世界の食糧問題
世界では年間40億トン生産される食糧のうち、3分の1の13億トンがフードロスで捨てられている!
日本の食料自給率はカロリーベースで37%と言われます。しかし、日本には食べ物があふれ、日本で廃棄される食物は年間600万㌧以上に上ります。世界でも約13億トンの食糧が廃棄され、これは生産される食料の約1/3にもなります。
食品ロスの問題とは?世界や日本の現状、行われている取り組みとは│gooddoマガジン|寄付・社会課題・SDGsに特化した情報メディア
食料不足は人口増加ではなく、農業労働者の不足が原因?
経済学の古典でマルサス(1766~1834)の「人口論」(初版1798)というのを聞いたことがあるでしょうか。マルサスは「人口は幾何級数的に増加し、食料生産が追いつかなくなり、地球人口の限界が存在する」というシンプルな理論を構築しました。このような理論を社会に当てはめることを「マルサス主義」と呼んでいます。しかし、現実はそう単純ではなく、人口は際限なく増えるわけでもなく、食料生産も人口増を上回るペースで増えました。品種改良や化学肥料の普及など18世紀には考えられなかった進歩があったからです。アフリカなどの飢餓の原因を、人口増加による食糧不足と説明することがありますが、現実には農業労働者が足りないために食糧生産が増えないと最近は言われています。
地球上の9人に1人が飢餓。3人に1人が栄養不足
世界に食料は十分あるのに、食べることができない人々が多くいます。今でも約8億人、地球人の9人に1人が飢餓に直面しています。
世界で深刻な飢餓・食料問題の原因は?必要な対策や支援とは | gooddoマガジン|寄付・社会課題・SDGsに特化した情報メディア
飢餓というのは単におなかがへっているというのではなく、十分に食べることができない状態が長く続くことです。コビット19パンデミックで栄養不足の人口は増え、地球上の3人に1人が何らかの栄養不足に苦しんでいます。特にアフリカでは、食糧不足に2割の人々が直面してると国連世界食糧計画(WFP)など5団体が発行している「世界の食料安全保障と栄養の現状」は危機を訴えています。
日本でも気候危機や戦争の影響で食糧不足が起こる可能性は十分に考えられます。
「ヨーロッパのパンかご」ウクライナでの戦争による小麦の供給不足も深刻
ロシアによるウクライナ侵略で、春に種をまく春小麦の栽培が困難となり、小麦の供給不足が懸念され、価格も急激に上昇しています。しかし、小麦価格の上昇はこの秋以降が本番と言われます。ウクライナからロシアにかけての黒土地帯は、世界一肥沃な土壌で世界の穀倉地帯です。「ヨーロッパのパンかご」と言われています。この地域からの小麦の輸入に頼っていた中東や北アフリカにとっては深刻な問題です。
日本では「格差による栄養不足」
さらに価格上昇は世界全体に及び、発展途上国では小麦が買えないという状況も心配されます。まだ日本では価格が上がっても飢える心配はありませんが、格差の拡大する日本社会でも十分に食べられない、栄養不足の人々が増えているのが現実です。
子ども食堂や学生食堂の無料朝食が話題になりますが、身近な問題としてどのように解決するか、国レベルの政策も重要になっています。
日本に住む人たちが、一人残らず食事に困らないようにどうしたらいいのか、もう一度考えることが必要です。(近)
コメントをお寄せください。
<パソコンの場合>
このブログの右下「コメント」をクリック⇒「コメントを投稿する」をクリック⇒名前(ニックネームでも可)、タイトル、コメントを入力し、下に表示された4桁の数字を下の枠に入力⇒「コメントを投稿する」をクリック
<スマホの場合>
このブログの下の方「コメントする」を押す⇒名前(ニックネームでも可)、コメントを入力⇒「私はロボットではありません」の左の四角を押す⇒表示された項目に該当する画像を選択し、右下の「確認」を押す⇒「投稿する」を押す
民間の支援に頼らず、栄養不足、飢餓寸前の膨大な人々は、さらに見えない。ホームレスが減っているというが、ホームレスは定住しているわけではない。一日中歩きまわっていては把握できない。
国や自治体が取り組まないのが一番の問題だが、私たちも身近でみて見ぬふりをしていないか、排除していないか今一度チェックしたらどうだろう。
人は、食べ物がなくても、住むところがなくても、人とつながっていれば、生き続けることができる。
簡単なことだ。ホームレスっぽい人がいれば、「こんにちは」。子どもにはお菓子をあげる。お年寄りも配慮する。
私たちは、人とつながらない人がこの世から消えてしまってもわからないが、それでいいのだろうか?
私たちも弱い者だと思えば、勇気を持たなくても、人とつながることができる。
一番気になるのが多数のコンビニやスーパーの期限切れ廃棄品の事だ。 いっそ「食の玉手箱」 とか「食の宝箱」 などのロゴマークをつけた小型のアイスボックスを店舗外に備え付けてはどうか? などと考えている。もちろん正規販売品とは違うので、あくまでも自己責任での摂食を条件にするのは当然ということになるが、食品関連の法律などは未確認ながら、難しいものだろうか。 私は家の冷蔵庫に賞味期限切れのものがたまにあっても、平気で食べられる人間なので優先して消費し、ゴミの減量にも努力はしている。(笑)