むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

知っているようで 知らなかった(萬鶴)

2011-01-31 | 書道

東鶴さんに「かな」やらない?と誘われています。

これなら実用的だと思い、お手本を手に入れました。

実はある雑誌の付録です。

 

 

安(あ)・以(い)・宇(う)・衣(え)・於(お)

だったんですね。

スミマセン、初心者ですからお許しください。

誠に恥ずかしながらです。

 

こんなことも知らなかったんですよ。

 

ついでにその次の行も・・・。

 

加(か)・幾(き)・久(く)・計(け)・己(こ)

左(さ)・之(し)・寸(す)・世(せ)・曽(そ)

太(た)・知(ち)・川(つ)・天(て)・止(と)

奈(な)・仁(に)・奴(ぬ)・祢(ね)・乃(の)

 

知らないことばかりです。

この字からひらがなは出来ているのですね。

 

 

更についでです。

波(は)・比(ひ)・不(ふ)・部(へ)・保(ほ)

末(ま)・美(み)・武(む)・女(め)・毛(も)

也(や)・以(い)・由(ゆ)衣(え)・与(よ)

良(ら)・利(り)・留(る)・礼(れ)・呂(ろ)

和(わ)・為(ゐ)・宇(う)・恵(ゑ)・遠(を)・无(ん)

 

これは面白い!

 

「ん」を「无」と言う字から成り立っているとは。

无は(ブ・ム・ない)とも読むそうです。

んの先は無い?

 

知っているようで、知らない「ひらがな」でした。

 

(萬鶴)


江戸筆を見つけました...(東鶴)

2011-01-30 | 書道
江戸筆を見つけました。

吉祥寺の東急デパート7階のリビング売り場の特設会場です。




左側は「特大 千鳥」で筆管の太さが10mmほど、穂の長さが33mmほどでずんぐりしています。
右側のものは「文字筆 2」でいわゆる細筆です。

さっそく試し書きをしてみることに...





ずんぐりした特大千鳥で書いた「西狭頌」です。
この筆をみた途端、隷書向きかなと思ったのが何となく当りました。

穂を全部下ろして書くとしっかり太さも出るようです。





こちらは文字筆 2で書いてみた「高野切 第一種」です。
(こころさし ふかくそめてしをりけれは きえあへぬゆきの はなとみるか)

命毛もしっかりしているのですが、使いこなすのには
もう少し私の方の書き込みが必要かなと思います。


筆と言えば、以前、このブログでもご紹介した広島県の熊野筆が有名ですが、
江戸筆とか京筆、奈良筆、有馬筆なども伝統産業として伝えられているようです。


ちなみにこの江戸筆はこんなところで作られています。



板橋区板橋3-40-17  鳳竹堂
電話 03-3964-7230です。


確か、2月2日位までは吉祥寺の東急デパート7階でも見られます。
興味のおありの方はどうぞ。

誰誰展...(東鶴)

2011-01-29 | 書道
第17回 誰誰展が奈良県大和高田市さざんかホールで開催されます。




以前、このブログでご紹介いたしました米田英石先生が主宰されています。


今回は、3月3日(木)から6日(日)までの4日間です。

むさしの墨友会からも5人が出品しています。

安藤鶴城さん、佐藤昌翠さん、藤井鶴さん、三輪萬鶴さんと私、東鶴です。


奈良にはぜひ行って見てみたいといつも思うのですが
この時期は仕事の関係でなかなか機会が作れません。


米田英石先生は毎月「古典臨書研究会報」を送ってくださいます。

1月16日付の299号では「断捨離」がテーマでした。





これでは良く読めませんのでエッセンスを抜き書きいたします。

「かつての飽食の時代、使い捨て時代と言われた反動のような気がする。
食だけではない。物質の豊かさの洪水に自己を見失っている我々に、ある種の
警鐘を鳴らしているかのようである。」

「捨てる生き方、削ぎ落とす生き方がどれほど難しいものであるか。特に執着心
ともなればである。」

"  断捨離 " 心しておかねばならない言葉ですね。


飲みすぎでご飯が口に入らない「断しゃり」はときどき実践していますが...



