むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

倣書の面白さ...(東鶴)

2010-11-22 | 書道
全書芸の12月の競書を書いてみました。
今回は臨書ではなく「倣書」です。


12月の課題は皆さんご存知の朱熹の「少年易老学難成、一寸光陰不可軽」。
私は虞世南の「孔子廟堂碑」の書風に倣って書くことにしています。



法帖に付箋がつけてあります。
これは先ほどの朱熹の「少年易老学難成、一寸光陰不可軽」
の中の同じ文字を探して見つかったものなのです。

今回は14文字中たまたま6文字程度がヒットしました。
これでも多い方でしょうか。



これはたとえば「年」という字のところ。
(右から3行目)

こんな風にして、書いていくと



となります。

「孔子廟堂碑」を吉野大巨先生に習い始めて2年以上経っていると
思いますが、全書芸の月例の倣書のたびに字を拾い出すため
法帖の最初から最後まで目を通すことをやっていると、2年間で
結局24回もこの法帖を見ることになるのです。

そしてそのうち

自分がいつのまにか虞世南になっていることに....。

なーんちゃって、これは夢かもしれませんね。