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むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

いろいろな紙を楽しむ...(東鶴)

2010-11-23 | 書道
いろいろな紙が私の家にあります。

今回はそれらを使って同じ字を同じ調子で書いてみることに...。

12月号の全書芸の巻頭辞に「一生懸命」の題で堀 天鶴先生が
「実践を積み重ねてきた価値のある大変奥の深い言葉」として書かれている
「礎」を参考題材にさせていただきました。



まずは、蓼科の陶仙房で求めた竹を材料とした和紙
筆ざわりはごわごわしていて、毛邊半紙と同じような色をしています。



こちらは小国和紙
なかなかの個性の持ち主で、結構書き初めのうちに墨を取られる感じがしました。
でもさすが北国の和紙、とても丈夫そうです。




左:厚手の半紙で師範試験の時の小文に使いました。結構墨ものばしてくれます。
下の娘の退職願などもこの紙で私が書きました。

中:玄楽画仙紙(半切の四分の一)これも厚手で「牛橛造像記」を全臨するときに下敷きとして使いました。
厚手なので安心して下敷きに出来るのですが、折り込みに弱く、特に折り目が消耗します。

右:市販の普通の色紙です。この三つの中では一番墨をのばすような気がしました。
(これは何かに転用できそう......)



左が皆さんおなじみ毛邊半紙、右は兄弟分の白蓮半紙です。
この二つ、特に毛邊は書きなれているせいもあって、墨ののびも良く
気持ちよく書ける気がしました。

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たかが紙、されど紙の感を深くした一日でした。

さて、皆さんもお家にあるいろいろな紙を使って、書き味をお試しになって
その感想をお聞かせください?