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住みたい習志野

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維新、今度はストーカー疑惑。ウィシュマさんへのデマ発言撤回拒否の梅村議員は法務委員から外される

2023-05-18 21:51:57 | 入管

(文春オンラインより)

維新・大阪府議団の笹川理代表に女性議員へのパワハラ&ストーカー疑惑

維新・大阪府議団の笹川理代表に女性議員へのパワハラ&ストーカー疑惑〈証拠LINE入手〉 | 文春オンライン

 先月の統一地方選で首長と地方議員の数が774人に達し、勢力を拡大する日本維新の会。その中核組織である「大阪維新の会」の府議団代表に、女性議員へのパワハラの疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。

 疑惑の人物は、この5月8日に府議団代表に就任した笹川理(おさむ)大阪府議(41)だ。

「関西大の院修了後、リクルートを経て、2011年に29歳の若さで府議に初当選、現在4期目です。府議団政調会長などを歴任した“維新のホープ”。プライベートでは3人の子を持つ既婚者です」(地元記者)

市議になりたての“美人市議”にパワハラやストーカー行為

 だが今回、笹川氏が「府議団代表にふさわしいのか?」と疑問視する声が地元関係者の間で上がっているという。話は2015年にさかのぼる。当時、笹川氏の地元・東淀川区選出の維新市議だったのが同年に初当選した宮脇希氏(36)だ。

「外資系証券会社勤務やモデル活動を経て現在3期目の“美人市議”です。2020年に夫から性感染症をうつされた体験を市議会で明かし、性教育の重要性を訴えたことでも話題になった」(同前)

 当時笹川氏は、市議になりたての宮脇氏を先輩として指導する立場にあった。

「しかし、宮脇さんは『笹川さんにパワハラやストーカー行為をされている』と漏らし、関係者に相談していました。笹川さんは当時独身で1人暮らしだった宮脇さんの自宅を深夜に訪れてインターホンを押したり、LINEや電話でひっきりなしに連絡していたそうです」(宮脇氏の知人)

別の議員の車に乗せてもらったら…東大阪市議選の時の決定的な出来事

 当時すでに妻帯者だった笹川氏だが、“片思い”は次第に過激化したという。

「宮脇さんが夜に事務所で1人残って作業していると笹川さんが事務所前に車を停め、じーっと中を見ていたそうです。宮脇さんが『やめてください』と伝えても『勝手に見ているだけだから問題ないやろ』と言って帰路につく宮脇さんのあとをつけたりしていた」(同前)

 決定的だったのが、2015年9月に行われた東大阪市議選の時の出来事だ。維新関係者が明かす。

「笹川先生の車に同乗したくなかった宮脇先生が、茨木市の実家に帰るため、距離的に近い高槻市在住の池下卓府議(現衆院議員)の車に乗せてもらった。すると、笹川先生が、なぜだ! と激怒しはじめたのです」

 小誌が入手した当日のLINEによれば、笹川氏は〈こいや〉〈ふざけんなや〉〈おれ、あの場でめっちゃかっこわるいやん〉などとメッセージを連投している。

一方、ウィシュマさん死亡へのデマ発言で問題になった維新の梅村議員は発言撤回拒否し、法務委員更迭

この事件

維新・梅村議員が「ウィシュマさんはハンストで死んだかも」などとデマ発言。秘書が殺人未遂容疑で逮捕されたことも… - 住みたい習志野

の続報です。

(共同通信の記事より)

維新梅村氏発言に抗議 ウィシュマさん遺族ら

維新梅村氏発言に抗議 ウィシュマさん遺族ら | 共同通信

 名古屋出入国在留管理局の施設で2021年、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した経緯を巡り、日本維新の会の梅村みずほ参院議員が国会で、ウィシュマさんが支援者の助言で病気を装ったかのような発言をしたとして、遺族らは17日に記者会見し「詐病は事実無根で、死者を冒涜している」と抗議した。遺族らは謝罪と発言の撤回を要求。梅村氏側は応じない考え。

(共同通信の記事)

維新・梅村氏「根拠ある」と反論 相次ぐ批判も、撤回否定

維新・梅村氏「根拠ある」と反論 相次ぐ批判も、撤回否定 | 共同通信

維新・梅村氏「根拠ある」と反論 相次ぐ批判も、撤回否定 | 共同通信

名古屋出入国在留管理局の施設で2021年、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題を...

共同通信

 

 名古屋出入国在留管理局の施設で2021年、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題を巡り、日本維新の会の梅村みずほ参院議員は18日、支援者に問題があったかのような自身の発言に事実無根だなどと批判が相次いでいることに関し「どこがデマなのか。根拠はある」と反論した。参院法務委員会の質疑で述べた。終了後の取材で、発言について「撤回しない」と答えた。

維新、梅村氏を法務委員から更迭し、「火消し」を図る

(共同通信の記事より)

維新、梅村氏を法務委員から更迭 ウィシュマさん遺族らにおわび(共同通信) - Yahoo!ニュース

 日本維新の会の藤田文武幹事長は18日、緊急記者会見を開き、施設収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの死亡問題を巡り、同党の梅村みずほ参院議員を参院法務委員から更迭すると発表した。

