熱海の土石流災害、開発による盛り土5万立方メートルの崩落が原因?
東日本大震災でも「大規模盛土造成」が大きな被害をもたらしていた
「大規模盛土造成地」で起きた東日本大震災の知られざる被害
東日本大震災で津波以外に最も大きな被害を受けたのが、傾斜地に造成された宅地「大規模盛土造成地」だった。国土交通省は昨年、全てに危険性がある...
イザ!
東日本大震災で津波以外に最も大きな被害を受けたのが、傾斜地に造成された土地「大規模盛土造成地」だった。
造成地内の水抜きが不十分だったのが原因とみられ、土台を失った住宅は1階部分が壊れ、大きく傾いた。折立5丁目の住宅全60戸中43戸が全壊判定を受け、震災で5728カ所にも達した仙台市内の宅地の地滑りで、最大規模の被災地となった。
なお、今回の災害についてNarashino Geography(習志野地理学)を連載して頂いている近先生から、以下のご説明がありました。
人工改変地形は危険(近先生のコメント)
熱海の土石流災害の原因はいろいろな要素が複合しているはずです。ボクが学生のころ(45年ほど前)多摩丘陵で土砂崩れが良く起こり、そのメカニズムが研究されました。確か長野市の北部の新しい住宅地で大崩落が起こったことがありました。
盛り土だけでなく、人工改変地形は複雑な地下水脈を切断するので危険です。盛り土はそれ自体が脆弱で危険ですが、固い岩盤の切り土も大きな地盤災害を引き起こすことがあります。地質の変換点に水が浸入してすべり面が生じて大崩落が起こったりします。そもそも、土石流はさまざまな要因で発生するのですが、今回の熱海の土石流災害は盛り土が被害を増幅したと言えるでしょう。熱海は地すべり地帯にあるので地域全体が危険地帯です。
盛り土だけでなく、人工改変地形は複雑な地下水脈を切断するので危険です。盛り土はそれ自体が脆弱で危険ですが、固い岩盤の切り土も大きな地盤災害を引き起こすことがあります。地質の変換点に水が浸入してすべり面が生じて大崩落が起こったりします。そもそも、土石流はさまざまな要因で発生するのですが、今回の熱海の土石流災害は盛り土が被害を増幅したと言えるでしょう。熱海は地すべり地帯にあるので地域全体が危険地帯です。
参考に国士舘大学の長谷川均さんが送ってくれた被災地のデータを添付します。写真で白っぽく写っている逆三角形のところが人工改変地形です。(近)
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どうも発端は、悪徳業者による産業廃棄物の不法投棄だったようだ。しかし熱海市が毅然とした対応をせず、ズルズル既成事実化されてしまったのだろう。仕方がないから植林しろと市が言った、などと、市がわざわざ加担したような話まで出てきた。どうりで、市長が口ごもるはず。市の責任は重大だ。
やっぱり、おかしな話が出てきた。役所の日和見主義で犠牲にされたのだな。