(香澄にお住いの習志野市民の投稿です)
七中の敷地内に消防署が移転建て替え?どうなってるの?
知ってること、全部書きます。
消防署の移転先が七中の敷地内、という悪い冗談
消防署の移転先が中学校の敷地内というニュース、知らない人が多いけど、聞いた人は一様に「ウソ?!」「悪いジョークはやめてよ」「漫才のネタか?暑いのにええがげんにして」という反応。私も吉本新喜劇かと思いましたもん。
「秋津の明日を考える会」が23日に会合を開いてくれました
市議会でも大きな問題になり、7月23日に「明日の秋津を考える会」が情報交換、意見交換のために会合を開いてくれたので、出かけてみました。
得られた情報を読者の方にシェアしましょう。なるべく詳しくね。
昭和56年に運用開始した、現在の秋津消防署
七中の敷地内、プールの西側、現在ソフトボール場の位置に1200㎡の敷地を確保し、2階建て延べ670㎡の建物を建設予定。現在は秋津3丁目にある合同庁舎の1階2階のフロアを消防署として使用している。敷地はのべ2714㎡、建物は2948㎡。
昭和56年運用開始で、建設から42年が経過している。
移転計画の、これまでの経過
この移転計画、どのようにして七中が選ばれたのかの経緯を、23日の会合でもらった公文書やHP,七中PTA役員会での説明書からこれまでの経過をたどってみます。
この移転計画、市議会議員ですら知ったのは今年の5月。中学校の保護者や住民には全然知らされていなかった
この計画を市議会議員が知ることになったのは今年の5月の、定例教育委員会開催直前だったという。中学校の保護者や住民は知る由もない。一番早い人で6月の議会質問で初めて知ることになった。
🔶公共建築物再生計画
2020年3月 習志野市「第2次公共建築物再生計画」策定。中央消防署秋津出張所(以下秋津出張所)は、31年度に建て替え、または長寿化改修の方針。
2023年3月 中間見直しで、計画を前倒しで建て替え方針に変更。
🔶ところが実は、2020年の再生計画の3年前に、消防委員会で建て替えは、もう承認済みだった!
それより以前、2020年再生計画の3年前の2017年1月26日に、秋津出張所の再整備について、市長から消防委員会に諮問され、当日夕方会議を1時間ほど開き、答申を同日に提出している。(単なる日付のミスか?消防本部消防総務課発行の公文書である。諮問を受けて委員会で審議し、その結果を後日答申するはずなのに、諮問した日に答申!?)
(市のHPより)
消防委員会とは消防行政についての諮問委員会のようであるが、出席した委員は9名。委員長が宮本博之市議、そのほか清水大輔、佐野正人の市議2名。あと、名前しかわからないが、前田修作、関香野子、小川則行、三代川彦博、池田博氏。
消防本部からは消防長を筆頭に消防署の管理職、職員など総勢14名。市長も出席。
消防委員会は、移転での建て替えが適当と答申した
消防委員会に提出された資料のうち再整備の方法について、改修と建て替えのメリット、デメリットの検討結果が記されてあるので簡単に紹介します。
■改修
メリット
イニシャルコスト(初期費用)では建て替えにくらべ財政負担が少ない。耐震補強として1億3千万、老朽化対策の修繕費で1億円が必要。
デメリット
・耐震補強、外壁補修、配管設備など大規模修繕工事になり、一時的に業務が継続できなくなる
・改修工事後の耐用年数を考慮したトータルコストと建て替えのトータルコストを比較した場合、改修での費用対効果が劣る。
・2階建て施設で出張所機能はカバーでき、現在の5階建は不要である
■建て替え
メリット
・出張所として適正規模になり、2階建てなので延床面積が少なくなる。
・建築部材、設備を高効率化、省エネ化してランニングコストを減らせる。
デメリット
イニシャルコストとして市財政負担が必要
■建て替え用地についての懸案事項
・既存建物解体後の建て替えになること
・解体及び建て替えにより3年間は出張所業務が継続できず、消防力の低下を招く
🔶教育委員会での協議
今年の3月24日の教育委員会で、市長は消防委員会で「移転建て替えすべき」と答申をうけたのを理由に、教育委員会での検討を依頼した。