「決して調子に乗らないように」維新が新人議員に研修でクギも、センパイ議員は“やらかし祭り”。府議団代表がストーカー報道、梅村みずほ氏はハンスト発言で大炎上!(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース

(編集部より)

維新指導部が「鉄砲玉」の梅村みずほ議員に維新のヘイトな本音を発言させ、それが「トンデモない差別発言」として世論の非難を浴びると「政治家として未熟だから法務委員からはずす」と火消しをはかる。「党の指導部に言われて発言しただけ」と思っているから、梅村議員は謝罪も撤回もしない。そしてまた「鉄砲玉」として党の本音のヘイト発言をさせられる…という「裏の事情」を市民の方がコメントで説明してくれています。

梅村みずほの国会質問は、維新の政調会長が原稿をチェックしたもので、「問題提起としてやった」という。
梅村議員の罵詈雑言は、党を代表したものだ。
批判が高まれば、質問議員を法務委委員会から更迭。 鉄砲玉に仕事をさせておいて切り捨てる。でも、党からは除名しない。また使うためにね。
理由は「(梅村議員は)政治家として未熟」。 尻尾切りで、発言撤回、謝罪、再発防止についてはノーコメント。党としての入管法に対しての賛成理由の表明もない。
鉄砲玉に発言させたのは、政府への批判をウィシュマさん本人や支援団体に向けるためだ。 根拠のない発言で、妄想に近い。

現在、維新という党は、自民党の対抗勢力として期待され、上り調子。時事通信の世論調査では、期待する野党として立憲の17%の倍以上の40%もある。
でも、実体は対抗勢力ではない。暴走する自民党をさらに加速させるための補完勢力だ。 自民党が批判されると、批判の矛先を変えるためにタイミングを図り、えげつない鉄砲玉などの手段を使う。 サミット前に人権がからんだ法改正をかわすために使われた梅村議員。法務委委員から外し、G7サミットに滑り込む。 「梅村ちゃん、新人なのによくやったね」というのが本音だろう。

 

 

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維新・梅村議員が「ウィシュマさんはハンストで死んだかも」などとデマ発言。秘書が殺人未遂容疑で逮捕されたことも…

2023-05-17 22:10:25 | 入管

(TBS NEWS DIGより)

維新・梅村みずほ議員「ハンスト」発言で波紋 ウィシュマさん遺族ら「事実無根のデマ」強く抗議

入管死因巡る議員発言 遺族ら抗議 - Yahoo!ニュース

入管死因巡る議員発言 遺族ら抗議 - Yahoo!ニュース

日本維新の会の梅村みずほ参院議員が、入管施設で亡くなったスリランカ人女性について「ハンガーストライキによって亡くなったかもしれない」などと国会で発言し、波紋が広...

Yahoo!ニュース

 

日本維新の会の梅村みずほ参院議員が、入管施設で亡くなったスリランカ人女性について「ハンガーストライキによって亡くなったかもしれない」などと国会で発言し、波紋が広がっています。

 日本維新の会 梅村みずほ参院議員
「(ウィシュマさんは)ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれないし」 (ヤジ:違いますよ!違いますよ!)
きのうの国会でウィシュマ・サンダマリさんの死因についてこう言及した梅村議員。

梅村議員は先週も、「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』と淡い期待を抱かせたおそれも否定できない」などと主張。
抗議の声で議場は騒然となりました。 こうした発言には他党からも批判の声が出ています。

立憲民主党 泉健太代表 「人権感覚を疑う。推測・憶測で本人の名誉を傷つけることもできない。あってはならない」

公明党 高木陽介政調会長 「結論から言うと不適切だと思います。公人として事実を確認した上で、事実に基づいて発言をするべきであろうと」

遺族や弁護団などがきょう、反論の会見を行いました。

駒井知会弁護士 「非業の死を遂げたウィシュマさんがハンストをしていた可能性があるとか、詐病の可能性があるとか、事実無根のデマを流していいことにはなりません。ご遺族を深く悲しませるデマの流布について、強く抗議します」

遺族も「入管収容の犠牲者たち、その家族に深刻な精神的衝撃を与えました」「どうか姉の尊厳を死の後まで汚すことなく、姉の名誉を回復してください」と発言の撤回を求める声明を発表しました。

(時事通信の記事)梅村議員の発言、さすがに政府もデマと認めざるを得ませんでした。

政府「ハンスト」を否定 ウィシュマさん死因巡り(時事通信) - Yahoo!ニュース

(編集部注:ウィシュマさんが入管による「医療放置」で亡くなったことは誰でも知っていることですね)

「殺人未遂で逮捕→不起訴」梅村議員の公設第1秘書を党職員として再雇用

知人を車ではねて殺害しようとした維新梅村みずほの秘書不起訴!「車ではね飛ばして殴る蹴るまではセーフ」 | まとめまとめ

知人を車ではねて殺害しようとした維新梅村みずほの秘書不起訴!「車ではね飛ばして殴る蹴るまではセーフ」 | まとめまとめ

知人男性を車ではねて殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕された日本維新の会の梅村みずほ参院議員(大阪選挙区)の元公設第1秘書の男性(31)について、大阪地...

