前回のお稽古の際、吉野大巨先生からご紹介いただいたお店に偵察に行って参りました。
丁度お客さんの居ない時間を見計らってお邪魔し、先ずはカウンターに。
おもむろに、「あの~桑原翠邦先生の書かれた板戸が・・・」と切り出すと
気さくに店主の親方が「あ~あれね、こないだも確か見に来た人がいたな~
ありゃ部屋の仕切りの板戸だから今日はしまってあるんだけど」と
座敷の押入れのようなところに案内していただき
これを見せてもらいました。
全部で5枚あるそうです。

更に押入れからこんな写真も出していただきました。
桑原翠邦先生が板戸に書を書かれているところです。
そして吉野大巨先生も、お手伝いでこの傍らにいらしていたそうです。
(とき平成4年12月8日)

お店のカウンターの正面の壁面には石版に書が。

鈴木方鶴先生の書と説明を受けました。
「華下一壷酒」 李白だそうです。
李白は、壷、酒の字が大好きだとか。

そして、店内には部屋名の表札?がありました。
これも桑原翠邦先生のお弟子さんがかかれたもだそうです。

これはお店のパンフレットです。
やはり、この板戸と正面の石版が掲載されていました。
そしてこのお店の外壁にも方鶴先生の書が書かれておりました。

右上の写真がお店の外観です。白いペイントですがいったいどうやって書いたのでしょうか?
そして、親方にいろいろとお話をお伺いしながら、美味しいお鮨をいただきました。
お酒も青竹に入った十四代を冷で。なかなか手に入らないお酒と思っていたのですが
とってもリーズナブルなお値段で”びっくり”です。
十四代は絶対お勧めです。
ただ・・・食べることに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました。すみません。
と、言うことで偵察は無事終了、吉野大巨先生のお話のとおり、桑原翠邦先生の
書はしっかりと現存し、そして、その板戸は現在も実用とされておりました。
お店はちょっと不便な場所にありますが、お酒も肴も書の研修会?には
ぴったりなお店だと思います。