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なぜこの時期に習志野版Go Toキャンペーン?市民から疑問の声(その2)

2021-02-24 19:24:07 | 新型コロナ
  • なぜこの時期に習志野版Go Toキャンペーン?市民から疑問の声(その2)

    「なぜこの時期に習志野版Go Toキャンペーン?市民から疑問の声(その1)」という前回の投稿のつづきです。市民の方の質問状への市長の回答について中身を見てみたいと思います。

①緊急事態宣言が出されているこの時期に、なぜ「不要不急」の外出を促進するキャンペーン?

市長の回答
「市内におけるキャッシュレス決済の推進・浸透を図ることにより、コロナ禍においても、不要不急の外出には該当しない必要なお買い物を、市民の皆様が安全に安心して行える環境を構築すべく、本キャンペーンを実施

疑問点
緊急事態宣言が出されているのに「ここでコロナの拡大を抑えなければ」という緊張感がまるでない。今回のキャンペーンで感染が広がっても「あとは野となれ、山となれ」という事なのでしょうか?
市長は、このキャンペーンで市民が「不要不急の外出には該当しない必要なお買い物」しかしないはずだ、と何の根拠もなく言っていますが、このキャンペーンをやれば、市民は当然、「市役所がドンドン買い物に行って」と言ってるんだから、と「不要不急」の買い物も含めて街に繰り出し、「密」な状況になることは明らかです。

②スマートフォンを持っていない人は使えないので、不公平

市長の回答
スマートフォンの保有率が、クレジットカードや電子マネーの保有率と遜色ない水準である

疑問点
下の総務省調査を見てもわかるように、スマートフォンの保有率は67.6%、つまり32.4%の人は携帯電話を持っていないか、いわゆるガラケー(ガラパゴス携帯)などを使っている人たち。この人たちはこのキャンペーンを使えない。とても不公平です。

③スマートフォンを持っていても、手続きがややこしい

スマートフォンを持っていたとしても、このキャンペーンを利用するためには
●スマートフォンに「dポイントアプリ」をダウンロードしなければならない
●自分の銀行口座等とヒモつけをする手続きをしなければならない
 (ドコモの携帯を持っている人は、携帯料金と一緒に口座から引落し)
●行きたいお店がキャンペーンに参加しているか確認しなければならない。もし参加していたら、そのお店に行って、下のようなQRコードをスマートフォンで読み取らなければならない。

QRコードとは|技術情報|自動認識|デンソーウェーブ

などいくつもの手続きが必要で、スマートフォンの扱いになれていない人、特にお年寄りにとっては、使えるようにするまでが大変な作業になります。

④そのため、市は 3月3日と3月4日に、このキャンペーンを使うための講習会。これもまた「密」の原因

こういうふうに結構難しいので、市役所は3月3日と3月4日に使い方講習を行う予定ですが、これもまた「密」の原因になります。講習をしなければ使えないようなキャンペーンを無理してやる必要があるのでしょうか?

https://www.city.narashino.lg.jp/jigyosha/sangyo/cashless-payment/syouhisya.html

⑤店の方もドコモにQRコードを申請して1ヶ月待ち。市は450店見込んだが120店しか応募がない。

店の方も、これを使おうとすればドコモにQRコードを申請して1か月待ち。使い勝手が悪いせいか、450店見込んだのに120店しか申請がない。使おうとしても使える店が少ない、ということです。

⑥このキャンペーンがコロナ対策になる唯一の点といえば「お金をさわらないですむ」ことだけ!でもそれは既にカード決済やスマホ決済でみんなやっているので、あえて今このキャンペーンをやる必要はない。

ではコロナ感染を拡大してしまうかも知れないこのキャンペーン(習志野版GoTo)でコロナ対策になることと言えば、唯一「お金をさわらないですむ」ということだけです。
でもそれだけなら、既にカード決済やスマホ決済でみんなやっている。緊急事態宣言下であえて感染拡大の危険をおかしてまでGo Toキャンペーンをやる必要があるのでしょうか?

⑦国から来たコロナ交付金があまったから使う?

国から来た「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を、「地元のちから復活応援事業(20万円を1,700社に)」に使う、としていましたが、中途半端で使いにくい援助制度だったため応募が少なく「あまってしまったから」こんなことに使うそうです。(3億4千万円のうち2億円以上あまったから、このキャッシュレスキャンペーンに5,000万円使い、そのうちNTTドコモには900万円払うそうです)

この国からの交付金、次のようなことに使うとされています

新型コロナウイルス感染症に対する対応(医療提供 体制の整備、感染拡大の防止策)として実施することが 想定され、地方創生に資すると考えられるもの

〇 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた地域経済、住民生活の支援として実施することが想定され、地方創生に資すると考えられるもの

しかし、今回のキャンペーンは
医療従事者の応援や感染拡大防止のためでもなく(逆にGo To キャンペーンのように感染を拡大させてしまう)
地域経済や住民生活への直接の支援でもない(カード会社をもうけさせるだけ?)ので、言わば「目的外使用」ではないか?元はと言えばみんなの「血税」、「あまったから使う」というような使い方をしていいんでしょうか?

⑧市長の独断専行
これだけの多額の金額を支出する場合、当然市議会にかけて承認されてから支出しなければならないのに、今回のキャンペーンは市長の独断専行、「市長専決」で決めています。「議会のチェックがきかない習志野市」、このままでいいんでしょうか?

⑨広報にも新型コロナウイルスのことがあまり出ていない

市長の回答
「毎号、新型コロナウイルス感染症に関する幅広い内容の掲載を行っている」

他市では「毎号、幅広い内容の掲載を行って」いますが、習志野市はGo Toキャンペーンには前のめりになる割りに、コロナ対策については広報にあまり出ていません。

コロナ禍なのにこの広報?市長の「キャッシュレスGo Toキャンペーン」を議会もチェックできない? - 住みたい習志野

他市の広報はコロナ対策で必死なのに、習志野市はやる気なし? - 住みたい習志野

 

⑩「市役所の出入り口2か所にスタンド式体温計を設置して」という市民や議員の要望についても拒否

市長の回答
「新型コロナウイルス感染は、発熱などの症状がない無症状の状態でも感染源になると指摘されていることから、スタンド式体温計の設置を含め、市役所の出入り口での検温は効果が低いものと判断し、実施は考えておりません。」

これまた言っていることが意味不明ですね。「無症状の状態でも感染源になる」ので安心できないとすれば「発熱などの症状」がある人はなおさらきちんと入場を制限する、など厳しい対策が必要なはずです。

今や、ファミリーレストランなど不特定多数の人が来る場所には体温計を普通に置いてあります。
また市役所でも、市議会の傍聴をする市民には検温をしています。
市民には伝染(うつ)ってもしかたないが、市長や議員に伝染(うつ)ったら大変だ、ということなのでしょうか?

 

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