まとめまとめ

 

この事件、twitterにはこんな声が寄せられています。

大阪はすでに修羅の国らしい…わざと車で跳ねて不起訴て…殺人未遂から傷害容疑に切り替えて不起訴て…維新えげつな!Σ( ̄□

おいおい、おかしいやろそれ。
そんな法律適用ってやっていいの?
そういうことやるから、政治家って信用なくしていくじゃないの。
潔く正々堂々としろよ

反社政党に反社司法か。後進国の定番ですよ。

上級無罪! 

犯罪者のロンダリング組織かよ

そもそも、こんなん何で不起訴になるんや

成松容疑者は車を男性にドーンと衝突させた。男性はボンネットに両手を付いたんやが、成松容疑者は構わずそのまま車を数メートル走らせた。弾みで男性が路上にはじき飛ばされると、成松容疑者は車から降りて、横たわっていた男性に殴る蹴るの暴行を繰り返し、その場から立ち去った。成松「殺意はなかった」

殺人未遂で逮捕も再雇用された梅村みずほ議員の元秘書が今度は「500万円払え!」友人を提訴していた(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

殺人未遂で逮捕も再雇用された梅村みずほ議員の元秘書が今度は「500万円払え!」友人を提訴していた(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

統一地方選挙前半戦で奈良県知事戦をはじめ、大阪府議会・市議会で単独過半数をとり、関西圏で議席を伸ばした日本維新の会。後半戦でも首都圏で議席を伸ばし、全国で774議席...

Yahoo!ニュース

 

梅村議員は第二の「杉田水脈」?

(日刊ゲンダイのニュースより)

ウィシュマさん虐待事件に大暴論…維新・梅村みずほ議員は「第二の杉田水脈」なのか?(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

ウィシュマさん虐待事件に大暴論…維新・梅村みずほ議員は「第二の杉田水脈」なのか?(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

《維新の女性議員はなぜ、こんな人ばかりなのか…》 ネット上でこんな声が飛び交っているのが、日本維新の会の梅村みずほ参院議員(44)だ。政府が提出した入管難民法の改...

Yahoo!ニュース

 

梅村氏は16日の参議院法務委員会でも、あらためてウィシュマさんについて「ハンガーストライキによる体調不良だったかもしれない」などと発言したことから、《第二の杉田が現れた!》と注目を集めている。

「杉田」とは、雑誌への寄稿やブログで「LGBTには生産性がない」「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などと差別的な発言を繰り返していたことが問題視され、22年12月に総務大臣政務官を辞任せざるを得なくなった自民党の杉田水脈衆議院議員(56)のこと。

ちなみに杉田氏もかつては日本維新の会に所属していた。 

こういうトンデモ議員たちが強行しようとしている入管法改悪で、難民たちの命が危険にさらされようとしている

入管法改悪を推進するトンデモ議員たち、ネットではこんな風に呼ばれています。

最初はこの呼び方、言い過ぎかな、とも思いましたが、梅村議員の言動にはピッタリ、という気がしてきました。

(朝日新聞の記事)

カメルーン人男性は「難民に該当」 国の不認定処分を取り消す判決:朝日新聞デジタル

(ハフポストの記事より)

『ペルーへ帰りなさい』は間違い

「『ペルーへ帰りなさい』は間違い」在留資格のない子どもに「在留特別許可」を。ペルー人女子学生が会見

「『ペルーへ帰りなさい』は間違い」在留資格のない子どもに「在留特別許可」を。ペルー人女子学生が会見

「私のような(在留資格のない)子どもたちに毎日、不安と恐怖を抱えて大人になってほしくない」(記者会見したペルー人の女性)

ハフポスト

 

「入管からは『荷物をまとめて帰りなさい』と面と向かって言われた。いつか強制送還されるかもしれないと思い、将来を考えられなくなった。義務教育をちゃんと終えて、高校、大学に進学したのに、途方にくれる日々

ペルー人の大学4年の女子学生(21)は5月15日、東京都内で開いた記者会見でこれまでの人生をそう振り返った。女子学生は在留資格がなく、就労が許されず行動範囲にも制限のある「仮放免」の状態で暮らしている。

日本で生まれ育ち、ペルーを訪れたことはない。スペイン語はほとんど話せないという。

「(入管の)『ペルーへ帰りなさい』という言葉は間違い。日本で生きたいと思うのは当たり前のこと」として、国外への退去処分が決まった外国人の滞在を認める「在留特別許可」の必要性を訴えた。

現在は母と弟と3人暮らし。2016年には父がペルーへ強制送還され、「気が気でなかった」。

「私たちには無条件の愛を与えてくれる両親が必要不可欠。故郷である日本でただ親と暮らしたい」として、親子が引き離されることのないよう家族に在留特別許可を出すことを求めた。

女子学生は「私のような(在留資格のない)子どもが200人ほど日本にいる」と指摘。その上で、「子どもたちに私のように毎日、不安と恐怖を抱えて大人になってほしくない」と話した。

(弁護士ドットコムの記事より)

来日30年のクルド人男性「入管職員がトルコ警察に私の情報バラした」 難民認定認されず高まる「送還」の恐怖

来日30年のクルド人男性「入管職員がトルコ警察に私の情報バラした」 難民認定認されず高まる「送還」の恐怖 - 弁護士ドットコムニュース

来日30年のクルド人男性「入管職員がトルコ警察に私の情報バラした」 難民認定認されず高まる「送還」の恐怖 - 弁護士ドットコムニュース

2年前、廃案に追い込まれたにも関わらず、その骨格をほぼ残した入管法改定案が5月9日、衆議院本会議を通過した。当事者や支援者から強く批判されてきたのは、(1)難民申請...

