状書きのことで悩んでいることを


東鶴さんのお耳に入れていたとか、いないとか。


年明けの1月14日東鶴さんにご案内いただき、入門させていただけることになりました。


東鶴さん萬鶴さんありがとうございました。


しか~し、「書」をちょこっとかじり始めたことで、今の技量では表彰状など書いてはいけない。


そう悟ってしまった今日この頃。


あ~暮れは苦しむことになりそうです。とほほ。








これは私が勤務する会社が頂いた感謝状です。


賞状もいろいろな書体というか、この賞状は独特な書体だったのでアップしてみました。


そして授与者が今となっては有名な某代議士さんでした。


桃太郎


第17回 橘芳会書展に行ってきました。(東鶴)

2010-10-28 | 日記

橘芳(きっぽう)会書展を見学に東京は銀座五丁目の大黒屋ギャラリーに行ってきました。




橘芳会とは、わが師吉野先生のお仲間の高市乾外先生と山本冨見子先生が代表をされている会です。
銀座の大黒屋ギャラリーでの開催はこれで7回目になるそうです。

以前は高市先生の兄弟子に当たる会沢芳先生が代表をなさっていましたが
10年ほど前に会沢先生が亡くなられ、それ以降は高市先生に代わられたそうです。




会場には会沢芳先生遺影も。




遺墨 会沢芳先生




こちらが高市乾外代表と作品です
五言二句 「林茂鳥有帰水深魚知聚」
(有能な人のところにはさまざまな情報や多くの人々が集まる、というような意味で、
会沢芳先生がご存命中、墨場必携の中にチェックをいれていたものだそうです。)

吉祥寺のスペースBeで行われる、墨華書道会の夏の練成会の指導者としてみえる時の
高市乾外先生は、半そでシャツに裸足に下駄というばんからスタイルなのですが、銀座だとさすが
スーツで決めていらっしゃいます。






代表 山本冨見子先生の作品
「荒城の月」




大國魂神社にくわしい坂之上翆邨先生
臨・爨寳子(さんぽうし)碑

翆邨先生とはどこに行ってもお会いするような気がいたします。





淺沼一道先生の特別出品
「照古鑒(鑑)今」




わが師 吉野大巨先生の賛助出品
「居身百尺楼上 放眼萬巻書中」
(身を百尺の楼上におき、眼を萬巻の書中に放つ)

実は、以前、私はこのことばを草書で書いたのですが墨華展で運良く入賞し、
今その作品は自分の仕事部屋に飾ってあるのです....。

また、会場には鶴友支部の部長である大先輩の河野栖鶴さんがいつものように、飄々とお見えになりました。

帰りはすぐ隣の鳩居堂に寄ってみましたが、結構外国人が多くて驚きでした。
雨畑の硯も店員がお客様にしっかり説明していましたよ。


書道を始めたきっかけ (萬鶴)

2010-10-26 | 日記



書道を始めたきっかけをタイトルにしました。


トップバッターとして書かさせていただきました。



それは平成20年(2008年)の6月ごろだったでしょうか?正確には良く覚えていません。


2008年の夏、米国ラボック市のジュニア交流団々長として渡米することになりました。


ラボック市では100年目を迎える記念すべきで年でした。


その100周年を迎える記念の品としてお持ちするのは、会田東鶴さんよりご紹介を受けた「吉野大巨先生」の書でした。








渡米する直前に、吉祥寺のお稽古場にお伺いし、吉野先生より軸装を受け取ったのが・・・。


書道を始める、きっかけの一つでした。


*実は、東鶴さんより強引に?!入会を薦められたのがきっかけです。



画像はラボック市長に軸装をお渡ししている場面です。


市長はこの箱が記念の品だと思っていたようです。







市長さん。違うんですよ!


こちらが記念の品です。と桐箱を開け、先生のお書きになった書(軸)をご披露いたしました。



市長や議場に集まった関係者は、みなさん驚きと大きな拍手が湧いたのを記憶しています。


みなさん、素晴らしいアートだと絶賛していました。



この作品は「創始百年 平安萬世」と書いてあります。

“まちが始まって百年、平らでやすらかな事は、いく世代も続いて欲しい”との願いを込めて・・・。









何だかタイトルとどんどん離れていきます。


ラボックは風車で有名ですが、市役所北隣にあるクリーンセンターの一角に、友好の証として風車が飾ってあります。


この風車を武蔵野に来られて製作したのが、左側の方でコイ・ハリスさんです。


東鶴さんの大親友です。


コイさんにお会いした時に渡して欲しいと東鶴さんから手渡され軸です。


「風月無窮」

“時代はうつり変わっても風月(自然や天の理)はいつまでも変わらないこと”







