むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

つながり(ファイアーリリー)

2013-02-27 | 書道

吉野先生からいただいた花「ファイアーリリー」をご紹介いたしましたが、田中廣悦さんからそれに関するコメントをいただきました。

 

 

全文をご紹介させていただきます。

 

ご無沙汰しております。


皆様お元気ですね。

私はカロウジて生きております。

あのファイヤーリリーはちょっとした思い出があります。


20年ほど前でしょうか、大巨先生のお弟子さんで、小此木さんというご婦人がいました。

あのファイヤーリリーは彼女から株分けされたものと思います。


その後彼女は体を壊して休暇をとるようになりました。

ファイヤーリリーを見てあの方のことを思い出しました。

果してあの方は今はお元気でしょうか、、、、

 

 

20年前のお話で、ファイアーリリーのつながりが分かりました。

縁・・・つながり・・・

大事にしたいですね。

 

 

画像もきれいでしょ。

腕でなく、カメラが良いんです。

書も筆を選んだ方が良いのですかね?

 

 

この画像、もし落款を押すとしたらどの辺のバランスが良いのでしょうか?

写真を撮る時も書と同じようにバランスなども気にしています。

 

墨の滲みが、画像ではボケになり、空間も楽しんでいます。

おのずと、立体的に見えるような工夫もしています。

ただ撮るだけでは、記録写真か図鑑のようになっちゃいますからね。

 

田中廣悦さんありがとうございます。

 

萬 鶴


遊び心

2013-02-26 | 書道

スミマセン!ちょっと間があきましたね。

今日は「遊び心」を題にしてみました。

 

 

大根が美味しい季節ですが、ちょっと値段も高めです。

最後まで利用しようと、こんな風にして見ました。

食べる大根でなく、見る大根です。

水栽培しています。

数週間手入れしていると、大根の花が咲きますよ。

遊び心です。

 

 

東京地方も底冷えする日が続いています。

昨晩、少し遅くに帰宅しました。

庭のバケツに、水を入れ南天やアブチロンの花などを浸しました。

朝起きてみると、ご覧のようなオブジェが出来上がっていました。

 

 

いかがでしょうか?

数時間の作品です。

また、季節ものですので、タイミングも必要です。

明日は雨だとか・・・

今年は昨夜までの気象条件なのでしょうね。

これも遊び心です。

 

 

室内にはアネモネの花が・・・。

春はそこまで来ているのでしょうね。

 

萬 鶴


花の名前がわかりました!

2013-02-20 | 書道

 

 

吉野先生がご自宅のベランダで、何十年も前から育て株分けした花をいただきました。

名前は・・・?

書いて袋の中に入れたとのことです。

ヒガンバナ科の「ヒルタンソス―マケウニー」だとか?

ネットで調べても見当たりません。

電報ゲームではありませんが、名が変化して伝えられたのかも知れません。

ヒルタンソス―マケウニー:昼にタンをソースをかけたらうまけに~?(笑)

 

個人のブログに紹介し、名前が分かりましたら・・・とアップしました。

すると、どなたから 

ファイヤーリリーだと思います。とコメントが入っていました。

ファイアリリー (ユリ科orヒガンバナ科 Cyrtanthusキルタンサス属 常緑性球根植物 原産地:南アフリカ)園芸本には属名のクルタンツス。

属名はギリシャ語で曲がった花を意味するとのこと。

冬から春にかけてオレンジ、黄色、白色等の筒状花を咲かせる。

淡紅色をしている。

 

先生! 花の名前はファイヤーリリーですよ。

どこから伝わったのでしょうか?

ヒルタンソス―マケウニー?

 

萬 鶴

 


硯箱と矢立

2013-02-18 | 書道

硯箱と言うと、書斎に置いてある小さなモノをイメージするかも知れません。

以前も、↓ この硯箱をご紹介いたしましたが、先代が使用していたものです。

 

 

先代は慶応二年の記録から呉服商を営んでいたようです。

祖父母がこれを使用していたのを子ども心に覚えています。

この色合いといい、形といい何故か愛着を感じます。

 

 

昔のモノは丈夫で、使いやすく良い仕事をしていますねぇ~。

今となっては、飾り物になっています。

いつか日常的に、この硯箱を使いたいものです。

しかし・・・。

この箱は、正座した状態で右側に置き使う高さ(大きさ)です。

正座の苦手な私には無理なのかも?

