(「憲法を活かす会」の投稿です。)
憲法公布から77年 守り続けた平和主義
「憲法を活かす会千葉県協議会」第21回定期総会が、10月14日の13時15分、千葉市民会館で開かれました。自民党が掲げる「自民党草案」は、緊急事態条項をバネに、自衛隊容認、9条廃止、議員任期の延長改憲を一気に進めようとしています。憲法で保障している生存権を否定するのが、自公政権と維新、国民民主の改憲政党です。物価高、雇用条件の改悪が進む中で、生活の柱である憲法を守ることは緊急課題です。県内各地からの取り組み報告で、憲法を守ることを共有しました。
【記念講演】
◆記念講演は、参議院議員の小西洋之さん(立憲民主党)駆けつけ、「憲法審査会の推移」「緊急事態条項の危険性」をテーマに話をしました。
◆小西洋之議員
《講演のポイント》
(1)衆議院の憲法審査会は、2022年1月からほぼ毎週開催している。
(2)改憲派(自民、公明、維新、国民民主)は、議員任期の延長(緊急事態条項)と自衛隊明記の改憲の条文案づくりが目の前の状況となっている。
(3)議員任期の延長改憲は6月15日に二度目の論点整理が行われ、改憲の条文案づくりが目の前の状況となっている。
(4)自衛隊明記改憲もすぐにでも論点整理が行われかねない状況にある。
(5)議員任期の延長改憲は、
(4)自衛隊明記改憲もすぐにでも論点整理が行われかねない状況にある。
(5)議員任期の延長改憲は、
①任期延長する段階(ex2020年デルタ株禍での菅内閣退陣)
②任期延長を行なった後の段階(ex戦前の太平洋戦争の開戦)のそれぞれで恐ろしい濫用の危険がある。
(6)そもそも、憲法には参議院の緊急集会(54条)という濫用の危険の無い世界的にも優れた緊急事態条項があり、議員任期の延長改憲は不要
(7)改憲派は緊急集会が邪魔であるために、制度を歪曲し、使い物にならないという主張をしている(
「災害などで使えない平時の制度」!等)
(8)国会議員が自分たちの改憲のために、主権者国民の憲法を曲解し(=法解釈とは言えない不正行為による憲法破壊)、それを利用して自分たちに都合の良い改憲を行うためことは、世界のまともな国ではあり得ない、法の支配、立憲主義、民主主義の破壊行為である。
(9)この憲法破壊かつ恐ろしい濫用の危険を生む改憲を止めなければならない。
(10)そのため、野党と国民が何をしなければならないのかが問われている。
※自衛隊明記の改憲も、集団的自衛権行使の容認の際の法解釈ですらない不正行為による憲法9条の破壊を利用して行われようとしている。
【報告から】
◆2年余り衆院では毎週憲法審査会が開催を続ける恐ろしさがある。◆改憲は、自公に加え維新、国民がすすめる。とりわけ公明党は一番積極的に改憲に走っている。
①国会議員の任期延長(緊急時)と②自衛隊の憲法明記。議員の任期延長は参議院の存在と緊急事態に備え現憲法に明記している。
◆毎週開催(通常国会で16回)で勢いを煽る異常さがある。
◆憲法論議からそれた憲法破壊が目的になっている。
◆論点整理を進め、条文作りを目指している。議論は尽くしたと思いを突きつける。
→条文作り→国民判断の図式を作る。
◆改憲4党の条文案が作られれば、改憲賛否に入ってしまう。
◆自衛隊明記が憲法審査会で10回議論される。これまで9条までの議題にならなかったが、堂々と議案審議に入っている。
◆衆院憲法審査会の毎週開催。憲法論議でない議論に終始する。そんなのがあるのかと糾弾する。
◆憲法審査会による憲法改憲論議は、憲法破壊に等しい暴挙をやっている。
◆現憲法にある参議院の「参議院の緊急集会」を反故にしようとする。戦前の国民に判断を求めず独断に太平洋戦争(真珠湾攻撃)に突入した反省の元にできた「参議院の緊急集会」を葬り、新たに改憲で衆議院議員の任期延長を主張する(改憲政党)
◆日本の憲法学者は、改憲政党の衆議院任期延長論は誤りと一貫して主張している。
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