また、ホームステー先のご家族に、同じく東鶴さんが書かれた扇状の飾りも差し上げました。



武蔵野市とラボック市とは、文化はかなり異なりますが、書を通じて更に友好の輪が広がりました。




これから本題です。


書道を始めたきっかけは、このように団長としてラボックへお伺いした時に、大巨先生や東鶴さんにお世話になりましたので、義理で?付き合いで?・・・始めたのがきっかけです。



篆刻には興味がありましたので、先生のお計らいで、現在、篆書を中心に稽古に励んで?います。



入門は、平成20年9月5日です。


継続しているのは、お稽古では無く、お月謝です。


話が飛んでスミマセン!




三輪萬鶴


第八回 桃園会書展に行ってきました。(東鶴)

2010-10-24 | 日記
第八回 桃園会書展の見学に行ってきました。



桃園会とは、私たちの師である吉野大巨先生のお仲間の先生、
遠藤桃園先生、長谷川雅峯先生が代表をされている書の会です。

足立区の綾瀬プルミエ ギャラリーで今年は10月22日から24日までの3日間
の会期で開催されました。

比田井天来先生、桑原翆邦先生の参考作品や、淺沼一道先生、吉野大巨先生の
特別出品を始め、会員の先生方の素晴らしい作品の数々が出品され、時間を忘れるほどでした。

会場には「墨華」に「書について」を連載されている高市乾外先生、
大國魂神社に大変おくわしい坂之上翆邨先生がいらしていました。

私が、吉野先生に入門したてのころ、長谷川雅峯先生にはご無理
を申しあげて、先生が篆書で書かれた「遊目」の軸をいただいたこと
があります。その作品は私の仕事部屋に掛けさせていただいておりますが、
部屋を訪れる皆さん「素晴らしい」と賛辞をいただいています。

今回は、第八回桃園会の作品から、長谷川雅峯先生と長谷川紅衣先生の作品をご紹介いたします。

長谷川雅峯先生「一塵」


長谷川紅衣先生
「臨 始平公造像記」


ブログでは、作品の迫力をなかなかお伝えできないのが残念です。   (会田 東鶴)

若手書道家 「内田藍亭」先生

2010-10-24 | 日記




墨華書道会の行事などで、いろいろとお世話になっている「内田藍亭」(らんてい)先生をご紹介します。


現在、若手書道家として、各方面で活躍されている方です。



先生は二松学舎大学 文学部 講師、書宗院 参与理事をされており、お酒がちょっと?好きで、非常に親しみのある先生です。












東鶴師範とは、宴の席では最初は離れていても、最後にはお二人でお酒を酌み交わしているのを見受けます。


いつも意気投合?!されています。










先生と電話で話をしていましたら、ネットサイトで「うどよしの書道放送」にご出演しているとのことです。

“白を書く”がタイトルです。

注釈では、「余白が重要」と書道では良く聞きますが、今回、藍亭先生は「白を書く」と明言されました。

「余白が重要」と「白を書く」には、作家の思考レベルに大きな差があると思っています。

「余白を見る」は普通に書をするとわかることです。

「白を書く」という結論に行くためには、書道は「黒と白の2色で構成されている」ことに気付くまで整理をしていかないといけないです。

・・・と書かれています。


ネットサイト 9/27 うどよしの書道放送 内田藍亭先生「白を書く」 は←こちらをクリックしてください。


また、10月25日、月曜日、夜8時から9時まで、ネット放送「うどよしチャンネル」に生出演するとのことです。



楽しみにして下さい。


                     萬鶴

 


掛け軸のしまい方

2010-10-23 | 日記

掛け軸のしまい方を説明いたします。


とは言っても、知っている範囲ですので正式かどうかわかりません。


初心者であるメンバー用ですので、その辺をご承知おきください。









立派な軸が桐箱に納まっています。


これを見るだけでも、日本文化の美しさを感じます。






さて、軸には天と地があるのはご存知ですか?

