デモで銃撃、息子の遺志、母は継ぐ
(7月29日朝日新聞の記事から抜粋)
「あの日から涙も出ず、一度も泣いていません。息子のために強くいなければと思っています」 ひとり息子の死から4カ月となるミャンマー第2の都市マンダレーに住むエエカインさん(52)は、朝日新聞の現地助手に胸の内を語った。
外科医だった息子のティーハティントンさん(26)は3月27日、クーデターで権力を握った国軍への抗議デモの最中に銃撃され、亡くなった。
路上に仰向けに倒れた息子の両手足を兵士たちがつかみ、乱暴に引きずっていく。兵士のひとりが、おもむろに息子の顔に警備用の盾をかぶせた。そして、その上から別の兵士が軍靴で思い切り踏みつけた。
エエカインさんはSNSで拡散したこの動画で息子の死を確認した。兵士たちが、息子の体を軍車両の荷台に投げ入れる瞬間をとらえた写真もあった。遺体は国軍が持ち去り、今も返されていない。エエカインさんは息子の遺志を受け継ぎ、職場を放棄して国軍に抗議する「不服従運動」に加わった。すでに解雇され、収入もたたれた。それでも、「後悔はない」。
現地の人権団体によると犠牲者は930人を超えた。
「僕が死んでも誇りに思って」母に遺書
ティーハティントンさんが2月9日に遺書を記していたことは、死後に知った。「お母さん、もし僕が死んでも、誇りに思ってください。長くは悲しまないで。僕の死は、人々と国家に力を取り戻すためのものなのだから」
(7月29日共同通信記事より)
ミャンマーで記者投獄急増
今月初めで収監32人
米ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は28日、国軍のクーデターによる混乱が続くミャンマーで、収監されているジャーナリストが今月1日時点で少なくとも32人に上ったとの報告書を発表した。昨年12月1日時点では1人だけだったが、今年2月のクーデター後に投獄が急増した。
報告書は、クーデター以降に少なくとも3人の外国人ジャーナリストが拘束され、国外追放されたとも指摘。4月には日本人のフリージャーナリスト北角裕樹さんが「虚偽ニュース」を広めた疑いで逮捕され、刑務所に収監されたが、5月に解放されて帰国した。
酸素ボンベの争奪戦も激化
ヤンゴン市内には酸素ボンベを充填できる施設が16ヵ所あるとされているが、その大半が軍の管理下におかれ、必要な酸素ボンベが一般市民の感染者に行き渡らないという深刻な状況が続いているという。
ヤンゴン在住の日本人によると、一部の施設では軍が「民間人の要求に応じるな」と施設関係者を脅迫、主に「青色」のボンベを手に酸素充填を待つ市民の列に兵士が威嚇発砲して市民を退散させる事態も各地で起きているという。
ミャンマーで毎日数100人がコロナ感染により死亡しており、感染者を抱える市民にとって、病院にもほとんどない酸素ボンベの確保がなにより重要なことになっているという。酸素ボンベを必要とする市民のためにボランティア活動をしている若者グループが、軍政による監視の目を潜りながら活動を続けているという。
こうした中でNLDやPDF関係者への弾圧をさらに強化している軍政は、これまでに逮捕・収監している反軍政の立場をとる人々やコロナ感染者を抱える市民に対して、コロナ禍に“便乗”した形での弾圧をさらに強めており、ミャンマー国民は軍政の強権に加えてコロナ禍という、命に関わる二重の非常事態に直面しながら、今日明日を生き抜くことを余儀なくされている。
(以上、各種メディアの報道記事)
<8888民主化運動から 33 周年の日を記念するデモ>
1988 年、ビルマ(ミャンマー)では当時の軍政による抑圧に抗議する民主化デモが全国に広がり、8 月 8 日に最高潮に達しました。当時の軍政はこれを徹底的に弾圧し、多数の犠牲者が出ましたが、それ以来8月 8 日はミャンマーの民主化運動を象徴する日となっています。
そして今年、軍事クーデタが起こり、ミャンマーの民主運動は新たな節目を迎えました。
私たち在日ミャンマー人は、1988 年の民主化運動を記念する 33 周年の日にデモを行い、改めてミャンマーの民主化を訴えるとともに、私たちの民主化をめざす決意を確認します。
<日時> 8月8日(日) 13 時 30 分 セレモニー・集会
14 時 デモ行進出発(約1時間)
→デモの途中で、在日ミャンマー大使館前を通ります。
<場所> 東京・品川区、五反田南公園に集合
東京都品川区東五反田 2 丁目 1-14→JR 五反田駅から徒歩数分。JR 五反田駅改札口から左手。五反田東急スクエアと「大戸屋」のあるビルの間の道を直進。

デモ行進解散は別の場所です。
<ご注意>・参加される方はマスクの着用をお願いします。
・暑さが予想されますので、水分補給にご留意くださ
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