パスポートのいらない海外研修(持ち物)

2011-01-28 | 書道

さぁ~ 来週の土曜日には海外です。

ここでもって行くものを確認いたします。

 

 

パスポートは必要ありません。

豪華客船に乗船する際も、荷物検査はありません。

 

 

タキシード・ドレス・ネクタイは要りません。

普段着でOKです。

洗面具(歯ブラシ・タオル・乳液・・・・)用意されています。

バスローブ・浴衣もあります。

 

ロビーやレストラン以外は、浴衣で移動できます。

大浴場は6階だったかな?部屋から浴衣で行けます。

 

 

必要なもの

費用の3万円(以内)をシッカリと握って来てください。

釣りをされる方は、それなりの服装をお願いします。

大漁が期待されます?ので、大型のクーラーは必要かも。

 

 

 

ホテル内は持ち込み検査をいたしません。

したがって、東鶴さんは ↑ のスコッチウィスキー「パスポート」と炭酸を持ちこむとのことです。

氷は各フロアーに製氷機があります。(タダです)

缶ビールなども自販機で売っています。

 

言いたいことは、持ち込み自由ですので・・・よろしくお願いいたします。

 

私は純米酒を持って行く予定です。

 

エクシブホテルの小林マネージャーからの情報では、大変暖かく梅も咲き始めたとのことです。

 

防波堤でも釣果は上がっているようです。

 

昼食場所の漁師の店「田中屋」さんまで、墨友会だけを特別に迎えに来るとのことです。

 

こうして見ると、必要なものはほとんどありません。

 

一番必要なのは、胃腸薬 なのでしょう。

 

とりあえず幹事の萬鶴でした。


はーるよこい...(東鶴)

2011-01-25 | 書道
日本全体が大きな寒気に包まれています。

はーるよこい...と気分だけでも 暖かくしておきましょう!

今回はまずは百人一首から

お正月の縁起物 富士山を取り上げてみます。



「 田子の浦に うちいててみれは しろたへのふしのたかねに 
ゆきは ふりつつ」 (山部赤人ー新古今和歌集ー冬の部)

むさしの墨友会の「海外研修」でも白い雪に覆われた富士が良く見えるといいですね。



そしてもう1つ。



こちらは「高野切第一種」の臨書から。

「としのうちに はるは きにけり ひととせを こそとやいはむ ことしとや いはむ」

" 年内に立春か゜きたけど、この年は去年というのかな 今年というのかな "

という意味のようですが、古今集の中で、太陽暦と陰暦との日数差によって

立春が元旦前に来てしまうことを歌ったもののようです。


そんなことよりも、寒いのは嫌いだーっ。

「はーるよー、まだみぬはるーっ!!」

んーっ こんどは「ゆーみん」の歌で仮名に挑戦か...?



パスポートのいらない海外研修(案)

2011-01-24 | 書道

さぁ~、いよいよパスポートのいらない海外研修が近づいてきました。

何故か、添乗員?幹事?事務局?の萬鶴がスケジュール案を発表します。

 

先ず、ご準備いただくものは健康です!

風邪や飲み過ぎ?にはご注意を。

 

 

まだ、案の案ですので、みなさんのご意見をお聞きします。

 

月日はご存知ですよね。

2月5日(土)・6日(日)です。

先ず案では、東京発9時15分のJR快速アクティ―で、熱海には10時52分に到着します。

この電車に乗るには、三鷹発8時30分がちょうど良いかも知れません。

*スイカなどで乗車し、熱海で精算しましょう。(東京から1,890円です)

熱海駅から熱海港までは、ケチってバスを利用します。11時20分発 (220円)

 

 

 

