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ミャンマー、逮捕された17歳の女性が国軍による拷問と性暴力を告白

2021-04-29 23:09:54 | ミャンマー

COURRiER Japonの記事より

ミャンマーで次々と拘束される市民、その後に待つのは残酷な拷問と性暴力 | 逮捕後に解放された17歳の女性の勇気ある告白

 

クーリエ・ジャポン

 

逮捕後に解放された17歳の女性の勇気ある告白

ミャンマーで次々と拘束される市民、その後に待つのは残酷な拷問と性暴力

2月1日のクーデター以降、ミャンマーでは、4月28日時点で750名以上が殺害され、3500名近くが拘束されている。

拘束された人々の多くを待っているのは拷問だ。そして性暴力に遭っている女性もいることが、逮捕後に解放された女性の勇気ある告白によって明らかになった。

抗議する者を次々に逮捕するミャンマー国軍

ミャンマーの人権団体政治犯支援協会(AAPP)によると、2月1日以降、4月28日時点で3449名が拘束されている。

ここ数週間に限って見れば、都市部での国軍による発砲での死者数は減少したが、軍に対する抗議の意を示していた多くの人々が、4月の半ばから自宅などで相次いで拘束されている。4月19日の週には6日程度で110名以上が逮捕されたと、ミャンマーメディア「イラワジ」は報じている。

逮捕されているのは抗議活動をしていた主に若者で、ジャーナリストも多い。抗議の意を示していた芸能人や教員などもいる。国軍は反対派を殺害するのではなく、逮捕して一掃しようとしているかのようだ。

多くの人々が日々、正当な理由もなく拘束され、連れ去られているが、逮捕された人々の多くは、その後に暴力を振るわれることがある。

カタールメディア「アルジャジーラ」によると、3月の初め、アウン・サン・スー・チー率いる国民民主連盟(NLD)の党員が相次いで拘束され、その翌日に家族に死が告げられる事態が相次いだ。戻ってきた遺体には激しい暴力を振るわれた痕跡があり、激しく損傷した状態の遺体の写真が出回り、衝撃を与えた。拘束後に亡くなっても、遺体の引き渡しすら受けていない家族もいる。

4月17日、最大都市ヤンゴンで爆発事件が発生し、兵士1人が死亡、数人が負傷した。その後、ミャンマー国軍は近隣の民家から少なくとも10名を証拠もなく爆破事件の犯人だとして連れ去ったと「イラワジ」は報じている。

そして、軍の所有するテレビ局が、連れ去られたなかの6名の若者を、激しい暴力を受けた後に撮影された写真を用いて、爆発事件の犯人として放送した。見せしめのようだ。

そこに映っていた4名の男性と2人の女性の顔は、傷や血だらけだ。特にその中の一人であるキン・ニャイン・トゥという31歳の女性は、顔が腫れ上がり、本人と認識できない状態になっていた。

拘束後の拷問・性的暴行


(英語字幕しかついていませんが、以下の日本語をお読みいただければ、概略がわかります)

そんななか、デモに参加したことで逮捕され、4月20日に解放された17歳の女性シュエ・ヤミン・テットが、キン・ニャイン・トゥがひどい拷問と性的暴行にあっていると、米メディア「ラジオ・フリー・アジア」に対して語った。2人は、ヤンゴンの取調べセンターの同じ部屋にいた。
キン・ニャイン・トゥは逮捕の瞬間から殴られ続けた。さらに、初めに連行された警察署では、ボーイフレンドが外国人であることを知った警官たちは、彼女に足を開かせ、性器を蹴り、棒で性器を叩いたと、一緒に逮捕された19歳の女性から聞いた。

その後、キン・ニャイン・トゥは取調べセンターに送還されたが、到着した際、彼女は月経中でもないのに膣から出血していたという。
そして、彼女は拷問によって激しい怪我を負い、まともに歩くこともできず、唇が避けていたので食べることもできていなかった。同室にいた女性たちは、彼女に持っていた薬を与え、食べさせて助けようとした。しかし、彼女に対する適切な治療の要求は当局から拒否されつづけた。

さらに、彼女は毎朝6時から午後1時まで、そして夜通しで尋問を受けていたそうだ。

「もしあのまま彼女が暴力を振るわれ続け、毎日長時間の尋問を受けていたら、彼女の命は助からないと思います」とシュエ・ヤミン・テットは語った。
また、拷問を受けてほとんど歩けない状態になっていた男性を何人も目撃したとシュエは言う。勾留された者は、取調べに対して素直に答えないと、目隠しをして手錠をはめられ、別室で拷問を受けるのだが、その男性たちも、別室に連れて行かれていたそうだ。

なお、シュエ・ヤミン・テットは、4月14日に逮捕された際に初めに送られた警察署で、警官からセクハラを受け、命を脅かされたという。

「警察官は、私の肩を2回触りました。私は頭にきて、その手を叩いて止めさせようとしました。すると、その警官はポケットから拳銃を取り出し、テーブルの上に置きました。私を撃って殺し、死体を処分することもできると言われました。誰にも知られずにやれるのだと。

私は、その警官に向かって『撃ちたいなら、私を撃って殺せ!』と叫んだんです。すると、もう一人の警官は彼に向かって怒鳴り、部屋から出ていくように言いました。私は未成年だからトラブルになると言っていました」

彼女は、未成年であることを理由に解放されたが、一緒に逮捕された母親は、国家に対する名誉毀損の罪で起訴され、ヤンゴン郊外のインセイン刑務所に送還された。逮捕された際に没収された母親の携帯電話には、抗議活動をしている様子の写真や映像がたくさん保存され、言い逃れることができなかった。

シュエ・ヤミン・テットは、勾留中の状況を語ったことで、ミャンマーメディア「イラワジ」によると、現在は身を隠している。しかし、母親に危害が及ばないか案じているという。

また、シュエ・ヤミン・テットによる拷問・性暴力の告白を受け、ミャンマーの女性たちの間では、自分の顔を暴力を振われたように殴られたように見せ、国軍に抗議の意義を示す3本指を立てた写真を、ソーシャルメディアで公開する反対キャンペーンが広がっている。

「住みたい習志野」の記事もご参照ください。
「日本のお金で人殺しをさせないで!」ミャンマー国軍支援があぶり出した「平和国家」日本の血の匂い(ニューズウィーク) - 住みたい習志野

 

 

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