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ラッコ・トナカイ…実はアイヌ語だった!日常で使われる日本語になったアイヌ語は?

2021-07-10 00:24:33 | 雑学

(pikuleより)

ラッコ・トナカイ…実はアイヌ語だった!日常で使われる日本語になったアイヌ語は?

アイヌ語の中には現在では日本語として広く日常で使われるようになった言葉も多くあることを知っていましたか?

大自然と共存し生きてきたアイヌ。狩猟・漁猟の対象となった動物たちには、アイヌ語がそのまま和名(日本語)になったものがいくつかあります。

その代表的なものが『ラッコ』で、アイヌの人たちは肉は食糧として、毛皮は和人との貴重な交易品として利用していました。

意外かもしれませんが、かつて北海道には野生のラッコが多く棲息していて、襟裳岬に近い広尾町には河口にラッコが棲んでいた川が楽古川(らっこがわ)としてその名に残っています。

また、『トナカイ』も元はアイヌ語で、北海道にはトナカイは今も昔も棲息していませんが、サハリンや千島列島のアイヌからもたらされた言葉といわれています。

北海道の太平洋側の一部のみに分布している魚の『シシャモ』は、アイヌ語の「susu(スス=柳)」と「ham(ハム=葉)」からなる「susam(スサム)」が語源で、カムイ(神)が飢えに苦しむアイヌを救おうと柳の葉を川に流すと魚に変わった、という伝説に由来しています。

アイヌ語が語源で中国から逆輸入された名前も!

アイヌ語が語源となり、少し複雑な経緯をたどって日本語になったのが『オットセイ』です。

オットセイは、元々アイヌ語で「onnep(オンネプ」と呼ばれていて、これは「onne(老大な)- p(もの)」という意味で成獣の雄を指す言葉であったといわれています。

「オンネプ」は中国語では「膃肭(オツドツ)」と音訳され、その陰茎(臍=セイ)が中国で精力剤として珍重され「膃肭臍」と名付けられました。

それが漢方薬として日本に流入し、そのままこの動物の名前として呼ばれるようになったのがオットセイです。

あの有名な女性誌のタイトルもアイヌ語が語源!

現代ではアイヌ語は商品名などにも使われ、知らず知らずに日常で親しんでいるものもあります。

それが、人気女性誌の『non-no(ノンノ)』です。

「nonno(ノンノ)」とはアイヌ語で「花」を意味する言葉で、“花のように美しくあってほしい”という想い、そして親しみやすく語感が良いことから名付けられたもの。

他にも、スナック菓子の『じゃがポックル』はアイヌ語の「korpokkur(コロポックル)」という「蕗の下の小人」が由来になっています。

pirka(ピリカ=美しい)」というアイヌ語はとても多く使われていて、スナック菓子の『じゃがピリカ』をはじめ、北海道産米の『ゆめぴりか』、北海道上富良野町のブランド豚の『ぴりか豚』などにみることができます。

北海道の地名もほとんどがアイヌ語から由来

札幌(さっぽろ)』という地名も元は「sat-poro-pet(サッ・ポロ・ペッ)」という「乾いた・大きい・川」を意味するアイヌ語が由来で、この川は市内の中心部を流れる「豊平川」のことを指しているといわれています。
(以上、pikuleの記事より)

こんな動画もあります


(追記)
このブログにNarashono Geographyを連載中の近先生から以下のコメントをいただきました。有難うございます。
北海道にアイヌ語地名が多く残っているのは、松浦武四郎の功績が大きいと言われています。彼は幕末に蝦夷地をくまなく歩き記録した人物です。「北海道」と名づけたのも彼で、「海」とはシベリアの人々が交易でやってくるアイヌの人たちを「カイ」と呼んでいたということを調べて「海」と言う文字を当てたと言います。彼は明治政府に北海道開拓反対の立場をとったため札幌から東京に左遷されたという人です。アイヌを愛する武四郎が邪魔だったということです。

北海道命名については、こんな動画もあります。

動画:松浦武四郎、蝦夷地を改名

 

 

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1 コメント

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松浦武四郎 (こん)
2021-07-10 07:24:22
北海道にアイヌ語地名が多く残っているのは、松浦武四郎の功績が大きいと言われています。彼は幕末に蝦夷地をくまなく歩き記録した人物です。「北海道」と名づけたのも彼で、「海」とはシベリアの人々が交易でやってくるアイヌの人たちを「カイ」と呼んでいたということを調べて「海」と言う文字を当てたと言います。彼は明治政府に北海道開拓反対の立場をとったため札幌から東京に左遷されたという人です。アイヌを愛する武四郎が邪魔だったということです。
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