熱海から初島は豪華客船(富士急定期船)?です。

出港は11時50分です。約30分の船旅を楽しみましょう。(往復2,340円)

この時期はカモメが伴走してれます。(エビセンなどが大好物です)

 

 

 

到着後、波止場近くに立ち並ぶ漁師の食堂「田中屋さん」へ立ち寄ります。

ここで昼食です。

磯ラーメンも美味しいし、イカ刺しもグゥ~!!です。

キンメ鯛の煮付けは最高!(昼食代は2,000円程度で、飲み物も付けます)

 

 

 

送迎バスで、エクシブホテルへ・・・

チェックインしてからは、夕食まで自由行動です。

 

ネゴシエーションって知っていますか?交渉と言う意味です。

やりましたよ!ネゴシを。

マネージャーの小林さんと交渉して・・・。

先ず、1泊2食で25,000円くらいかかるところ・・・。

15,000円に。(飲み代は含まれず)

 

(部屋からの眺望)

 

?納得いきません。

これでは、幹事長として不十分です。

これにカラオケ部屋2時間を付けてもらう。

 

 

 

大巨先生、豪鶴さん、東鶴さんもいるしぃ~。酒豪揃いだぁ~。

飲む方多し! で予算オーバーが見込めます。(不安が先行する)

そこで、またネゴシ(交渉)です。

1泊2食+カラオケ2時間+飲み放題で、なんと18,000円(税込)での交渉に挑む。

 

小林マネージャーは、うぅ~ん???

わかりましたぁ~!頑張りますとの返事をいただく。

 

 

 

さぁ~、こうなればこっちのものです。

これで費用は東京から初島での豪遊?そして、東京まで会費(3万円以内)で出来そうです。

帰りは(翌日の昼食)熱海の寿司屋(ホームラン寿司)を予定しています。

一度行ったことがありますが、並んでいましたよ。

 

 

さぁ~、オプショナルは自腹で楽しんでください。

東鶴さんようの防波堤釣り場を確保します。

島一周散策も良し(1時間くらい)

流木拾いも面白い。

 

 

 

 

 

私は、最上階の露天風呂かな?

これだけの雄大なスケールは他にはないでしょうね。

 

ちなみに、夕食は豪鶴さんを中心に、(大巨先生もかな?)大騒ぎしても良いように、和食の個室にしていただきました。(本来なら個室の料金もかかるのかも?)

 

ここの朝食(バイキングですが)美味しいと評判ですよ。

特に、目の前で作ってくれるオムレツはね。

 

 

 

さぁ~、みなさん骨休めです。

たまには、微速前進で過ごしましょうよ!

 

?あれぇ~、この会は何の会でしたっけ?

 

(むさしの墨友会 とりあえず幹事の萬鶴です)


鶴友会との合同親睦会...(東鶴)

2011-01-24 | 書道
鶴友会との合同親睦会のお知らせです。


鶴友会の大先輩 河野栖鶴さんと日程調整が整いました。

2月8日(火)の夕刻で OKだそうです。

鶴友会とむさしの墨友会では「鶴」のつく人は重なるわけですが
まだ合同のイベントはありませんでした。

「鶴」のつく人も そうでない人も 楽しく集まって 親睦を深めましょう!!

時間と場所など詳しいことは 萬鶴さん、鶴嶺さんと相談の上
改めてお知らせいたしますので、むさしの墨友会のみなさま、ふるってご参加ください。





♪ また君に こひしてる いままでよりも ふかく... 
また君を 好きになれる こころから...。 ♪

昨年末の紅白の坂本冬美の呪縛から逃れられないまま...

仮名遊びの続きです。




上の半分は、前回は墨汁で書いてしまったので、
今回改めて下の半分と合わせて、青墨を磨って書きなおしました。

全然変わらないじゃないかって?

