ゆみねこ日記

日常日記です。

2月の読書記録

2019-03-01 08:41:03 | ブックレビュー
2月の読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:10226
ナイス数:4066

ラプラスの魔女ラプラスの魔女感想
魔力の胎動を読むために再読。やはり面白くて一気読みでした。
読了日:02月01日 著者:東野 圭吾
それ自体が奇跡それ自体が奇跡感想
デパートに勤務する結婚3年目、共働きの田口貢と綾。30歳の夫の決断は報酬ゼロの本気のサッカー。Jリーグ入りを目指すカピターレ東京でプレイし、仕事にも懸命に励む貢。そろそろ子供の欲しい綾は夫の決断に納得できない。そんな二人の1年は?途中、綾のふらつきにハラハラ、でもラストは二人を応援したくなりました。
読了日:02月02日 著者:小野寺 史宜
マチネの終わりにマチネの終わりに感想
平野啓一郎さん、初読み。恋愛小説は苦手なのですが、こちらはとても引き込まれて一気読み。天才ギタリスト・蒔野と国際的ジャーナリストの洋子。パリでの出会いからニューヨークまで。21世紀の世界の動きと、人の心の繊細さが描かれている良作。
読了日:02月03日 著者:平野 啓一郎
火のないところに煙は火のないところに煙は感想
2019本屋大賞ノミネート作品。うーん、正直この作品がノミネートされた理由がわかりません。面白くないわけではありませんが。私には合わなかったのでしょうね。
読了日:02月03日 著者:芦沢 央
竜が呼んだ娘竜が呼んだ娘感想
罪人が住む谷で暮らす人々、そこでは10歳になると竜に呼ばれたものだけが、村を出ることができる。竜に呼ばれた10歳のミアは王宮へ。気弱で自信のないミアの冒険と成長の物語。素敵なファンタジーです。
読了日:02月04日 著者:柏葉 幸子
祈りのカルテ祈りのカルテ感想
「ひとつむぎの手」に登場した諏訪野良太くんが、初期臨床研修中の物語。精神科・外科・皮膚科・小児科、そして循環器内科へ。患者たちの心の謎を解き明かす良太。きっと良い医者になることでしょう。面白かったです。
読了日:02月04日 著者:知念 実希人
神の島のこどもたち神の島のこどもたち感想
「神に守られた島」の続編。終戦から7年、沖永良部島はアメリカの統治下に。貧しさから抜け出すための復帰運動の足音、島の子供たちの姿。この本も「宝島」のように多くの方に読んで欲しいと思います。お薦めです。
読了日:02月05日 著者:中脇 初枝
左遷捜査 法の壁 (双葉文庫)左遷捜査 法の壁 (双葉文庫)感想
捜査一課に配属された26歳の新人刑事・目崎敦史。指導係は辞めさせデカの異名を持つ・棟方。殺人事件を追う年の差バディ物、面白かったです。
読了日:02月06日 著者:翔田 寛
DRYDRY感想
自らの不倫が原因で二人の子供を置いて実家に戻った北沢藍。袋小路のその家に住むのは、仲の悪い祖母と母、そして隣家に住む祖父を介護する孝行娘の馬場美代子。年金・介護・貧困、堕ちてゆく女のおぞましい生き方、ゾッとする怖さで一気読み。
読了日:02月07日 著者:原田ひ香
ほどなく、お別れですほどなく、お別れです感想
長月天音さん、初読み。葬儀場「板東会館」でアルバイトをする大学生・清水美空は、見える人。訳ありの葬儀を担当する漆原のもとで働く。いつかは誰もが終わりの時を迎える。その時に漆原や美空のような人たちに見送ってもらえたらと思いました。何度も涙…、人前で読むのは危険、でもお薦めです。
読了日:02月07日 著者:長月 天音
その愛の程度その愛の程度感想
7歳歳上で子連れの成恵と結婚した35歳の初婚・豊永守彦。妻の職場の親睦会で溺れかけた娘を助けに川に飛び込んだが、抱き上げたのは別の女の子・留衣だった。幸せな生活が揺らぎはじめ、思わぬ方向へと流れてゆく。「その愛の程度」、なるほどです。
読了日:02月08日 著者:小野寺 史宜