弁護士ドットコム

 

羊飼いだったが、徴兵を逃れて来日した

「17歳のときに来日して、今年4月半ばで30年経ちました」

こう話すアリさんは、シリアとの国境に近いトルコ南東部の出身。村人の大半は羊飼いを生業とする土地で、アリさんの家も1000頭ほどの羊を飼育していた。

1990年代に入り、国内紛争が深刻化すると、トルコ軍は羊飼いが高原に行くことを禁止した。それだけでなく、テロリストに協力していると言っては、村人を捕まえ、警察へ連行したという。

「軍は村人を拷問するだけでなく、財産を略奪して売りさばくんです。そういうことが増えて、だんだん羊飼いができなくなって。クルド人の7割くらいは羊飼いをしているから、経済的な打撃も大きく、村人は町の工事現場などで仕事をするようになりました」

トルコには徴兵制度がある。政府はクルド人をテロリスト扱いしているため、徴兵されれば、同胞への攻撃を強いられる。クルド人に銃を向けたくなかったアリさんは、親戚がいたことから、17歳で来日した。

入管職員による「情報漏洩」によって危険にさらされた

迫害を認めないだけではない。日本の入管は、トルコの治安機関に情報を漏洩して、アリさんたち難民申請者を危険にさらすという、信じ難いことをおこなったという。

「入管職員が、難民審査のインタビューで提出した証拠の文書をトルコの治安機関に提出したんです。『(話したことは)絶対に外部に公表しません』と言っていたにも関わらずです」

ある入管職員が2004年7月、「難民申請者に対する調査」という名目でトルコに赴いた。そして、アリさんをはじめ、複数の難民申請者について、彼らが日本で難民申請のために提出した証拠の文書を治安機関に渡して、日本で難民申請していることがわかるようにしたという。

さらに入管職員は、トルコの警察官や軍人とともに難民申請者の実家を訪問。この調査後、アリさんの兄は警察に連行されて、アリさんの所在について尋問されている。

難民認定機関に課せられた守秘義務を反故にし、難民申請者を保護するどころか、危険にさらす。そんな入管がフェアな仕事ができるかどうか、問うまでもないだろう。

(現代ビジネスの記事より)

戦前国民を黙らせるために猛威をふるった「特高警察」が戦後大量に「入管」に入りこんだ

4年前の記事ですが、入管の暴力的体質のルーツが書かれています。

日本の入管はなぜ難民・外国人に冷酷なのか? その「歴史的」理由(五野井 郁夫) @gendai_biz

日本の入管が持つ「警察行政のDNA」

なぜ日本の入管は、これほどまでに難民申請者らに対して敵対的なのだろうか。それの一因は入管という組織の来歴に淵源しているともいえる。以下、日本の入管行政を足早に振り返ってみよう。

戦前、日本の入国管理は、警視庁や各都道府県の特別高等警察(特高)と同様に内務省が所管しており、警察行政の一環として入国管理が行われていた

1945年の敗戦にともない、占領軍によって内務省は解体された。それにともない特高警察も解体されたものの、おもに大日本帝国内での市民だった朝鮮人や外国籍の者たち、そして共産主義者らを取り締まっていた官僚たちの多くが公職追放を免れたことで、戦後の初期から出入国管理業務に携わる部署の一員として引き続き雇用されることとなった。

これについて国際法学者の故大沼保昭は、敗戦直後の占領期に出入国管理体制に携わった人々からのインタビュー調査を行っている。

調査の結果、入管業務従事者とその周辺のかなりの部分が旧特高関係者で占められており、とりわけ在日朝鮮人らに対する強い偏見や差別観をもち、入管業務対象者に対してはつねに公安的な発想で接していたことが、明らかとなったという1

戦後初期の入管担当者に聞き取りをした故大沼の表現を借りれば、旧大日本帝国の植民地下にあった在日韓国・朝鮮人、台湾人に対する管理と差別意識がそのまま「外国人と日本国民の間に差別があるのは当然」という形で正当化され、また悪名高い戦前の特高警察が主要な担い手であったことから「戦前の感覚」が存在して、引き継がれたというのである。

会社と同様に各省庁にもそれぞれ組織文化が根付いており、体質として戦後の長い間、組織内で何らかの形で温存されてきたとしても、それはとくに不自然なことではないだろう。

 

 

 

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入管法改悪、廃案へ!あと一歩

2023-05-16 08:11:55 | 入管

(オルタナの記事より)

入管法改正案の廃案求め4千人が国会に集う、署名も20万筆に:入管職員「在留資格は宝くじにあたるようなもの」

入管法改正案の廃案求め4千人が国会に集う、署名も20万筆に:入管職員「在留資格は宝くじにあたるようなもの」(オルタナ) - Yahoo!ニュース

入管法改正案の廃案求め4千人が国会に集う、署名も20万筆に:入管職員「在留資格は宝くじにあたるようなもの」(オルタナ) - Yahoo!ニュース

入管法改正案に反対する声が日に日に大きくなっている。参院本会議で審議入りした5月12日夜、国会前で開かれた集会に4000人が集まり、廃案を訴えた。反対する署名も20万筆を...