どうもすみません。


また そろそろ 百人一首にもどろーっと (;一_一)。

ようやく勢ぞろいっ...(東鶴)

2011-01-23 | 書道
ようやく勢ぞろいしましたーっ(*^。^*)。

雙暢展と墨華展出品候補です。





昨年の秋くらいから、時間のある時に書きためていたものの中から選びました。


左から 「江上之清風 山間之明月」の創作。
桑原翠邦先生の「墨華帖」を参考にいたしました。

「九成宮醴泉銘」(欧陽詢)の臨書。
「興福寺断碑」(王羲之)の臨書。
「十七帖」(王羲之)の臨書  です。

実は「十七帖」は最初の一字「其」が間違っていたのに気付き
今日何枚か書きたしました(恥ずかしいーっ。)

これらを今度 吉野大巨先生に選んでいただくつもりです。









「 万(ま)堂た きみに 古(こ)ひ志(し)てる 以(い)満(ま)までよりも 不(ふ)かく...」

こんな仮名遊びもしてみました。


どうも昨年の紅白の呪縛から抜けられません。


どこかで見たあの書(鶴嶺)

2011-01-20 | 書道

本日お稽古の際に吉野大巨先生から先日DVDに収録した

ビデオのお話をいただきました。

先生も記憶されていなかったとのことでしたが、映像を見て気づかれたとか。

その映像がこれです。

さてどんな書が書かれていくのでしょうか?

書かれているのは勿論 桑原翠邦先生です。

ここまでくればあれか!と思われるかも?

右上のお手伝いをされている方は多分 浅沼一道先生だと思います。

完成です。ここまでくればあれだ!っと

そうです。以前にこのブログで東鶴師範が紹介されていた書に違いありません。

所得?いやいや得所。

これを額装したものが、東鶴師範の執務室に掲げられており

私も執務室にお邪魔した際に拝見させていただきました。

先生から、先日のお稽古の際に東鶴さんとこのDVDをみたんですよ。とお聞きし

そして鶴嶺さん。DVDのシーンを画像に取り込めないの?との弁。

・・・・今夜はとりあえず映像をデジカメでパチリ!

コマ送り的に画像をアップさせていただきました。

身近に見たことのある貴重な書がまさに生まれる瞬間を映像で見ていると

ちょっとゾクッと来るような何かを感じます。

また1986年6月15日の映像ですから約25年も前のこと。

その当時の状況を映像で見ることができるなんてなんと幸せなことか。

改めて記録に残しておくことの大切さも学んだ次第です。

大巨先生 貴重な記録映像をありがとうございます。


雙暢書道展記念図録の書き方(萬鶴)

2011-01-19 | 書道

第20回雙暢書道展が、3月23日から27まで銀座画廊で開催されます。

飾り付けは21日(日)ですので、墨友会メンバーも参加いたしましょう。

 

さて、その前に記念図録ようの色紙の提出はされましたか?

提出の際は下記の書式で提出することになっています。

 

その書き方が判りませんでしたので、東鶴さんにお聞きしました。

 

姓号は、名字と雅号、そしてふりかな

名は名です。

写真は縦7cm、横5cmです。(大まかでもOKとのこと)

なるべく良く(素敵に)写っているもの(多少古くても・・・?)

サングラスは外してください。(個人情報?のために加工しました)

コメントはそれぞれの思いで・・・。

色紙作品釈文

特に篆書や達筆の方は読めませんので・・・。

(私の場合は常ニ清シです)

 

 

 

私が提出するものは、篆書で「常」にしました。

先生にこれにしましょう。と言われたからです。

 

 

そのほかにも3種のお手本をいただきました。

良く書けていますよ!って

お世辞でも嬉しいですね。

家内は、何処が良いの?とのことです。

 

ガクッ!