今の秋津出張所は市の行政財産、七中は教育財産です。七中敷地内に用地を確保し移転するには、教育財産から消防の行政財産への変更が必要になる。これには教育委員会の議決が必要。消防に移管する土地を分筆(七中の敷地から切り離す)して県・文科省に出している七中の施設台帳も、校地面積を書き換えなければならない。
このときの資料や会議録はHPや情報公開で入手可能だが、HPは一部公開で、この日については公開されていない。5月にも開かれているが、特に意見はなかったという。
🔶七中PTA役員会での説明会
6月13日に七中の図書室で、秋津出張所の七中移転案について、PTA会長(市会議員)の要請により、役員に消防本部と資産管理課が出向き、説明した。
消防本部よりの老朽化、耐震性の訴え
会議録では3ページもあり、これも要約させていただく。
老朽化について
建設から42年経過。老朽化による給排水管のつまりでトイレの一部が使用禁止。漏水、漏水による断水。消防車両のガレージシャッターの故障。
耐震性について
平成21年(2009)の診断で地震により、倒壊、崩壊する危険があると示された。診断から10年以上が経過してさらに危険になっている。建物の使用限界が近づいてる庁舎から職員を別の場所で業務に当たらせるために検討を急いでいる。
資産管理室からの5つの移転建て替え案
消防本部と重複する説明は、こちらにドッキングします。消防機能は、従来より大幅な場所変更はできない。周辺で検討するのが大前提。
市役所の資産管理室は、5つの案を検討した、と言う。
① 現在の場所での建て替え
改修は、消防機能を維持しながらの改修はできないので、消防車両、職員を別の場所に分散することは現実的には難しい。
② 現在のあじさい療育センターの場所に移転建て替え
今の北側のあじさい療育支援センターや花の実園で、これらを民設民営で建て替えるいう福祉計画があり、その場所が空くのでそこを利用する。しかし、この民間整備が全く目途がたたない現況では、移転も現実的ではない。
③ 秋津出張所隣の駐車場
公園として県の都市計画決定がされた場所なので、公園面積を減らすことはできないが、秋津出張所と同じ面積を交換すれば可能。都市計画決定変更で県との協議に時間がかかる。積極的に採用できる案ではない。
④ あきつ園の隣の福祉交流広場
公園だが都市計画決定されていないので、時間を要さない。ただ大きな歩道橋があり、視認性が悪い。
⑤ 第七中学校
早急にやらなければならない。今までの案が厳しい中で第七中を活用する案を思いついた。教育委員会に検討してもらいたい。
…というのが、市役所の資産管理室の言い分だ。
会に参加した人たちから質問や意見が相次いだ
どうでしょう? 保護者からの質問や意見が相次ぎましたので一部紹介します。
Q 現在の秋津出張所の跡地は?
A 跡地が何になるかはまだ検討していないし、まったく未定。教育委員会に案として検討してもらいたい。
Q 工事期間は?
A 公共施設の設計に2年.建てるのに2年で4年かかる。
Q 役員以外の保護者、ソフトボール部の関係者、住民など説明会のスケジュールはどうなっているのか?
A まちづくり会議など、どういう場で説明できるか相談しながら、なるべく広く皆さんにお話ししたい。
Q 校舎だけでなく、体育館を利用した海辺のコンサートなど、校舎、体育館の防音対策など、いろいろな問題がでてくる。七中以外の選択肢を考えてほしい。
一旦建てたら60年ぐらいは使われる。消防車も音とか出庫とか気を使いながらお互いやっていくのも大変なこと。長い視野でベストな回答を出してほしい。
Q七中は三中と統廃合、小中一貫校で七中に集められるのを気にしている
以下は、資料を読んだ私の感想です
改修の検討不足。メンテナンスを定期的にやっていれば建て替えなんて必要なかった
2031年まで補修で持たせるはずだったのがどうして大幅に前倒しして建て替えになるのか?
水漏れなどは配管などのメンテナンスを定期的にやれば、防げるはず。耐震性については2009年の段階で診断が出たら耐震化をすればいいだけで、なにもかもほったらかしにして、もう使えないから新しくしてと泣き言をいってるだけにしか思えない。コスト意識がない。建て替えのメリットを並べても、払うのは消防署ではない。税金だ。税金払って建て替えて、その場所は中学校だ。めちゃくちゃじゃないか?
