大変 大変 お待たせいたしました。
さよなら星 谷ゆきこ 11回目です。
テレーズ先生の、日本公演に出演して称賛を浴びたすずらんちゃん。
さぁ、そのあとはどうなったのでしょう。
1972年(S,47) 小学四年生 5月号 表紙
素晴らしい踊りを披露したすずらんちゃんでしたが、
幕が閉まると足に痛みが。
絵里の意地悪のせいで痛めた足がひどくなってしまい
絵里が代役になってしまいました。
( この小憎たらしい顔は、代役になった絵里だよ~。
すずらんちゃんじゃないからね~ )
すずらんちゃんの評に対し、代役の絵里の公演評は
「すずらんの気品とテクニックにはとうていかなわず
今一歩というところ・・・」
悔しがる絵里。
一方、すずらんちゃんは、足はよくなったものの、
ゆりちゃんの病気は一向に良くなりませんでした。
そんなある日、すずらんちゃんに イギリスから
特別出演してほしいと手紙が届きました。
バレエへの道が一歩大きくなるのをきっかけに、
弟のほしおちゃん、そしてママ と一人ずつさよならして行く・・・。
今度はゆりちゃんがさよならしてしまうのでは・・・と心配で決心がつきません。
そんな時、何も知らないはずのゆりちゃんが、イギリス行きはどうなったの?と尋ねます。
ゆりちゃんの勧めもあって、すずらんちゃんは特別出演を引き受ける事にしました。
イギリス行きを決心すると、また高熱を出してゆりちゃんが苦しみ出しました。
お医者さんから、2・3日眠り続けるだろうけど大丈夫 と聞き
すずらんちゃんはイギリスへ旅立ちました。
イギリスに着くと、早速レッスン場へ。
そこへ 日本から電話が来ました。
もしや ゆりちゃんが・・・! と不安になるすずらんちゃんでしたが、
ゆりちゃんは元気になったという知らせでした。
でも、ばあやさんが突然亡くなったという悪い知らせもありました。
やっぱり誰かがさよならして行く・・・。
ばあやさんはゆりちゃんの身代わりになったのかもしれない・・・。
そんな事を思うすずらんちゃん。
バレエを見てもらうと、先生は
あなたの踊りは観客の心を暗くする。日本に帰りなさい
と怒りだしてしまいました。
みんながさよならして行く悲しみが出るのなら、これ以上バレエを続けるのは。。。
でも踊りたい。日本に帰るのはいや・・・。
そう思い、レッスン場でひとり 何もかも忘れ踊るすずらんちゃん。
その踊りを見ていた先生は、明日からレッスンに出る事を許してくれました。
そんなある日。
新しく留学して来た人が紹介されました。
絵里でした。
また一緒にレッスン出来ると喜ぶすずらんちゃんでしたが
絵里は あなたから役を取り上げるために来た と言うのです。
そして、日本では藤先生が病気で寝たきりだと・・・。
藤先生もさよならしてしまうのでは・・・と不安になるすずらんちゃんでした。
つづく
1972年(S,47)
小学三年生 3月号 小学四年生 4月号・5月号 より
なんと意外な盲点!
ばあやさんがさよならしてしまうなんて・・・!
もう、こうなると次は誰が死んじゃうのかと
すずらんちゃんでなくてもヒヤヒヤものですね~。
イギリスに着いた すずらんちゃんの全身ショット。
この時代は、このようにポーズする全身イラストがよく載ってました。
私なんか よく 色を塗って、切り抜いて、裏に紙を貼って補強して、
お人形遊びのメンバーに加えたりしてました。
ま、そこまではしなくても、ぬりえ として遊んだ人も多いのでは?
それにしても、あんなに意地悪された絵里の再会を喜ぶすずらんちゃん・・・。
すずらんちゃん て、今で言う ちょっと天然さんなのかなぁ~
今回の表紙ですが・・・白黒です・・・。
残念な事ですが・・・
この先、最終回までカラーの表紙はありません
谷先生のカラーイラストは素敵なのに・・・。
ホント、残念です。
さて、今回から舞台はイギリスへと変わったすずらんちゃん。
この先、絵里も加わって どのような展開になるのでしょう?!