(萬鶴でした)

 

 

 


お屠蘇気分もぬけて(萬鶴)

2011-01-18 | 書道

1月も半ばとなり、お屠蘇気分もすっかりと抜けました。

雙暢展記念誌の色紙も書き終え、ホッとしています。

 

 

正月に食べ過ぎたあとは、七草がゆですね。

先人の知恵に敬服いたします。

 

 

東鶴さんも紹介していた、「武蔵野吉祥 七福神めぐり」も10日で終了いたしました。

大勢の参加者があったと聞きます。

七福神は、七難七福という言葉が語源とされ、日月の難、星宿の難、火災の難、水害の難、風害の難、干ばつの難、戦乱盗賊の難の七難がたちどころに消え七福が生ずると、ものの本に書かれていました。

寿命(寿老人)、有福(大黒天)、人望(恵比寿天)、清廉 (布袋和尚)、威光(毘沙門天)、愛嬌(弁財弁天才天)、大量(福禄寿)

 これが七福神です。

 
 

さて、ここからが雑学ですが、仏像の位をご存知ですか?

 

先ずは、天(弁天・吉祥天・天狗)です。


「天狗になる」とはここからの由来だと思います。

まだまだ序の口、私は天狗になるほど自慢できるものはありません。

 

 

天狗の上位は、明王(普代明王・仁王)でしょう。


みなさんも山門の入口で、こん棒を持ち荒々しい姿でにらみつけ、威圧的な様相で人を従わそうとしている像を見たことありますよね。

 片方は口を開き“あ”「阿」。もう片方は口を閉じて“うん”「吽」。

二つが合わさって「阿吽」の呼吸です。

 

 

私は性格的に穏やか(自分で言うのはおこがましいですが)ですので、仁王さんにはなれません。

酔って帰ると、時たま家に仁王さんがいる時があります。(山の神?ですかね)

 

 

 

「菩薩」(日光菩薩・月光菩薩)です。


修行中の菩薩は美しい顔で、躍動感があり豪華な衣装や飾り品を身につけています。

ある意味では外観の様相で人を引き付けているのでしょう。

私は華美なものは持ち合わせがありませんが、理解できるような気がします。

年金をいただいていますので、それなりに生活しています。



 

 一番上は「如来」(阿弥陀如来)です。

悟りを啓(ひら)いた如来は布一枚をはおる姿。

半眼で人々を静かに見つめている。

心で人を引き付けている。

 

心で人を引き付ける?

(これは難しい!)

 おごってくれるなら、付いて行くのが私の性格です。

                   

 さて、みなさんはどこの位ですか?


時には天狗になり、そして、仁王のように威圧的な態度に出ることもありますか?


更に、菩薩のように外見的なもので人を引きつけようとする気持ちになったことはありますか?



飾らず布一枚羽織っただけで、心で人を引き付けるような如来の域に達することは、どれほど修行をつむのでしょうか?

 

「漁夫の利」と「棚からぼた餅」が、私の座右の銘になっています。

 

萬鶴がご紹介する雑学でした。




 

 

 

今年の冬は寒く、布一枚をはおるだけでは風邪を引きますので、私は如来にはなれません。


墨華「指導の参考」...(東鶴)

2011-01-17 | 書道
1月16日(日)に開かれた審査会のお手伝いに行ってきました。

そこで、吉野大巨先生から配られた「指導の参考」です。



上下の下の右半分に書かれていることは
とても大切なことと思いますので、改めて書き記します。


「運腕を大きくしながら大小・長短・潤渇・強弱・深浅を呼吸に乗せて書くつもりで...
文字の傾き・軸のゆれも作品作りの大切な要素となります。

原本を一度半紙で詳しく観て習ってみる事が重要です。その上で取捨し、
一つの見識で表現してみたいと思います。」


私たちには 「見識」に至るまでが苦しくて長いのですよね。





審査会での長谷川雅峯先生(左)と河野栖鶴先生(右)

達人の域のお二人...。

書の素晴らしさはちろんのこと、ご本人たちの存在感もそれぞれ違って味が大ありです。


鶴友会の大先輩の河野栖鶴先生から、むさしの墨友会との合同新年会
のお話をいただきました。

萬鶴さんよろしくお願いいたしまーす。








要実地踏査ですぞ...(東鶴)