吉野大巨先生に説明していただきました。



書は必ず右手に筆を持ちます。

左利きの方も右手で。


左手に軸を持って、右手で開く。


その時の上の部分が天であり、下の部分が地になります。









箱の中を見てみると、軸をおさめる凹が左に寄っていますね。


緒が付いている方が、ちゃんと納まるようになっています。










画像が不鮮明でスミマセン。


いろいろな名称(用語)がありますが、覚えきれません。


何かの参考にしてください。







我々が普段お願いしている軸装は、「丸表装」だと思います。

一文字以外を全て同じ裂地で仕立てる表装方法で簡素な構成がどのような作品にも調和します。











では、緒の巻き方をご紹介します。


これも「美」を感じます。


左の緒尾を引くと、きれいに引きとけます。




巻き方は下の手順で巻いていきます。


















これが完成です。


強くなく、弱くなく、(難しい表現ですが)・・・・。


強いと本体を痛めてしまいますし、弱いとまた問題です。



しかし、この巻き方にも、茶道では異なるようです。


先日、茶室での軸の掛け方の勉強会を行いましたが、表千家と裏千家でも異なるとのことです。


緒をクロスしながら巻くようです。












ある施設の床の間、軸の掛け方(作法)を、茶道の先生にお教えいただきました。


先ずは、このように天地(立てかけて)にしてから、所作に入るとのことです。


いろいろと勉強になります。


しかし、奥が深いですね。



*この内容はあくまでも、素人が解説しているものですので、間違い無礼をお許しください。


            

                                         萬鶴



箱書き(はこがき)

2010-10-20 | 日記






書いたものを軸にするため表装しますが、その軸を紙箱に入れて保存することが多いですね。


大事に長く保存するには、やはり桐箱で保存することがベストです。



我々が書いたものは紙箱でも十分かなと思いますが、価値のあるものはやはり桐箱でしょう。




お宝探偵団でも、箱書きがどうのこうのとうんちくが述べられています。


箱書きは作品の価値を高めるものかも知れません。











吉野大巨先生に書いていただいた書を表装し、桐箱で納めていただきました。


そして、先生に箱書きをお願いしました。



先生の説明では、桐箱は大変優れており防虫はもちろんのこと、これを水に湿らすと火にも強いとのことです。


ですから、長く保存するには桐箱が良いのです。











箱書は、先ず表面から書き始めます。


誰が書いたのか。どんな書体で。何という字を。大きさは。が書いてあります。










そして、裏面です。

いつ(年月日)。誰が書いたのか。

そして、印を押します。









この印は、彫が深く桐箱に深く印泥が染込むようにしてあるのでしょう。

専用の印かも知れません。



ちなみに、書道の用語は難しいものが多くありますが、ネットで用語集がありましたので紹介します。


「書道用語集」これをクリックして下さい。










これで箱書きが完成です。

 



立派に書いていただきました。


「 吉野大巨書 篆書 楽 小品幅 」と書かれています。


これは保存のためであり、本来は書を飾る(掛ける)ことが大事だと思います。 



追伸: 軸を表装し桐箱にしていただく値段ですが、荻窪「廣悦堂」で20,000円でした。
平成22年9月時点ですが、他店より非常に安いと思いますよ。



文責 萬鶴


墨華書道会

2010-10-17 | 日記




ご存知。教室に掛けてある額です。


これは「桑原翠邦先生」がお書きになったものと聞いています。










吉野大巨先生がお書きになった軸です。



この「楽」を我が会の想いにさせていただきました。


「楽」いかがですか?


富・貴・安・楽









現代書道の父 比田井天来(ひだい てんらい) 先生

1872年(明治5年)ー1939年(昭和14年)

長野県佐久市望月町出身








「桑原翆邦」先生

写真は浩宮さま(現皇太子)に書道のご進講中のものです。


1906年(明治39年)生まれ










「浅沼一道」先生









「吉野大巨」先生

北海道古平町生まれ


桑原翆邦、浅沼一道先生を師としています。


墨華書道研究会主宰・雙暢(そうちょう)書道会代表・大巨書道会主宰








墨華書道展(銀座画廊)にて




* 東鶴先生、そしてみなさん加筆をお願いします。



スタートして2日目ですが、昨日の265回の閲覧と65名の方が見ていました。

仲間の作品

2010-10-16 | 日記

今回はみなさん“禅語”を書かさせていただきました。

掲載して良いかを断わっていない方もいらっしゃいますので、一部の方はお名前を伏せています。









A-東鶴

「大地繊埃を絶す」(大地にはちりひとつない、絶対的無。)

碧厳録三六頌から


ある施設に掛けさせていただきました。












M-萬鶴


「無功徳」

一言でいえば、“見返りを期待してはいけない”と言う意味です。


達磨大師との問答にて


武帝 「私は今までに多くの寺院を建立し、沢山の人々に尽くしてきましたが、どんな功徳(見返り)があるのでしょうか」


達磨 「無功徳」 (功徳なんてありませんよ)

あなたは何か見返りを求めてはいませんか?
何かをする。出来るということは、あなたがこれまでに多くの人々からいろいろなものを与えられて、今の自分があるのです。

自分に与えられたものに比べて、自分が与えたものはわずかなのです。



現代風になおせば、「プレゼント みな下心」なのでしょう。


禅語は面白い!