Yahoo!ニュース

 

入管法改正案に反対する声が日に日に大きくなっている。参院本会議で審議入りした5月12日夜、国会前で開かれた集会に4000人が集まり、廃案を訴えた。反対する署名も20万筆を超えた。

難民申請中のクルド人の夫がいるまゆみさんは、入管職員から「在留資格は宝くじにあたるようなもの。帰国して迫害を受けたとしても自己責任」と、まともに取り合ってもらえない現状を明かした。

与党は2021年にも入管法改正案を国会に提出したが、国内外の批判を受け、自ら取り下げた。しかし、今国会で再提出し、5月12日、参院本会議で審議入りした。5月16日には、参議院の法務委員会で審議される予定だ。 それに対し、野党は5月9日、対案を共同提出した。難民認定を行うための第三者機関の新設や、収容時に司法審査を導入することなどを盛り込んだ。

国連人権理事会に任命された複数の特別報告者は、入管法改正案が「国際法違反」だとし、2021年に続き、見直しを求める共同書簡を日本政府に送った。難民申請3回以上で強制送還を可能にすることなどを問題視している。

国連人権理事会の専門家、入管法改正案に「国際法違反」

(東京新聞の記事より)

国連は「難民」と認定したのに強制送還…家族がバラバラになったクルド人男性が入管難民法改正案に思うこと

国連は「難民」と認定したのに強制送還…家族がバラバラになったクルド人男性が入管難民法改正案に思うこと:東京新聞 TOKYO Web

 18年前、国連独自の「マンデート難民」に認定されながら、難民認定を求めた日本政府に強制送還されたトルコ出身のクルド人男性がいる。アハメット・カザンキランさん(67)は今、難民認定されたニュージーランドで暮らす。難民申請3回目以降は強制送還できるようにする入管難民法政府案が国会で審議される中で来日し、本紙の取材に応じた。政府案に「強制送還は命に関わり、おかしい。日本にいる難民がかわいそう」と憤る。

マンデート難民 国連の難民保護機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、人道的な見地から保護すべきと判断して難民と認定された外国人。これが認定されても、自動的に他国で難民と認定されるわけではない。

 1990年代に来日したカザンキランさんは、「帰国したら身に危険が及ぶ」と難民申請した。日本政府には認められなかったが、仮放免中に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によりマンデート難民と認定された。
 2004年夏、自分と知人の2家族ら13人で、UNHCR駐日事務所があった東京都渋谷区の国連大学前で、日本政府の難民不認定に抗議する座り込みを72日続けた。
 だが、05年1月、長男とともに強制送還となった。高校生の娘ら残りの家族5人と引き離され、政府は国内外から強い非難を浴びた。06年1月、UNHCRの支援を受けニュージーランドで家族と再会し、レストランを営んでいる。
「命が無事だったのはUNHCRのサポートもあったから。政治や経済の面で世界で重要な日本に似合わない法律。信じられないし、とても悲しい」
 難民認定を求める活動では多くの市民に支えられ、「日本人は大好き」というカザンキランさん。当時、よく口にしていたフレーズでこう問いかける。
 「難民の保護は、難民自身の問題ではない。人権、民主主義、人類の問題」
(カザンキランさんのドキュメンタリー映画「バックドロップ・クルディスタン」)
 
(47newsより)

「日本での生活は地獄になるよ」アフガンで日本のために働いた大使館の現地職員、外務省が厄介払い?

「日本での生活は地獄になるよ」アフガンで日本のために働いた大使館の現地職員、外務省が厄介払い? | 47NEWS

 アフガニスタンで2021年8月、イスラム主義組織タリバンが復権した。日本政府は緊急措置として、首都カブールの日本大使館で働いていたアフガン人の現地職員とその家族を日本に避難させた。現地職員らが「外国政府の協力者」として、タリバンに拘束されたり、処罰されたりする危険があったためだ。
 来日して一安心と思っていた現地職員らは、日本の外務省職員から意外な言葉をかけられる。「いつアフガンへ帰るのか」「日本での生活は難しい」…。繰り返し帰国を促され、一部の職員と家族は翌年、アフガンへ戻った。だが、現地で身の危険を感じ、再び来日した人もいる。
 日本政府は、日本のために働いてくれた人を、迫害の恐れのある母国に追い返した形だ。一体、何が起きていたのか。