小学校PTAにも説明を
七中PTAの役員さんたち、もし消防が建てられるとしても、自分の子どもは卒業したあと。それでもいきなりの説明ですぐ質問をされるのはさすがだと思いました。
このPTA役員への説明会には校長、教頭も参加していたそうです。
教育委員会もせめて会議録はHPに載せて考えを明らかにしてほしいものです。子供達のたちのために。
市はこれから七中に入学する小学生、秋津、香澄、谷津南小の3校の保護者にも説明責任があるでしょう。消防署が校庭にある中学校でいいですか?と意見を求めてください。
住民説明会を開くべき
七中のまわりは一車線道路を隔てて、一戸建ての住宅が並んでいます。第一種低層住宅専用地域で、マンションはおろか、コンビニや小さな店舗も禁止されているほど、いちばん住環境を守らなければならない地域です。
こういう国の用途地域制度を無視して、教育財産を消防の行政財産に変更してまで、消防署をもってくる。
しかもこの周辺住民はこの計画を全くしらない。この計画は周知されていません。第一種住専だから一等地。もし売却するにしても高い値がつくのです。消防署隣じゃ資産価値が落ちます。住環境を壊し、市民の財産を減らしても平気なまちづくり。
習志野市はまちづくり会議にお知らせしたら、それでどんな開発でもOKということになっています。香澄まちづくり会議が開かれて、この件の報告はありました。参加した人によると「消防署は七中しかないんです。ここでは説明しません」とだけ。これが習志野市のやりかたです。言ったのは宮本博之議長です。
「建て替えがいい」と答申した消防委員会の委員長が宮本博之氏で、「七中しかない、けど説明しない」とまちづくり会議でしらばっくれるのも宮本博之氏。本職は市議会議員。
なんだか市長も職員も市議会議員も劣化しているね。劣化どころじゃない。完全に壊れているよ。「文教住宅都市憲章」はギャグにして、ならず者が荒らし放題。
学校の敷地内に消防署をつくる自治体は全国初。他にはないでしょう。広い土地があるから学校敷地でもいいなんて、まともではありません。市民まで笑いものにならないように力を合わせて頑張りましょう。
力を合わせれば、吉本新喜劇なら住民が市長をやっつけてハッピーエンドですね。
(編集部より)
ご意見や追加情報がありましたら、コメントに書き込んでください。
メンテナンスを定期的にやっていれば建て替えなんて必要なかった。
まったくその通りで、市役所横の消防庁舎建て替えも、文化ホール建て替えも同様ですね。
ただ、ぼーっとしていてメンテナンスを怠っていたのではなく、わざとメンテナンスせず短命化を図っている。それだけ悪質なわけです。そうして、まだ使える施設を「老朽化」した、と言っては市民の税金を何十億、何百億もつぎ込んで、業者の好き勝手に「建て替え」させる。だから習志野市は「不動産行政」と呼ばれる。
他の自治体でやっている、公民館や学校等の大規模改修、習志野市ではあまり見たことがありません。意図的に短命化を図っているのでしょう。
今回の七中への移設問題でも、子ども達の教育環境の問題や地元住民の意向など、まるで考えていないようです。
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そこで、市にまちづくり会議で説明会をするように要求しましょう。自治会、町会の会員なら誰でもできる方法があります。
現在、市内の各地域のまちづくり会議では、来年度の地区要望の提出を各町会にもとめる時期です。8月17日までに各町会がとりまとめ、連合町会で調整して市に提出されます。
要望書は決まったフォームがありますので、町会にコピーをもらって記入し、締め切りまでに町会長まで提出してください。
記入は 簡単です。
要望内容のキーワードを紹介します。
・中央消防署秋津出張所移転建て替えについての説明会を○○まちづくり会議で開催してくださるように要望します。
・説明者は消防本部、資産管理課にお願いします。
まちづくり会議の要望は、市から採用、不採択の理由が公開されます。まちづくり会議を利用しませんか?
福祉ゾーン民間丸投げ? 公園も老人施設の隣だから、入居者はサイレンの音聞いたら不安になっちゃうでしょ。
ちゃんと検討してるの?
この地区の長期的なビジョン、まちづくりはないの?
補修するか、同じ土地で建て替えるのは可能だと思います。