2011-01-16 | 書道
むさしの墨友会の皆さん。実地踏査の必要があるところが出てきました...。




1月15日(土)に吉野大巨先生のお稽古に行ってきました。
先生が取り出されたのがこの2枚の名刺です。

原始焼 六番町 「魚鷹」と 西新宿 鳥焼 「鳥扇」

いずれのお店も吉野先生の書だそうです。


場所は次のとおりでーす。









鳥扇は加賀屋の上の四角がそうです。





実地踏査する処がたくさんあって...うれしいーっ(*^。^*)

こひの歌二首...(東鶴)

2011-01-15 | 書道


まずは 百人一首の中で 中納言敦忠の歌をとりあげてみました。

「あ日(ひ)みての のちのこころニ くらふれ盤(は) むかしはもの越(を)  おもはさりけり」
(拾遺和歌集 恋の一)


この歌の通解は次のようになります。

" 深く恋い慕いながらも逢うことのなかった時分はああ逢いたい、逢ったらこの

胸の苦しさも無くなるだろうと悶えたが、逢ってみると一層思いが募るばかりで、

今の悶えにくらべると逢わない昔は物思いしないのと同じことだったなあ。 "

竹田悦堂著 「かな書道の学び方」



かつて この歌について 作家田辺聖子氏が深読みの解釈をしていたのを思い出します。

彼女によると「昔はものおもいしないのと同じことだったなあ。」の部分は
同じなのですが、その前段が少し違っていて
逢いみた後の方が 良きにつけ悪しきにつけさまざまな おもいに駆られて、
結局以前の方が 何も考えていないに等しかったのでは...となるのです。
恋愛観の男女差とでもいいましょうか 深く考えさせられる歌と解釈ですよね。



一方、こんな歌も...





「あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも う羅(ら)三(み)さらまし」
中納言朝忠 (拾遺和歌集 恋の一)

通解は次のとおりです。

" 恋人同士に若し逢うということがなかったならば、恋人をも自分をも恨むことはないであろうに、
なまじいに逢うということがあるから却って恨むのだ。 "
竹田悦堂著 「かな書道の学び方」

「あひみての....」と何か相通ずるところがあるかも知れませんね。

いつのまにか耳順を越えた私にははるか遠い昔のことで
良くは思い出せませんが...。

 


親父の硯で (萬鶴)

2011-01-12 | 書道

親父が使った硯が4~5枚あります。

価値はわかりませんが、そんなに高いものではないと思います。

そう言えば、晩年ですが机に向かって墨を磨っていたのを思い出します。

20年前くらいでしょうか。

 

 

その1枚(大きめのモノ)を、必要に応じて使っています。

あまり必要がありませんので、時々です。

 

 

そして、先代が使っていた硯箱があります。

物心付いた時から見かけていますが、きっと先々代から使っていたものだと思います。

100年以上は経っているかと思います。

書を始めた2年前に、納戸から出してきました。

 

 

中を開けると、ほんとボロボロですが、何故か愛着を感じます。

この硯は新しいものですが、古いのは真ん中が凹み日常的に使っていたのがわかります。

使っていない墨バサミ(竹製)も出てきました。

 

 

昔のものは頑丈な作りをしていましたね。

味わいもあります。

 

 

親父の使った硯で墨を磨り、3月23日から銀座画廊で開催される雙暢書道展出品の色紙用に書いて見ました。

一枚目の試し書きでしたので、これから気合いをいれて何枚か書いてみます。

 しかし、1月29日の提出日まで間に合うのかなぁ~。

宿題も山ほど溜まっています。

 

書道の環境や道具だけは整っているのですが・・・。

私の書道に対するDNAは何処へ行ったのでしょうか?

お屠蘇気分も抜けましたので、あとはやる気だけです。 

(萬鶴)