 

 

芸術的にも見える、矢立です。

何故、矢立と言うか分かりません。

そうそう、これは携帯用の筆入れです。

先代が使っていたかどうかは、覚えていません。

 

 

こんな風に小筆が筒の部分に収納されています。

書道をするDNAは整っていますが、あとは本人(私)がやる気になるかどうかです。

 

ちょっと間が空きましたので、こんなモノをご紹介いたしました。

 

萬 鶴


釣り鐘墨

2013-02-13 | 書道

釣り鐘墨?

聞き慣れない言葉です。

 

 

自分で言うのは何ですが、写真がきれいでしょ!

キャノンEOS7Dでマクロレンズ60mmで撮りました。

今日の画像はこれ一枚です。

釣り鐘墨とは拓本取りに使用する墨で、底の部分を使います。

と先生が言っていました。

拓本取りには湿拓と乾拓がありますが、ほとんどはこの釣り鐘墨を使った乾拓のようです。

乾拓は石碑に紙を当てて、紙の上から摺る方法です。

湿拓は石碑に墨を塗りますので、所有者にお願いしたり準備から始まって2時間くらいかかるようです。

どちらも、画箋紙が必要ですが、特にビニールひもを持って行くと良いようです。

石碑に画箋紙を当てるのですが、上下部分をビニールひもなどで固定すると、風に飛ばされることなく摺ることができるとのことです。

墨友会の研修会で、松本美術館で開催された上条信山展に伺いましたが、この時に乾拓の試しコーナーがあり体験しました。

紙がずれたりで、乾拓も結構難しかったですね。

今回は釣り鐘墨をご紹介いたしました。

写真だけを褒めていただければ幸いです。

 

萬 鶴


酒好きな墨友会の朗報

2013-02-10 | 書道

土曜日のお教室で、一枚のコピーを見ました。

どちらかと言うと、見えるように置いてありました。

 

 

「ほっそり着やせ美人」のコピーです。

該当者は誰?です。

 

もう少し見ると、30本飲み比べたら・・・

ほっそり、着やせ美人に「明鏡止水」長野県佐久平大澤酒造さんの蔵元が一番最初の(1の1)で紹介されていました。

 

 

箱には大巨と雅印が見えます。

 

 

これは明鏡止水のブラックラベルです。

 

 

ラベルを見ると大巨山人書とあります。

 

吉野大巨先生が書かれたラベルが30本に選ばれていました。

正確にはラベルでなく酒の味ですが、選定にはラベルも大きな要因があると思います。

 

編集者は酒の味だけで、ラベルを書かれた方はご存知ないのでしょう。

 

 

ラベルを書かれた方は、酒の味と異なり重厚で深みのある?風格のある(ヨイショ)、奥深い、えぇ~と・・・

何か加筆してください。

着やせしていない方です。

ご本人(先生)は気にして、写真を撮る時は腹を吸い上げています。(ゴメンナサイ)

  

 

 

 

そのほかの3つの味わいと内容は、本プレジデント社「dancyu」求めください。

一冊891円(税込)です。

 

 

いずれにしても、先生の書かれたラベルが、日本酒の教科書?にご紹介されたのですから“めでたい”ものです。

あとは大澤酒造を支援するコマーシャルです。

長野県佐久市 ☎0267-53-3100

一升瓶=2800円

これだけコマーシャルしましたので、酒好きの?むさしの墨友会にはつけ届けがあるかも知れませんね(期待と笑)

何度か、この酒を飲まさせていただきましたが、我々会員同様(一部除外あり)にスマートな味わいでした。

この情報は鶴嶺さんの購読書からで、それをコピーしたもが先生に渡り、ご紹介いたしました。

こんな内容でよろしいですか?吉野先生。

ところで、鶴嶺さん右足の激痛は大丈夫ですか?

案じております。

お大事に!

 

萬 鶴


土曜日の教室

2013-02-09 | 書道

2月9日の教室です。

すでに秋山彩翆さんが、作品提出など全てが終了していました。

続いて東鶴さんの番です。

 

 

準同人クラスのご指導です。

先生のご指導も気迫を感じます。

“東鶴さん、字の向きなどを少しバラバラにして、また全体が通っているようにすると良いですね。”

“先生まだ提出まで時間がありますので、書き上げてきます”

“東鶴さん、楽しんで書いてください。そうすると字が生きてきますよ”

バラバラにして、全体を通す?

