隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1877.中山七転八倒

2019年02月03日 | エッセイ
中山七転八倒
読了日 2019/01/01
著 者 中山七里
出版社 幻冬舎
形 態 文庫
ページ数 612
発行日 2018/08/05
ISBN 978-4-344-2768-6

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

在、明けての2019年と、昨年暮れに読んでいたころのメモ書きとが、そっちこっちで入り組んだものだから、わけのわからない文章が続いたと思う。本書から、ようやく実際の時と読書の日が近づいて、さほどおかしなことにはならないと思う。が、希望的観測にすぎるかな?

中山七里氏の日記を文庫化したものだそうだが、僕は事実半分、フィクション半分、または事実7割、フィクション3割として読んだ。売れっ子作家の日記としては、あまり人気がないのか、図書館の在庫を検索していたら、貸出可になっていたので借りてきたのは、暮れの27日だったと思う。
それにしてはずいぶん読み終わるまで時間がかかったと思うが、暮れの押し詰まった3日間は、何やかやと読書の方へと気が回らなかったのだ。
文庫とは言え、600ページを上回るたっぷりと読みでのある内容だったせいもある。
中山氏は終始自らを謙遜して表現しているが、読者は誰もそうは思わないだろう。多作家でありながら、その作品は多岐にわたりながら、駄作がなく次々と発表される作品は、常に高い評価を得て、読者の人気を誇っている。

 

 

デビュー作以来、僕の場合は、デビュー作を読んだのが2番目になったが、間を置かずに新作を発表し続けるのは、実力派作家と言って良いのではないだろうか!僕は常々彼をいい意味で職人作家と言っているが、この日記を読んでも、複数の出版社の編集者からの提案に沿って、作品を生み出すことが出来る作家は、そうそういるものではないだろう。
だが、作家を目指して?多くのミステリー賞、文学賞へ応募する新人作家希望者には、中山氏は多少厳しい物言いをする。そればかりでなく、全体に小気味のいい語り口が、多分多くの読者の共感を得るのではないかと思う。
それにしても、寝る間も惜しんで作品を紡ぐ姿は、ただの人(間)とは思えない。どこかで緊張の糸が、切れてしまうのではないかと心配になるが、中山氏自身その辺は十分に心得ているのだろう。

 

 

日は厚い雲に一面覆われた空は暗く、寒い一日となりそうだ。気象情報によれば、夕刻より関東南部―つまり当地方にも雪が降るようなこと言っていた。南岸低気圧が太平洋岸を通過するらしい。
何年か前に関東地方が大雪に見舞われたのも、同様の南岸低気圧の通過によるものだったから、その通路によっては平tにも積雪の心配がある。僕の心配はただ一つ、積雪により仕事に支障をきたすことだ。タイヤチェーンもないから、車を走らせることが困難になり、仕事にならないのではと心配になるが、まあ、なるようにしかならない。今から心配しても始まらない。気楽に行こう。

早いもので明日からは2月だ。年々月日の経つのが早く感じられて、「門松は冥土の旅の一里塚」などという句が、身近に感じられるが、不思議とこの頃は近い将来自分が死ぬことが、怖くなくなってきた。 生きていればまだやりたいこともあるにはあるが、寿命が来たならそれはそれでいい、そんな風に考えられるようになった。これも歳のせいか。

この記事は、1月31日投稿予定だったのに、投降したものだという思い込みで、忘れていた。僕にしてはそんなことは珍しいことではないが、なんとも歳のせいは、いろいろと不都合なことにつながる。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