▽計169人が避難
 2021年10月から12月にかけて、外務省の手配で来日したのは、現地職員と家族計169人。ところが、日本で待っていたのは思いがけない仕打ちだった。
彼らは東京都内の宿泊施設に入った直後から、外務省職員にこんな言葉でアフガンへの帰国を強く勧められた。「日本語ができないと、家を借りられない」「仕事も見つからない。帰った方がいい」
 中には、「日本での生活は難しい。地獄のようになるよ。家族と相談して決めてください」と言われた人もいる。
 さらに、2022年8月末で雇用契約を打ち切るとも通告され、宿泊施設から退去するよう求められた。一方で、アフガンに帰国するなら渡航費用は外務省が負担し、大使館で雇用を継続、給料を引き上げると提案された。
 彼らの大半は日本語ができず、日本での職探しは簡単ではない。ハローワークを訪れた人もいたが、「就職の可能性は1%」と告げられた。来日が認められたのは大使館の現地職員とその配偶者、子どもだけで、親きょうだいとは離れ離れのままだ。さらに学齢期の子どもが日本の小中学校に2022年春まで通えなかったこともあり、将来の展望を描けなかった。
 結局、58人が2022年3月から7月にかけてアフガンへ帰った。ほかに7人は、それぞれゆかりのある英国と米国へ向かった。
日本を離れる際、ある現地職員は同僚にこう言い残した。「帰ったら、タリバンに殺されるかもしれない。でも、外務省は毎日、私を殺していた

(ぼうご なつこさんの漫画)

 

入管法案の審議に向けて、法務委員会の開催に合わせて、
国会前でシットインを行っています!
 日時:  2023年5月16日(火)10時〜審議終了まで[16時ごろまで予定] ※12時〜13時はリレートーク
    2023年5月18日(木)10時〜審議終了まで[16時ごろまで予定] ※12時〜13時はリレートーク
   .... 以降、参議院での法案審議終了(目指すは廃案)まで
場所: 参議院議員会館前

入管法改悪許すな。5月12日、国会を4000人の怒りが囲む - 住みたい習志野

「仲間を殺すな」「改悪ではなく在留資格を」。雨の中3500人が入管法改悪反対デモ - 住みたい習志野

(編集部より)

この記事を読まれた方から、

衆院で可決されて参院で審議中ですけど
何で「廃案へ あと一歩」なんですか?

と、法案の成立を心配するコメントを頂きました。有難うございます。

以下の記事等をご参照ください。

2年前に廃案になった時のニュース
入管法改正案が廃案へ、「人権侵害」と野党や国内外から批判

 廃案になる3つの可能性
入管法改正案巡り攻防続く、廃案になる3つの可能性

立憲など入管法改正案の対案提出

衆院通過前の7日のデモでの弁護士さんの発言「あきらめてしまったら法案とめることはできない。廃案までともに闘っていきましょう」

コメントを頂いた方のように、多くの皆さんが法案の行方を心配されていると思います。これからが勝負ですね。弁護士さんがおっしゃるように「あきらめたらとめられない」。この悪法を2年前のように廃案にさせるまで、あきらめず、闘いましょう。
コメントに感謝いたします。

 

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今日衆院法務委員会で入管法改悪案強行採決!「外国人も人間です。人を入管で殺さないで」と遺族

2023-04-29 00:36:14 | 入管

(TBS NEWS DIGより) 

怒号飛び交う中…入管法改正案が衆議院の委員会で可決 ウィシュマさん遺族は「入管で人を殺さないで」

怒号が飛び交う中、きょう国会では外国人の収容のあり方を見直す入管難民法の改正案がきょう、衆議院の法務委員会で可決しました。

「委員長、きょうの採決やめてください」
「徹底審議」
「採決やめてくださーい」

委員会が始まる前から採決に反対する議員から怒号が。

緊迫する雰囲気の中、きょうも遺族の姿がありました。

入管法改正案はおととし、名古屋の入管施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなったことを受けて政府は成立を断念。

政府が今の国会に再び提出した改正案も、その大枠が踏襲されたため、遺族側や立憲民主党などが反発しているのです。

立憲側は難民認定のための「第三者機関の設置」を求めていたことから、与党側は「設置の『検討』を法案の附則に書き込む」と譲歩しました。

しかし、立憲は「附則に設置の『検討』と書いただけで実現した試しはない」などとして修正案を受け入れませんでした。

 法案は与党や日本維新の会、国民民主党の賛成で可決しました。採決の瞬間を傍聴していたウィシュマさんの遺族は… ウィシュマさん遺族 「外国人も人間です。人を入管で殺さないで、ウィシュマのように」 法案は大型連休明けに衆議院の本会議で可決し、参議院に送られる見通しです。

(東京新聞の記事より)

入管法改正法案「命と権利」ないがしろ…衆院委で可決 「鎖国」状態のまま、子どもの救済策なし

入管法改正法案「命と権利」ないがしろ…衆院委で可決 「鎖国」状態のまま、子どもの救済策なし:東京新聞 TOKYO Web

入管法改正法案「命と権利」ないがしろ…衆院委で可決 「鎖国」状態のまま、子どもの救済策なし:東京新聞 TOKYO Web

外国人の収容・送還のルールを見直す入管難民法改正案が28日、衆院法務委員会で、自民、公明、日本維新の会、国民民主の与野党4党の賛成で可...