ふたたび嗤う淑女ふたたび嗤う淑女感想
蒲生美智留ふたたび。悪のスケールがバージョンアップしています。これはみたびもあること間違いないですね。
読了日:02月09日 著者:中山 七里
新宿の猫新宿の猫感想
構成作家の卵・山ちゃんと、新宿ゴールデン街の居酒屋「花梨花」の店員・夢ちゃん。ふたりは猫についての秘密を共有し、大切な約束をする。バブルの時代から現在まで、とても切なくて、でも心にじわりと暖かさが残る作品です。猫の「家族図」素敵でした。
読了日:02月10日 著者:ドリアン助川
近いはずの人近いはずの人感想
同い年の妻を突然の事故で喪った・北野俊英。亡き妻の携帯電話に4ケタの暗証番号を打ち込む毎日を過ごしていたが、ついにロックを解除して知ってしまった妻の秘密。一番近いところにいたはずなのに、わかっていなかった妻の姿。うーん、この妻・絵美さん、好きになれない。
読了日:02月10日 著者:小野寺 史宜
ぼくとニケぼくとニケ感想
片川優子さん、初読み。動物を飼うことの責任、命の大切さをとても分かりやすく綴られています。獣医師でもある著者ならではの作品。
読了日:02月11日 著者:片川 優子
発現発現感想
平成30年と昭和40年を行き来する物語。見えないものを見て、自死に至る人々。戦争が起こした悲劇をホラーテイストで。阿部さんの新境地の作品。
読了日:02月11日 著者:阿部 智里
いのちの人形いのちの人形感想
28年前に身元不明の7人の乳児が発見された。彼らの存在を政府は徹底的に隠蔽する。彼らを監視する組織、連続殺人事件。謎解きも面白く、最後の落としどころも良かったです。今までの横関作品とは違った色合い。
読了日:02月12日 著者:横関 大
木曜日の子ども木曜日の子ども感想
42歳で妻の連れ子・晴彦の父になった清水。中古住宅を購入して引っ越した場所は、7年前にクラスメート9人の無差別毒殺事件のあった町。時を同じくして毒殺事件の犯人・上田祐太郎が社会復帰し、不穏な事件が相次ぐ。父親になろうと苦悩する清水、晴彦の変貌、先が気になり一気に読了。重く切ない一冊でした。
読了日:02月12日 著者:重松 清
ひとり白虎 会津から長州へ (集英社文庫)ひとり白虎 会津から長州へ (集英社文庫)感想
白虎隊のただ一人の生き残り、飯沼貞吉。会津を出て仙台でその生涯を閉じたことは知っていましたが、長州で2年を過ごしていたことは初めて知りました。異郷でもがき苦しみながら周囲の期待に応えた貞吉の尊い生涯。感動の一冊です。
読了日:02月13日 著者:植松 三十里
孤軍 越境捜査孤軍 越境捜査感想
6年前におきた殺人事件を調べる鷺沼たち。そこで容疑者として浮上したのは警察幹部。様々な妨害に立ち向かうタスクフォース。うーん、面白く無いわけではないのだが。宮野の長台詞にうんざり。ちょっとこのシリーズ飽きちゃったなぁ。
読了日:02月14日 著者:笹本 稜平
姫君の賦 千姫流流姫君の賦 千姫流流感想
豊臣と徳川の間で悲劇のヒロインというイメージだった千姫。大阪夏の陣の戦火から逃れ、再嫁した姫路で幸せな時を過ごせていたことを初めての知りました。東慶寺との関わりも興味深く充実した読書ができました。まさに戦国最後の姫でした。
読了日:02月17日 著者:玉岡 かおる
マーダーズマーダーズ感想
殺人を犯しながら誰にも知られず日常生活を続ける者たちがいる。商社マン・阿久津清春と刑事・則本敦子は、柚木玲美に脅され、玲美の実母の死と姉の捜索を依頼される。次々と人が出てきて少しややこしいと思ったけれど、後半のスピーディーな展開に引き込まれてい一気読み。面白かった。阿久津くん、強い!
読了日:02月18日 著者:長浦 京
襲来 上襲来 上感想
安房の片海で生まれた見助が、同郷の日蓮に仕え、耳目となり、蒙古襲来の予言を確かめるため、一人対馬へ赴く。災害が絶え間なくおこる鎌倉時代の描写が胸に迫ります。感想は下巻で。
読了日:02月19日 著者:帚木 蓬生