次回をお楽しみにっ
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私も当時、小学○年生を数冊、さよなら星のカラーの表紙を出して、部屋に並べて楽しく眺めた覚えがあります。
やっぱりすずらんちゃんのUPは、カラーじゃないとな~と思います。
そのせいか、この頃のストーリーはほとんど記憶がなく、まったく初めて知るのも同然なのですが、びっくり!
ゆりちゃんが元気になって良かったと思ったら、ばあやが… 元気に笑っていたのに、一体何がおきたのでしょうか?!ただじゃ終わらないさよなら星ですねー
それにしても意地悪えりさんがイギリスに性懲りもなくやってきたのに、満面の笑みで歓迎するすずらんちゃん、本当に天然と言わざるを得ませんが、そんな彼女がやっぱり好きな私です。
次回も楽しみにしていますね。
初登場のときは、きれいなお嬢さん、という感じだったのに…
それにしても、すずらんちゃん、まだまだ苦難は続くのでしょうか?
そろそろ、バレエだけに集中させてあげたい気がいたします。
ばあやさんの突然の死はビックリですよね。
それも 電話で「ばあやが死んだ」と知らせ方も結構あっけない・・・。
私も、この頃の「さよなら星」は、覚えてる所はすごく鮮明に覚えてるのに、
覚えてない所は全然記憶にないんですよね~。
なので、ばあやさんの死は全然覚えてませんでした・・・
( って言うか、ばあやさんの存在自体記憶に無かった )
すずらんちゃん、バレエに集中させたい気持ちは山々ですが・・・
なかなかそうはいかないようですねー。
なぜなら。
ただの 「バレエまんが」 じゃなく、「かなしいバレエまんが」だからです!!
そんな中で、すずらんにとっての絵里は、度重なる意地悪な仕打ちにかかわらず、たとえ自分に対して一物あったにしても、出会いの時の自分に対するフェアな向かい合い方などから、バレエに関しては純粋に本心からぶつかり合える“盟友”として認識されていたのではないかと思います。それゆえ、イギリスでの、おそらく同年輩の同胞の周囲にいない環境で日々を過ごしていたすずらんが、絵里の姿を見て「また一緒にレッスンできるなんて嬉しい」と駆け寄るのも頷けるところではあります。
ただ、絵里の側としては、すずらんのそういう素直さが気に入らない。彼女にとってバレエ(あるいは芸道)は弱肉強食の世界、他人への気配りよりも自己の主張を通す事が成功への近道と信じている。その観点からすれば、すずらんのしばしば見せる思いやりの心(これは〈『星』シリーズ〉ヒロインに共通する美学でもある)や優しさ、素直さなどは、“優等生アピール”であり“大人(特に成人男性)への媚”に映ったのかもしれません。
絵里のそうした処世訓は、物語終盤に至って“ある事故”をきっかけに一気に突き崩されてしまいます。彼女が登場最終コマで流した涙は、取り返しのつかない事態を目の当たりにして初めてすずらんの“本当の心根”に気付かされた改悛の涙でもあったのではないか…と思われるのです。
ところで…上記紹介回で登場するイギリスのバレエ団は特に団体名が明示されておらず、また1972年時点で創立百周年というのはイギリスのバレエ団ではちょっとありえない。まぁ漫画ですし、もとはフランスかどこかで発足したバレエ団が渡英後ロンドンに定着した、とかいった理屈付けもできないことはないですが。
そして、すずらんを指導するミストレスも終始本名がわからないところがなんとももどかしい。この先生、実はイギリスで活動するテレーズ先生の姉妹ではないだろうか、などと想像しております。
すずらんちゃんて 今で言う「天然ちゃん」のように思います。
「天然ちゃん」て、愛されキャラでもあるけれど、受け手によっては「全然愛せないわー!」て事もあるから・・・
多分すずらんちゃんは後者だったんでしょうね
でも、普通の少女だったらへこたれてしまいそうな様々な困難にも耐えて、
立ち向かって行けたのもそんな性格だからではないかと・・・。