東京新聞 TOKYO Web

 

◆法案通過は「死刑執行ボタンを押すこと」

 「法案をこのまま通すのは無辜(むこ)の人に死刑執行ボタンを押すこと」。入管難民法改正案を可決した衆院法務委員会の参考人質疑では専門家から、こんな警告もあったが、ほぼ原案通りの決定となった。支援団体からは「人々の命と権利が守れない」との声が上がっている。

 改正案の柱は難民認定の申請回数について3回目以降は申請中でも強制送還できるルールの導入。現行法では申請中は送還できないが、出入国在留管理庁(入管庁)は上限設定で送還を促進する考え。迫害の事実がないのに申請を繰り返す乱用を防ぐという。
 だが、申請を繰り返さざるをえないのは日本の難民認定基準が厳しすぎる要因も大きい。難民条約の批准国である日本は迫害から逃れた人を受け入れる義務を負うが、難民認定率は2021年で0.7%にすぎない。25%のドイツや32%の米国など先進国で極端に少なく「難民鎖国」状態が続く。認定が厳しいまま送還を促進すれば本来保護すべき人の命を危険にさらすことになる。

◆過酷な条件で暮らす子どもたちは

 難民申請者の子どもなど日本で生まれ育ちながら在留資格がない子どもたちの救済策もない。保険証がなく、就職の権利もない過酷な条件で暮らす。与野党協議で自民党は立憲民主党に、法案に賛成すれば子どもたちに在留資格を与えると迫った。協議は決裂したが、子どもの在留資格と引き換えに法案への同意を求めるのは人権を軽視する行為。政府は法案とは別に子どもの権利条約に従い救済策を早急に講じるべきだ。
 スリランカ女性が死亡した施設収容のあり方に関しても有効な改善策はない。
 政府が2021年、同様の法案を出した際は市民の反対の広がりで撤回に追い込まれた。今回も国会前などのデモ参加者は増えてきた。外国人問題に詳しい指宿昭一弁護士は「入管庁任せでは命も人権も守れないことがはっきりしてきた。状況を変えるのは市民の声しかない」と語る。「不法だから」と追い出すのか、共生社会への契機にするのか。日本社会のあり方にかかわる法案は大きなヤマ場を迎えた。

(せやろがいおじさんの「入管法改正案2.0がヤバすぎた」)

入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」 - 住みたい習志野

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入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」

2023-04-28 10:55:25 | 入管

今日28日にも強行採決と言われている入管法改悪について、市民の方からご紹介頂いた記事です。

(TBS NEWS DIGより)

入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」

入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」 | TBS NEWS DIG

入管法改正案~6つの大きな疑問と「不都合な事実」 | TBS NEWS DIG

人権上の問題が国内外から指摘され、2年前、廃案となった入管法改正案が、ほぼ同じ内容で国会に提出され、審議入りした。出入国在留管理庁(入管庁)は関連資料を公表し、改...

TBS NEWS DIG

 

入管庁は、法案提出後に関連資料を公表し、改正案の中身や趣旨の説明を試みている。だが、この問題をずっと追ってきた目で見ると、本来、書かれるべきことが書かれていないことに気付く。

1.「送還忌避者」は犯罪者なのか?

改正案の発端は、入管に収容される人が増えて収容が長期化したことにあるが、これは東京五輪に向けて収容を強化した入管庁自らが招いた結果に他ならない。このことに各資料は触れていない。

次に「現行入管法の課題」と書かれた資料には「送還忌避者の実態」の項目があり、「前科を有する者」が全体の3分の1にあたる1133人と赤で示されている。いかにも「悪い人たち」を強調している。

罪種別では、入管法違反が504件とあるが、在留資格がない人たちなので当然多くなる。交通関係法令違反326件には「赤切符」の罰金が、刑法違反には未遂も含まれると見られる。「その他404件」は、まったくわからない。

見方を逆転させれば、最も少なく見ても3分の2の人は犯罪と無関係ということになる。

このほか「仮放免」の人たちの「逃亡事案が多発」にも違和感がある。

「仮放免」は働くことが禁止されるので生活費が稼げない。健康保険にも加入できず、生活保護も受けられない。いくら収容よりましと言っても、コロナ禍でどうやって生きていけというのか。逃亡を肯定するつもりはないが、生活苦や将来への絶望感と無関係には思えない。

名古屋入管収容中に死亡したスリランカ人女性の遺族が国に賠償を求めた裁判で、代理人を務める指宿昭一弁護士は指摘する。「『送還忌避者』は、入管庁が宣伝するような犯罪者の巣窟ではない。多くは難民申請者で、1割は未成年や子どもたちが占める。送還されると家族が分離されてしまう人たちもいる。帰るに帰れない事情がある。冷静に見なければならない」

2.保護すべき難民は保護されているのか?

「3回以上の難民申請者の送還を原則可能にする」。これが改正案の最大の狙いだ。

入管庁は先日、昨年の難民認定数を202人と公表した。前年を大きく上回ったものの不認定は1万人を超える。

今回の認定増には特別な事情があった。全体の7割はアフガニスタン人で、多くはタリバン政権を恐れて避難した日本大使館の現地職員とその家族が占める。

2年前に軍事クーデターが起き、民主化を求める市民が弾圧されているミャンマー人は26人しか認められず、不認定は2000人近い。

カナダなど欧米では相当の高率で難民認定されているトルコ国籍のクルド人に至っては、1人だけ。それも裁判で入管庁の不認定処分が取り消された結果だ。

今年3月、同性愛者への迫害を理由に難民申請したものの不認定となったウガンダ国籍の女性を、難民と認めるよう国に命じる判決が確定した。この女性は、難民審査参与員による“二次審査”で「何らの難民となる事由を包含していない」とされて口頭の意見陳述すら退けられていた。

難民を見落としているのは誰なのか。「祖国に帰されたら命が危ない」と何度も申請を繰り返すのは、難民として保護されるべき人が保護されていないからだ。
(編集部注:この女性が裁判を起こさず、入管の決定に従って本国へ送還されていたら、必ず殺されていたでしょう。難民でも3回申請して却下されたら本国に送還、殺されても日本政府は一切責任を負わない。それが今回の入管法改悪です

3.国際機関の批判に答えているのか?