襲来 下襲来 下感想
日蓮が身を呈して訴えた「他国侵逼」の予言。耳目となった見助は対馬で蒙古の情報を入手し、かな文字で日蓮に手紙を送り続ける。蒙古の荒々しい襲撃はISを思い起こさせる…。役目を果たした見助、一目会わせてあげたかったな。。日本の国防という観点からも現代人にも読んで欲しい一冊。
読了日:02月20日 著者:帚木 蓬生
星の降る家のローレン星の降る家のローレン感想
献本で頂きました。北川恵海さん、初読み。ネグレクトで一人ぼっちの宏助が出会った謎めいた中年の絵描き・ローレン。親を求める宏助に、歳の離れた親友として関わるローレン。ローレンの絵に秘められていた真実が明らかになったとき、心が温かさで充たされました。素敵な一冊、皆さんにお薦めです。
読了日:02月21日 著者:北川 恵海
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと感想
花田菜々子さん、初読み。東京に住んでいた頃、ヴィレヴァンは何度か行ったことがあります。面白いコンセプトのお店に目から鱗だった記憶が。著者が人生の岐路に立ち、もっと知らない世界を知りたいとの思いで飛び込んだ「出会い系」。出会った人に合いそうな本を勧めるという行動力に瞠目しました。
読了日:02月21日 著者:花田 菜々子
大和維新大和維新感想
維新と廃藩置県、奈良県の独立はいかにして成し遂げられたか?とても興味深く読了しました。「大和の誇り、忘れるべからず」熱い思いを胸に戦い続けた今村勤三。明治の混乱期のことを、もっと知りたくなりました。
読了日:02月23日 著者:植松 三十里
ラストライン (文春文庫)ラストライン (文春文庫)感想
定年まであと十年のベテラン刑事・岩倉剛は、別名「事件を呼ぶ男」。新人の伊東彩香とコンビを組み、独居老人の殺害事件と同時期に起こった新聞記者の自殺を捜査する。中々面白いシリーズの始まり、続きを楽しみに待ちたい。
読了日:02月25日 著者:堂場 瞬一
跳ぶ男跳ぶ男感想
能に対する知識があれば、もう少し堪能出来たのかもしれない。読み難くてようやく読了。
読了日:02月26日 著者:青山 文平
夜空に泳ぐチョコレートグラミー夜空に泳ぐチョコレートグラミー感想
『ぎょらん』が素晴らしかったので、町田さんのデビュー作のこちらへ。緩やかな連作になっていて、どれもみな心に残る物語でした。また一人、追いかけたい作家さんが!
読了日:02月26日 著者:町田 そのこ
スイート・マイホームスイート・マイホーム感想
神津凛子さん、初読み。寒さの厳しい長野の冬、寒がりの妻のために、たった1台のエアコンで家中を暖められる「まほうの家」を購入する。新居に移ったその後で、次々に奇妙な出来事が起こり不安と恐怖が家族を襲う。ラストまで気が抜けません…、まさにオゾミス。
読了日:02月27日 著者:神津 凛子
いい女、ふだんブッ散らかしておりいい女、ふだんブッ散らかしており感想
テレビでお見かけする阿川さんのお人柄が、そのまま文章になっているようで、とても読みやすくて、あっという間に読了。「陸王」の撮影エピソードが楽しかったです。
読了日:02月28日 著者:阿川 佐和子
魔力の胎動魔力の胎動感想
羽原円華がラプラスの魔女になる前日譚。ベテランスキージャンパーの話と野球選手の話は良かった。ナユタの過去が切なかったです。
読了日:02月28日 著者:東野 圭吾
十年屋 2 あなたに時をあげましょう十年屋 2 あなたに時をあげましょう感想
楽しみに待っていた十年屋2。大切なバイオリン、命が尽きようとしている母の宝箱、美しい飴細工。嘘つきの女の子の悲劇や、子育てに悩む母の真っ黒な思い。そして黄昏横町にやって来た新しい仲間も。エピローグがとても素敵でした。
読了日:02月28日 著者:廣嶋 玲子

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