むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

一期一会物語(東鶴)

2010-11-01 | 書道

一期一会物語




とある福祉施設での出来事。
お茶の先生が子どもたちに茶道を教えています。
その施設に私たちの書の仲間の作品を飾らせていただきたいと
お願いしました。

その先生からは禅の言葉を書いて飾ってほしいと言われ
そんなもの書いたことない、と言うわけにもいかず、とりあえず
一期一会だったら良いかな、と思い書いてみたらそれこそ
むづかしいのでした。

楷書、行書、草書の三体で書いてみたのですが
ここにアップした行書はルーマニアのブラショフ市にある日本武蔵野センターに
掲げてあります。

草書のものは私の仕事部屋に。





これは上条信山先生による松本城の入口にある石碑です。
どうも昔良く見た字体なので陰碑を拝見したらやはり...。

実は、昔、上条信山先生のお宅にうかがって色紙をいただきそれを福祉バザーに出して
売上を障害者福祉のために使わせていただいていた、という経緯が。

たまたまことしの2月、松本周辺を旅していたときにこの碑を発見したのです。
一期一会とはこのことかも、と思いました。

どうも石碑とか看板字に気がいってしまうのは書学生のなせる技なのでしょうか?