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習志野隕石の意味(毎日新聞の記事より)

2020-07-23 12:30:47 | 報道

(7月20日毎日新聞夕刊に以下の記事が載っていたので、ご紹介します)

習志野隕石の意味 永山悦子

 日本で見つかった最大の隕石(いんせき)は、現在の岩手県陸前高田市に落ちた「気仙隕石」だ。江戸後期の1850年6月13日明け方、寺の前の畑に落下した。全長約50センチ、重さ約135キロもあった(研究などで削られ今は106キロ)。

 気仙隕石がすごいのは大きさだけではない。当時、気仙郡の役人だった家に伝わる古文書に、落下日時や飛来方向、落下時の様子などが詳しく記録されていたのだ。隕石は、落ちた後しばらくしてから見つかるものや、地球へ飛び込む光跡だけ確認されるものが多く、落ちたときの情報と隕石そのものが一緒に残るのは貴重という。

 そして、現代の日本。今月2日未明、関東地方を中心に衝撃音とともに満月より明るい火球が観測された。それを見守っていたのが、アマチュア天文家たちの観測網「SonotaCO Network(ソノタコネットワーク)」だ。夜空で動くものを自動撮影する独自のソフトを使ったネットワークのカメラなど、兵庫県~東京都の9カ所でとらえた火球の動画から隕石の軌道を推定し、「千葉県北西部に落ちた可能性がある」と発表した。

 その通り、同県習志野市内で二つの小さな石ころ(計133グラム)が見つかったのは驚きだった。国立科学博物館の分析で、正真正銘の隕石と確認。「習志野隕石」と名付けられる予定だ。

 火球の観測結果から隕石の軌道を解析し、ものまで回収できたのは世界でも珍しい。世界でこれまでに見つかった隕石は益6万個。そのうち精密な軌道がわかっているのは20個あまりという。

 自らもネットワークに参加する流星研究者の阿部新助・日本大准教授は「火球の観測から即座に軌道を決定し、隕石発見に貢献したのは国内初。国際天文学連合が、世界中の研究者へ速報を出したほど価値のある成果だ。」と話す。

 軌道が分かればその隕石の「ふるさと」の特定も可能になる。すでに習志野隕石の母天体候補として、三つの小惑星が挙がっている。小惑星の物質を手に入れるには、探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」のように直接訪れる方法もあるが、同ネットワークは今回の成果を「人為的ではないサンプルリターン(試料採取)」と呼ぶ。

隕石の詳しい観測が宇宙のかなたにある小さな星の解析にまでつながるとは、気仙隕石の観測者は思いもよらなかったに違いない。(オピニオングループ)

 

日本で見つかった最大の隕石は「気仙(けせん)隕石」だそうです。

http://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/tenji_floor/kore_naani/c_04inseki.html



この記事に「軌道を解析し、ものまで回収できたのは世界でも珍しい。軌道が分かっているのは6万個中たった20個あまり」と書かれています。習志野隕石を開設した動画がもうアップされています。

 

 

 

 

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