傷―慶次郎縁側日記 | ||
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読 了 日 | 2005/05/02 | |
著 者 | 北原亞以子 | |
出 版 社 | 新潮社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 398 | |
発 行 日 | 2001/04/01 | |
ISBN | 4-40-141414-9 |
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年(平成16年8月―10月)NHK総合テレビの金曜時代劇で放送されたドラマの原作で、定町回り同心を隠居した森口慶次郎が根岸にある商家の別荘の寮番となるも、種々の事件にかかわる話である。
主演の高橋英樹氏に惹かれてシリーズを見続けた。それまで僕はこの作者をまるで知らなかった。
時代小説にそれほど興味がなかったせいでもある。好きな役者と言うこともあり、ドラマは面白く、原作も読まなくてはと思った。
近頃は経済的な理由から、古本屋を覗いても、100円コーナーばかりで、そこにはこの作者の本はなかったので、普通の文庫棚で、本書を見つけて買った。NHKのドラマのHPに放送当時、番組の掲示板があり、この「慶次郎縁側日記」については沢山の書き込みがなされており、大方は、ドラマへの賛辞だった。
やはり原作を読んでいる人が多く、主人公の森口慶次郎と高橋秀樹氏のイメージが違うという意見もあったが、僕は原作を読んでいなかったので、全く違和感もなく見られた。今回本書を読んで、面白いと感じたのは、ドラマのキャスティングの顔が浮かんでくることだった。
読んでから見るのと、見てから読むのとでは、違う印象を持つのだとわかる。
昔と違い映画化の場合はともかくとして、ドラマ化されたものは、僕の場合映像を先に見ることが多い。ということで、ドラマ同様原作も面白く読んだのだが、やはり映像と小説では少し違う。
ドラマでは、原作の持つ雰囲気をよく現していたと思うが、相当に脚色されている。小説では、結末を読者の想像にゆだねるところがあり、「あれっ!?」と思うほどあっさりしているところもある。そうした原作を脚色する脚本家の腕もなかなかなものだと改めて感じた。
# | タイトル |
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1 | その夜の雪 |
2 | 律義者 |
3 | 似たものどうし |
4 | 傷 |
5 | 春の出来事 |
6 | 腰痛の妙薬 |
7 | 片付け上手 |
8 | 座右の銘 |
9 | 早春の歌 |
10 | 似ている女 |
11 | 饅頭の皮 |
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