私は前後不覚。













Yー 正貴



「啐啄同時」 ”そったくどうじ”

卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、ちょうどその時

親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」と言うそうです。

この両方が一致して雛が生まれる「機を得て両者相応じる得難い好機」とのこと。

禅門では修行者と師僧とが、互いに意気が合って一体不離になっているという

禅語のようですが・・・勉強不足です。          








A-真洋








T.N さん








I.Fさん






K.Tさん

これは王羲之の蘭亭の序からの言葉です




R.Kさん


東鶴さんの師範を祝って

2010-10-15 | 日記

仲間うちの東鶴さんが師範に昇格されました。

今までは教わる立場から、教える立場になりましたので、これからが大変だと想像します。


人ごとのように・・・。









今日は、都合の付く仲間うちで小さなお祝いを開きました。


場所は、吉祥寺で美味しいと有名な「広東料理の翠蘭」です。











ささやかですが、サプライズで「お祝い電報」と「花かご」を用意させていただきました。










満面の笑みの東鶴師範です。


電報の文面は・・・


師範へのご昇格 おめでとうございます
持前の天性とご努力の賜だと思います
今後は可愛い?墨友会の弟子たちを、優しくご指導ください


むさしの墨友会 一同




本当に頑張っていただきたいと思います。



そして、小さなパーティ?のスタートです。










東鶴師範にも会費を出していただきましたが、お酌だけは多めにしましたよ。








ご覧のような豪華な料理に舌鼓ました。


本当に美味い!







フカヒレのスープ・・・?






オマールエビのなんとか?








説明ができません






大好きなすい麺(最高!)






デザート






店長が紹興酒のかめに書いた作品






美味しい紹興酒でした。



明日もみなさん仕事がありますので、7時半にはお開きになりました。



こんな気楽なブログです。



よろしくお願いいたします。




むさしの墨友会だよりをスタートします

2010-10-15 | 日記
私たち「むさしの墨友(すみとも)会は、現代書道の父「比田井天来」の門下である吉野大巨先生を師として、武蔵野を地として集まった仲間たちの会です。

現在のメンバーは8名ですが、書道を通じてそれぞれの生き方や個性を大事にして、心と書道を研鑽することが目的です。

本当の目的は、酒を酌み交わすことかも知れませんが・・・。


このブログは、会員が書き上げた作品をそれぞれの記録として「作品帳」的な意味合いもはたしています。

仲間うちの小さな範囲ですので、ご笑覧いただければ幸いです。



会員の8名をご紹介します。

 A- 東鶴さん  (師範)  忙しいのに、何で書をする時間があるのかが不思議。
多くの方が、強引に?誘われたとか・・・。
師範になるだけあって、良く知っている。

 A-真洋さん  (準初段) お母様が書道家だとか。その素質はあるが、さぼり気味。
先生からも、頑張りましょう!とお手紙をいただく。
安藤さんが教室に来ると先生は“嬉しい!”と言っていたとか・・・。

R子さん

K子さん

中○T夫さん          美味しくお酒をいただく方。エンドレス・・・。しかし、強い。
教室にも真面目に来ている。その後、Fさんと何処かへ?

○ I さん          センスあり。あとは半切に挑戦すべき。
今回の額は、上手いと評判。

M- 萬鶴さん  (二段)   趣味多彩。仕事まぁ~まぁ~。書をやる暇が少ないと独り言。
いつもブログ用写真を撮っているため、鑑識と呼ばれつつある。
書歴:2年3カ月

Y- 正貴さん  (初段)  真面目。努力家。もう墨液(1.8リットル)が2本目。
先生にはお手本1枚につき3枚と言われているが、その何倍も書く方。


*東鶴師範を除き、ほとんどが筆を持って1~2年です。





長野県佐久市近代美術館の天来祭りです。

緑の桃太郎旗には吉野大巨先生筆で亜字形「天来祭」の字が。






10月11日 長野県佐久平で開催された天来祭りを見学。(参加者7名)


吉野大巨先生のパフォーマンスを応援する。




本日は初日ですので、まだ、まとまった編集になっていませんがお許しください。