我々には難しい表現です。

ひらがなに入りました。

ミリ単位の空間です。

 

 

お教室も春らしく、花が飾られていました。

先生のご自宅で数十年育てたものです。

私と鶴嶺さんにも株をいただきました。

練馬のご自宅に取りに伺うことができるのは、鶴嶺さんか私ですのでお声がかかったのでしょう。

 

 

立派な大きな鉢植えです。

マクロレンズで撮りました。

レンズ(筆)を替えると表現も異なります。

立体感が出ましたね。

 

 

↑ ↓ のどちらが良いのか迷いましたが、二つアップしました。

撮り方によっては味わいが異なります。

 

 

 ついでに庭のノースポールです。

春ですね。

草花は力強いですよ。

 

 

この画像は、新年早々に撮った教室です。

整然としていました。

ラジカセも見えますね。

 

 

本日のお教室です。

大体、順番良くみなさん来られて、待ち時間は少ないですね。

中田仙鶴先生も、無欠席だとか。

書道を始めてから風邪などは引いていません。と言っていましたね。

書道と風邪予防とはどんな関係があるのでしょうか?

この因果関係が分かればノーベル賞ものです。

 

 

中田仙鶴先生は待ち時間に、額装を縦横水平に直していました。

笑いもある楽しい土曜日のお教室です。

同人・準同人の各先生方に刺激されて、書道の奥深さも感じます。

 

 

 あれぇ~?

1か月でラジカセが消えていました。

右半分がかなり押し寄せています。

大丈夫かなぁ~、左側はいつまで保てるのでしょうか?

春3月、梅の咲く頃まででしょうね。(推測)

土曜日の楽しいお教室をご紹介しました。

 

萬鶴

 


海と陸

2013-02-06 | 書道

今日は「海と陸」をタイトルにいたしました。

私は萬な趣味を持っています。

 

 

「海」・・・

スキューバダイビングもダイブマスター資格(インスラクターのちょっと前)

水中写真を撮るのも趣味です。

ヨットも全日本で2位になったこともあります。

そうそう、小型船舶の免許も持っています。

遠泳は初島~熱海間のレースにも出ていました。12kmを3時間半で泳ぎました。

 

 

「陸」・・・

今は競技ダンスを家内と趣味にしています。

ランクは10段階で上から3番目(C級)です。

かってはジョギングも、自転車も趣味でした。

バイクも、マグザムとジョーカ―に乗っています。

50歳過ぎてからは、「陸」を主な趣味な場所にしています。

忘れていました。もちろん書道も。

 

さて、書道にも「海と陸」があるなんて知りませんでした。

 

 

書道における「海」とは・・・

硯の墨を溜めるところです。

 

 

「陸」は墨をする部分を言います。

・・・と先生がおっしゃっていました。

ここからが本題です。

↑ の画像は父が使っていた硯です。

これを愛用していますが、この陸の部分を砥ぐ必要があるようです。

 

 

 

先日、ブログも硯を砥ぐ(知らなかった?)をアップしましたが、吉野先生がこれを読んで具体的な内容をお教えていただきました。

“萬鶴さん。普段の硯の扱いは、水に濡らして水性洗剤でスポンジの柔らかい方で軽く擦りながら手入れするんですよ。”

 

 

そして、硯用の泥砥石で「陸」の部分だけを水を流しながら軽く摺ります。

これは“目立て”とも言います。

こうすると硯と墨の相性が良くなります。

硯は大事に使ってくださいね。

桑原翠邦先生は愛用の硯が抜けるまで使いこんだと聞きます。

河野栖鶴さんはこれに挑戦しているようですが、まだ抜けるまでには至っていないようですよ。

硯が抜けるまで墨を摺ったら、かなり上手になっていることでしょう。

 

 

帰り際に、“萬鶴さん、この泥砥石をあげますので、お父さんから受け継いだ硯を砥いで見てください”と渡されました。

書道って、道具の扱いも奥深いですね。

なんとなく、書道(むさしの墨友会)のブログらしくなってきました。

 

萬鶴

 


24ヶ月で師範の資格取得 広告

2013-02-04 | 書道

 

 

先日、↑ のような新聞広告がありました。

*内容は画像処理して詳細は消しています。

「書道をはじめてみませんか」と言うタイトルです。

書道を始めるきっかけは、人それぞれです。

きれいな字がかきたい。(誰もがそう思うことでしょう)

趣味の幅を広げたい。(私もそう思いました)

師範資格を取得したい。(そこまでの気持ちはありませんが、24か月で取得できるのかなぁ?)

