(ブログ読者の投稿です)
議員数削減と議員提出条例について一言
こんな報道がありました。
御宿町議会が定数を削減(毎日新聞)
御宿町議会は14日、議員定数を2人減らして10人とする条例改正案を賛成多数で可決した。9月に実施予定の次期町議選から適用する。
御宿町議会は議員定数を削減したそうです。
習志野市は昨年9月市議会で、
「削減反対」「削減しないことにも反対」という、わけのわからない結論を出して終ってしまいました。
どうも、いわゆる総論賛成・各論反対の状況になっているようです。一般論としては、議員定数の削減に反対はしにくい。守旧派だと思われてしまうのはまずい。しかし削減したら、下位当選だった俺は次の選挙で危うくなってしまう。だから反対、と我が身がかわいくなってしまうらしい、ということなのです。
習志野市議会での採決結果をまとめてみると
「削減反対」に賛成し、「5名削減」にも「2名削減」にも反対した人 13名
共産党(谷岡・荒原・入沢)、真政会(宮本・鮎川・荒木・斎藤・佐々木)、
環境みらい(央・市角・市瀬・中山)、宮内
=削減反対で一貫していた人
「削減反対」に反対し(つまり「削減すべし」)、「5名削減」にも「2名削減」にも賛成した人 2名
民意(木村孝・宮城)
=削減賛成で一貫していた人
「削減反対」に反対で、「5名削減」には反対した人 12名
元気な習志野(田中・相原・飯生・関根・高橋)、公明党(小川・木村孝浩・清水晴・布施・真船)、藤崎、平川
この12名中、「2名削減」には賛成した人 7名
元気な習志野(田中・相原・飯生・関根・高橋)、藤崎、平川
=削減はすべきだが、5名は多い。2名なら賛成できる
この12名中、「2名削減」にも反対した人 5名
公明党(清水晴・布施・小川・真船・木村孝浩)
=削減すべきだが5名や2名は多い、1名なら賛成できる(または、5名では不足、もっと削減すべきだ)
経過措置を考えて議員数を削減してはどうか?
そうだとすれば、ただ減らせ、減らせというのではなく、経過措置を考えてやるべきではないでしょうか。次の選挙は現行定数で行う。次の次の選挙は削減後の定数で行う。次の選挙で下位当選だった人は4年間、議員活動に大いに精を出して、削減後も当選できるように頑張りなさい、ということにしてみたらどうでしょう。上の御宿町は「次期町議選から適用」としたようですが、ここを「次の次の選挙から」と、4年間の準備期間を置いてやるのです。実現は先になってしまいますが、いつまでも結論が出せずにダラダラ現状維持を続けさせるよりいいのではないかと思います。
習志野市、なぜ「議員立法」がない?「議員立法」するには議員自身がかなり勉強しなければならないが…
習志野市議会のもう一つの問題点として、議員立法がまったく見られないということが挙げられます。新規条例の制定や既存条例の改正は、すべて市長提案です。つまり、市役所の役人が議案を作ったものです。
しかし地方自治法は、第112条第1項で「議員の議案提出権」を規定しています。議員定数の12分の1 以上の賛成を得れば、議員が条例案を提出することも出来るのです。これを首長提案の条例と区別して、特に「議員提案条例」とか「議員提出条例」というのですが、習志野市ではまったく見当りません。習志野市の議員定数は30人ですから、12分の1以上、すなわち議員が3人集まれば条例案の提出は可能です。
もちろん、プロの役人が議案を作るのと違って、議員自身がかなり勉強しなければなりません。現場を歩いて、市民のニーズも把握しなければならないし、それをどう法文化すれば矛盾のない条例案になるのか、法律用語も学ばなければなりません。評論家的立場から、役人が出してきた議案に「賛成」「反対」と批評していればよかったのとは違って、議案に対する質問にも、提案者として筋の通った答弁をしなければなりません。それによって、政策立案能力が身に付き、次の市長選に打って出ようかということにもなってくるわけです。
県議会では、こんなにある「議員提出条例」
こういうことが習志野市では、まったく行われていない。因みに千葉県議会では、現在17本の議員提出条例があるそうです。
議員席にふんぞり返っていれば安泰、という議員さんには勇退していただく?
議員が手分けして、議員提出条例を作っていくというのなら、むやみに定数削減すればいいとも言えないでしょう。しかしそういうことをするでもなく、「先生」として議員席にふんぞり返っていれば安泰だというのなら、それはもう勇退してもらう方がいいでしょうね。
習志野市は来月の市議会選挙には間に合いませんでしたが、定数削減を今回の選挙の争点に加えてもらい、新市議会で充分議論の上、例えば次の次、つまり令和13年の選挙は削減後の定数に行うぞ、ということにしてもらいたいものです。
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