21年の改正案に対してUNHCRは、難民申請中の送還停止規定を変えることに「重大な懸念」を表明し、「難民条約で送還が禁止される国へ送還する可能性を高め、望ましくない」と指摘した。

2年前には、国連人権理事会の特別報告者と恣意的拘禁作業部会も「3回以上の難民申請者の送還は、生命や権利を脅かす高いリスクの可能性がある」「収容に司法審査(裁判所の関与)がない」「上限のない収容は拷問・虐待に当たる可能性がある」と述べて、「改正案は国際的な人権基準を満たさない」とする共同書簡を日本政府に送った。

22年11月には国連自由権規約委員会が日本政府に同様の意見を出し、「国際基準に基づいた包括的な庇護法」を早急に整える必要性を訴えている。

日本は、今年12月にジュネーブで開かれる「第2回グローバル難民フォーラム」の共同議長国を務める。国際機関からの指摘を無視し、最も重要な国際原則を踏まえない法改正を進める議長国とは一体、何なのか。

元難民審査参与員の阿部浩己・明治学院大教授(国際人権法)は語る。「難民調査官は極端に狭い解釈によって不認定を出し、それに不服を申し立てても、難民審査参与員は、難民認定についての研修すらないまま、それぞれの基準で判断をしてきた。手続きのあり方に重大な欠陥があるのに、3回目以降の申請者を送還してしまえば、難民条約に違反する事態を引き起こしかねない

4.ウクライナから避難した人たちは救われるのか?

改正案は「難民には当たらない紛争避難民など、人道上保護すべき人を確実に保護するため」として「補完的保護対象者認定制度」の創設をうたう。しかし、ここにも矛盾がある。

難民とは、人種、宗教、国籍、特定の社会集団の構成員、政治的意見という5つの原因のいずれかによって、迫害を受けるおそれがあるため、母国の外にいる人を言う。

「補完的保護対象者認定制度」は、5つの原因には当たらなくても「迫害を受けるおそれ」のある人たちを対象に“準難民”として保護するのだという。

だが、全難連代表の渡辺弁護士は、「これまで入管庁が多くの事例で難民と認めてこなかったのは、迫害や迫害の恐れを国際基準より狭く解釈してきたからだ。5つの原因に当たるかどうかではない。しかもウクライナの人たちの保護は、査証の発給から始まっているので次元が違う」と指摘し、新制度は、EUが共通ルールとしている「補完的保護制度」などと似て非なるものだと強調する。

そもそもUNHCRの「国際的保護に関するガイドライン」では、戦争避難者も難民と認定され得る。人道配慮による在留特別許可も含めれば、いまの法律で対処は可能だ。現にウクライナからの避難者は新制度を待つまでもなく手厚く保護されているし、アフガニスタンの人たちも難民と認定された。

入管庁は改正案全体を通すために、戦争から避難したウクライナの人たちを口実にしている。火事場泥棒だ」。厳しく批判されるゆえんは、ここにある。

5.原則収容主義からの転換になるのか?

収容に代わる「監理措置」は、退去強制令書が発付された人に対して主任審査官が、逃亡の恐れや収容によって受ける不利益、その他の事情を考慮して収容するか、「監理措置」かを判断するという。

「監理措置」となれば「監理人」の下で社会に出て生活する。

現在の「仮放免」では、本人と信頼関係のある弁護士や支援者が保証人になっている。多くは「監視義務が生じる『監理人』は引き受けない」と言う。成り手がいなければ、金銭で請け負う“監理人ビジネス”の余地が生じる。人権侵害の温床となった“生活保護ビジネス”の二の舞にさえなりかねない。

6.改正案で問題は解決するのか?

入管施設ではこれまで多くの命が失われてきた。入管当局に対する不信は非常に強い。にもかかわらず難民審査、収容、仮放免、退去強制、在留特別許可…と、いずれも重要な判断が、裁判所の関与なく入管庁の裁量に委ねられている。改正案は、その権限をさらに広げようとしているのではないか。

一連の取材で聞いた阿部教授の言葉をあらためてかみしめている。

「国境を管理する入管庁が難民認定に関わる仕組みに極めて問題がある。入管庁とは切り離し、国際的な人権基準を守り、難民保護を目的とした独立機関を設けない限り、根本的な解決にはならない

「現行入管法の課題」はここに尽きる。

明日28日強行採決か?入管法改悪を怖れる難民たちの声 - 住みたい習志野

入管法改正案、28日にも採決 自公維国が修正合意、立民反対:時事ドットコム

入管法改悪、法務委が26日は流会。28日に強行採決?国際法違反のこんな悪法、許してはならない - 住みたい習志野

もう人間の命を奪うのやめて、命を守る法案にして。「強制送還しやすくするため」の入管法改悪に遺族が憤り - 住みたい習志野

 

 

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