お待たせいたしました。
(もう11月ですもんね。
ホント、お待たせいたしました)
白鳥の星 谷ゆきこ
その10でございます。
前回はコチラ 白鳥の星 その9
かおりを探しに行った和田先生と
本物のカンナ。
不気味な音と共に
なだれに巻き込まれてしまいました。
一度は二人を助けようとした
ニセモノのカンナでしたが
「あの子が死んだら今度こそ
本当のカンナになれる」と
二人をそのままに、ひきかえして行きました。
カンナは雪の中で、楽しかった頃の事を
思い出していました。
家へ戻ったニセモノのカンナ。
うまくいって嬉しいはずなのに
なぜか心がふさぎます。
そして自分がしてしまった事に
涙があふれて来ました。
そこに、二人が帰ったとの知らせが。
無事に帰って来た事に
ニセモノのカンナは涙を流して喜びました。
そんな姿を見て本物のカンナも
これからも黙っていてあげようと
思うのでした。
みんなが 二人の無事を喜びながらも
かおりを心配している時
ニセモノのカンナはそっと外へ出て
かおりを探しに行くのでした。
でもそれは、自分がカンナであるためにも
探しに行くふりをしてるだけで、
かおりを見つけたニセモノのカンナは、
必死にかおりを探しに来た演技をします。
かおりはすっかり信じ込んでしまいました。
もう誰もニセモノのカンナを疑う人は
いなくなりました。
はい。ここまでが 小学三年生 のお話です。
これからは新学年 小学四年生になります。
で、小学四年生という新しい学年になって
「四年生から雑誌を買う」
という子もいますよねー。
そんな子らのため、小学四年生4月号は
ほとんどがこれまでのあらすじ です
その数 19ページ!!
という事で、小学四年生4月号は
実質2ページです
(それもいきなりな展開です)
本物のカンナが和田先生の所に引き取られ
半年・・・。
ある夜の事。
火事になってしまいました。
中にはまだ和田先生がいます。
カンナは家の中へと走り出しました。
つづく
1970年 (昭和45年)
小学三年生 3月号
小学四年生 4月号
さゆり(ニセモノのカンナ)が涙を流し
反省したのか と思いきや。
かおりを探しに行ったのも
自分がカンナであるためにも
て言うじゃない。
それに、
久しぶりのスキーだったから
思いっきり滑りたかった
だとさ。
しまいには、
ボロボロになりながらも探しに来た
演技までしちゃうとは・・・!。
このへんが読者を
きぃぃぃーーー!!!
とさせますね。
さて、小学四年生4月号は
進級お祝い総集編 でした。
今までのあらすじが載ってます。
ま、仕方がないと言えば
仕方がないのですが・・・。
かなりバッサリです。
まず、かおりがカンナを連れて
東京の病院へ行ったのは
北海道のおじいさんのとこで
落馬したため・・・となってます。
そう、あやめちゃんが
「おねえちゃまがこわい!」
と恐れおののいてた狂気のカンナや
白鳥の首をくっつけたり離したりで起こる
不思議な現象もバッサリ!!
このブログ的に言うと
「白鳥の星」その2~その5
の内容がバッサリ。
そして、誰もいない舞台で踊るカンナを見て
「あなたは本当のカンナちゃんなのでは?!」
と聞くかおりに
「いいえ、私はさゆりです」
と答え
「これでいいんだわ・・・」
と思う本当のカンナ。
これが総集編では、
稽古場でレッスンをするカンナになってます。
そして
「あなたは本当の・・・」から
「これでいいんだわ・・・」
のやりとりに。
そして、和田先生のお家の火事へと
続きました。
そう。今回のスキーの件が
バッサリされちゃってました
かなーりバッサリされてますが
不思議と話の内容は通じる・・・。
まぁ、それだけカンナちゃんが
入院する事が多く、
「これでいいんだわ・・・」
と思う事が多い。
て事なんでしょうね。
さて。
火事になってしまった和田先生の家。
和田先生は
助けに向かうカンナは
二人の運命は・・・
次回をお楽しみに
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うーん今度こそバレるかと思ったら、さゆりしたたかですね。改心したかと思ったら、かおりさん すっかり騙されてしまって・・。
3年生が終わって4年生になっても、まだ偽カンナが居座り続けているなんて・・・。
カンナちゃんはスキーは初めてで転んでばかりいるのに、そこはスルーなんですね(笑)
読者のお便りの欄があったりして、そういう所がなんか懐かしいです。
『白鳥の星』の山場(確かに山が舞台)のひとつ、雪山遭難の回。さゆりにまつわる心理描写がいろいろ考えさせられる面白いエピソードだと思います。
雪崩から戻ったカンナに涙するさゆりのコマ。さゆりの表情(=本音)が見えず、語りの説明とカンナの表情から推し量るしかない、読者のイマジネーションを掻き立てる描写が巧いところ。そしてその後に見せる心の底のダークな部分。瓜二つのカンナとの性格の違いは『白鳥の湖』のオデット(白鳥)とオディール(黒鳥)みたいな印象を覚えます…やはり「小三」11月号の扉も伊達ではない。
ところで…一作の中で2回とは多すぎるんじゃないか、と思われるカンナの火災遭遇率。「カンナ=火難(カナン)」?(^^; 思い起こせば前回の山の村での火事の場面にも和田先生がいたわけで、どこか因縁めいた感じを受けてしまいます。一方で火とは対極の冷たさーー雪崩の中での死を前にした走馬灯の場面はなんとも切ない。
このままカンナとさゆりは入れ替わったままなのか、それとも…大いに続きが気になるところですね。次回も楽しみにしております。
かおりさんもね~・・・ああ見えてうっかりさんだから。
カンナは入院率の高さの次に火事遭遇率も高いですよね。
それだけでも十分波乱の人生。
Saekiさんは初コメントですね。ありがとうございます。
「わたなべまさこ展」の時はお世話になりました。
という事で、Saekiさんは我楽多の素顔を知る数少ない人のおひとりです
Saekiさん。我楽多さんは「美魔女」って事で通してますんで。そこんとこヨロシク。