書道教室を開きたい。(お教えする教室を開く?これは大変ですね!)

24か月は2年ですよね。

私は不真面目に4年半が過ぎました。

かなり自主稽古しないと、師範とかお教室を開くまでには至らないと思います。

一番大切なのは、どうやって長続きさせるかです。

この新聞広告で書を習う方は頑張って欲しいものです。

 

お稽古中の先生との雑談(失礼!)の中にも、書道の奥深さを感じます。

書道展の作品出しも“やらなくちゃ!”と励みにもなります。

結果が出るのも楽しみです。

仲間との反省会を称しての飲み会などがあり、これが趣味として長続きできる秘訣になっています。

良い仲間に恵まれました。

混沌とした世の中。

浮ついている世間。

氾濫する情報。

筆を持ち、心休める静かな時間が作れるのが書道なのでしょう。

さぁ~、頑張りまショ(書)。

 

萬鶴

 


原本を観て書く事をすすめます

2013-02-02 | 書道

2月にお出しする月例競書はお済ですか?

結構、追われ感がありますね。

今回の条幅、私は「唐 太宗書 温泉銘」からです。

原本を観て書く事をすすめます。と書かれています。

ところで、観ると見るの違いはなんでしょう?

調べてみました。

見る対象に、明確な目的や意図を持っていない場合

観る明確な意図や目的を持って、対象を見ている場合

と書かれています。

やはり観ることが大事なのですね。

競書も今回で3回目の提出ですが、観る原本を持ち合わせていませんでした。

と言うことでテキストを書店に買い求めに行きました。

 

 

これは実話です。

ある本屋さんで、若い店員さんに“書道の温泉銘はありますか?”を話かけました。

“温泉の看板ですか?”

ガクッ!

私だって、最初は同じこと思いましたよ。

笑えない私がいます。

この世界は難しい言葉や用語が並びますよね。

 

 

 

テキストには、本帖とその学び方が記されています。

私なんか、この辺からスタートです。

太宗(598-649)は、唐朝第二代皇帝で、高祖李淵(りえん)の次子・・・英君。

中国,唐第2代太宗の行書作品。

この温泉は現在の西安の東方,臨潼(りんどう)県の驪山(りざん)温泉のことで,太宗はこの地に離宮を造営し,たびたび来遊し,温泉銘の碑を立てた。

碑は現存しないが,その拓本の一部分が,剪装巻子本の形で,フランスペリオがもち帰った敦煌(とんこう)文書の中から発見され,羅振玉によって,太宗の自撰自書断定された。奔放自在な,中国史上屈指の大皇帝の書らしい書で,同じく太宗の自撰自書と考えられる《晋祠銘》とともに高い評価を得ている。

・・・説明はつづきました。

とネットに記されていました。

西暦600年ころと言えば、日本では飛鳥。

聖徳太子や大化の改新のころですね。

こんな時代の書を真似て書いているんだぁ~。です。

 

 

お読みのみなさんには、レベルの低い内容だと思います。

スミマセン。

これでも一生懸命な私です。

まして、月例競書の課題が、温泉銘のどこに書かれているかを見つけるのも時間がかかりました。

天来書院テキストシリーズ36の16~17頁にありました。

この原本を観ながら、条幅も書き上げました。

次回の伺う日には提出いたします。

 

 

さて、最近ブログがまめにアップされているかと思いませんか?

ちょっと、小さな挑戦がありまして、訪問者数を100越えることを目指していました。

おかげさまで、106IP(1日で106人の方が見ていただいたことになります)になりました。

専門書的な内容でないブログに、毎日60~100人の方がご覧になっているとは・・・。

感謝感謝です。

これで小さな目的を達成しましたので、これからはゆっくりアップしようかと思います。

 

萬鶴