むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

墨運堂(西の京駅近く)

2015-03-28 | 書道

先ずお断りです。

画像の枚数が多いので適当にスルーしてください。

たまたまですが、用事で奈良に来ました。

30年数年ぶりに友人に再会出来、この日はせっかく奈良に来たのだからどこか行きたいところありますか?と言われました。

思案したところ、墨運堂さんに行ってみたいとお願いしました。

 

 

降りた駅は「近鉄 西の京駅」です。

左に行くと薬師寺があります。

45年くらい前、この近くの三松寺と言う禅寺に二ヶ月ほど修行したことがあります。

午前中は修行(寺の掃除や墓まわりの掃除です。もちろん座禅も)

午後は、赤膚焼きの窯元に通いつめていました。

懐かし駅に降りました。(面影はありません)

他の駅かも?

 

 

荻窪の廣悦堂さんに、見学のアポイントが取れるか連絡してみました。

電車の中なので、後ほど・・・とのことです。

携帯がなりました。

何か見学などがあって対応は難しいとのことでした。

せっかくのですので、外観だけでもと思いお尋ねいたしました。

 

 

受付の方が、ちょっとお持ちくださいと・・・。

 

 

事情をご説明しましたら、墨運堂 営業部長の山口さまが対応してくれるとのことです。

お茶までいただき、見学させていただくことになりました。

 

 

作業場はこの門を通って入ります。

裏からも行けますが・・・。

「がんこ一徹長屋」と書かれています。

 

 

地域で頑張っていられる、方々のアンテナ工房になっています。

私の好きな赤膚焼き工房もあります。

 

 

そして、部長さんに、実に丁寧な墨運堂さんの工場へご案内いただきました。

 

 

練りたての墨は温かいですね。

まさに粘土です。

 

 

押し型から成形され墨ですが、これもまだ温かいものです。

 

 

墨が出来るまでの模型もありわかりやすいですね。

しかし、凄い手間暇をかけて仕上げるのが伝わります。

 

 

油煙の種類・にかわの違いなど事細かにお教えいただきました。

小学生の見学が入っているようでした。

これで忙しかったのですね。

特別のご対応に感謝致します。

 

 

作品展示には、桑原翠邦先生の揮毫されたものがあります。

迫力がありますね。

 

 

お忙しいところ突然お伺いし、ご対応いただいた墨運堂の山口部長さま、本当にありがとうございました。

 奈良の「墨運堂」さんの作業場をご紹介いたしました。

このあと薬師寺をご参拝です。

 

(萬 鶴)


籠字(かごじ)

2015-03-22 | 書道

昭和41年 桑原翠邦先生の還暦書会記念が北海道 帯広市で開催されたとのことです。

 

 

主催者は「小室吉助先生」で号は疎林です。

桑原翠邦先生が吉助先生のところでお書きになった「籠字」です。

 

 

 

還暦酔邦敬具と書かれています。

面白いですね!翠邦でなく酔邦です。

だいぶお酔になっていたのでしょう。

上には思い出したのでしょう。吉助の「吉」の字を書き足しています。

 

 

 

 市議会副市長宅での祝宴だったようですね。

 雅印の数を見たら22個ありました。(ご参考までに)

 

お教室には、先生が育てられた「ファイアーリリー」が飾られていました。

この状態が桜の咲く頃でも保っています(笑)

どうでしょう?梅雨のころは資料の山になっているかも知れませんね。

 

(酔 萬 鶴)