お待たせしました!
さよなら星も残すところあとわずか となってまいりました。
回を重ねるごとにUPするのが遅くなって行く~
まだか?まだか?とお持ちの方。
すみませんね~
絵里が留学して来て、堂々のライバル宣言。
そして藤先生が病気と知ったすずらんちゃんは
この後イギリスでどんな境遇にあうのでしょうか?!
1972年(S,47) 小学四年生 7月号 表紙
ひとり考えたくてテームズ川のほとりを歩いていると、一人の男性に声をかけられました。
その男性は自分が日本人なのか、この国に来てどのくらい経つのかも
わからないと言います。
ただ、過去の思い出につながるものは これだけだと
写真の入ったロケットを見せてくれました。
それは、すずらんちゃん、ゆりちゃん、ほしおくん の写真でした。
そしてそれは、すずらんちゃんも同じものを持っていたのでした。
自分のパパだと気付いたすずらんでしたが、すっかり変わってしまった姿に驚き
「どうして私がわからないの?」と思いました。
そこへ 「パパ」 と言って駆け寄る女の子。
転んでしまいますが、この男性はどこにいるのかわかりません。
目が見えなかったのです。
女の子の母親は、すずらんを見て すぐにロケットの写真の少女だとわかりました。
女性は言いました。
男性は、3年前 事故に遭い、失明して記憶も失くしてしまった。
その病院で看護婦をしてた自分はあの人を愛してしまった。
私はあの人が記憶を取り戻すのがこわい。
記憶を取り戻したら、日本の家族のもとへ帰ってしまうかもしれない。と。
あんな可愛い子からパパを取り上げるなんて出来ない。
あの人たちの幸せをこわす事なんて出来ない。
と思ったすずらんちゃん。
写真の女の子は自分ではないとウソをつきます。
そして去って行く三人の後姿に「パパ」と寂し気に叫ぶのでした。
そんなすずらんの姿を木の陰からみつめる絵里。
ある日突然、公演の配役が発表になりました。
この公演は特別に力を入れているため 稽古の期間中、
無断で休んだり、遅刻した人はメンバーから外されてしまいます。
翌日からきびしいレッスンが始まりました。
先生に呼ばれ、部屋に行くと そこには藤先生とゆりちゃんがいました。
藤先生は風邪をひいただけだと知り、ホッとするすずらんちゃんでした。
それからも きびしいレッスンは続きます。
休憩時間に絵里がすずらんちゃんへ、
パパが来て、もう遠い所へ行くと言ってた。
と伝えます。
二度と会えなくなるのでは・・・という思いから、外出禁止にもかかわらず
レッスンまでには戻ると言って外出してしまいます。
すずらんちゃんが規則をやぶって外出したことを知り
先生は 「役をおりてもらう」 と怒ります。
つづく
1972年 (S,47) 小学四年生 6・7月号より
6月号は、まるまるパパとの再会の話です。
まさかね~、遠い遠い異国の地で偶然にもパパと逢っちゃうなんてね。
それも記憶喪失で失明してて結婚もしてて子どももいた・・・なんて言ったら
少女の心痛 いかばかりかと・・・
ところで、このパパ。
素敵なイギリス紳士と言った感じですが。
覚えてます?
さよなら星10 での あらすじ の中のパパ。
こんなでしたよ。
これじゃぁ、すずらんちゃんもパパとは気付かないわなぁ~
まぁ 思いますに。
この時点では この後パパなんて登場する予定がなかったか、
回想場面とは言え 以前どんなパパを描いたか谷先生がすっかり忘れてしまったか。
このどちらかかと・・・。
パパがイギリス紳士のようならば、すずらんちゃんも美しいレディーへ
変わって来てるような気がします。
ゆりちゃん達との再会の場面。
髪はアップにし、刺繍の入った清楚なノースリーブ(色はきっと白だわよ!)
シンプルなブラウスだからこそ大きなリボンが引き立つスカート。
華美にせずとも 美しい子は十分美しい という典型ですな。
配役表を見つめる姿も美しいですね。
胸に両手をあてて・・・。
こんなポーズ、そんじょそこらの女子じゃあ そう簡単には出来ませんゼ。
腕にはハートのブレスレット。
さり気ないおしゃれも怠りません!
さて、その配役表ですが。
よーーーーーく見て下さい。
イギリスなのに日本語・・・?
いやいや、そんなんじゃ ありゃしません。
配役ですよ。
よーーーーーく見て下さい。
悪魔(ロット・バルト)ワルーイ・ヤッツ
悪魔 の役を 悪いヤツ がやるんです
当時これを見た時は驚きましたね~~。
こんな 真面目で 悲しくて おフザケ無し のマンガなのにーと。
この配役は、40年以上ずーーーーーっと忘れられずにいました。
さて。
遠いイギリスの地で偶然にもパパと逢ったすずらんちゃん。
パパとの再会は叶うのでしょうか?
そして 先生の怒りをかってしまったすずらんちゃんは
この先どうなるのでしょう?
次回、お楽しみに
パパの変身、つぼです。本当にまるで別人ですね。
本物のパパは実は別にいて、ある事情から大事なロケット(なつかしい)を預かっただけなのを、記憶喪失で忘れてしまった、と思える位に。。。
絵里さんも、ストーカーよろしくいじめネタを探しまくるなんて、わざわざイギリスに渡ってきたのに何をやってるんだ!と突っ込みたくなります。
さらに、その意地悪にあっさりとだまされて、まんまとすずらんちゃんを怒る先生も、冷静さを持とう!と言いたくなりますね。
そしてワルーイ・ヤッツ、以前にも指摘がありましたよね?とってもインパクトが強くて、二度と忘れません。このセンス、是非失って欲しくないですね。
色々な意味で楽しいさよなら星、でももちろん、美しくて可愛らしいすずらんちゃんを見るのが、何よりも一番楽しいです。
あのロケット(ホント懐かしい!) は、持ってるからって、その男性がパパとは限りませんよねー。
もしかしたら拾ったものかもしれないし?!
絵里さんは、何もイギリスまで来なくても・・・。
日本でおとなしくしてればイイのにね~。
多分すずらんちゃんの美しさ、バレエの上手さを見て
「私のライバルみ~つけた!」
と思ったんでしょうね・・・。
お金持ちのお嬢様だから、留学なんて簡単な事でしょうから。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm29355244
ちなみに『さよなら星』最終回掲載誌(「小四」11月号)の発売は1972年10月3日頃。そして『レインボーマン』のNET系TV放映開始が1972年10月6日…
そして、フランスで消息を絶ちロンドンで発見されるという謎めいた経緯、さらに「ミスター北川=ミスターK」という符合…
『レインボーマン』で展開する死ね死ね団の数々の工作活動は、実は愛娘を不幸にした日本に対する復讐だったりして、とか何とか。(^^;
それはさておき。
この男性がそもそも本当にすずらんのパパかどうかは、ご指摘のように持っているロケットの写真以外に証明するものは何もないんですけどね… 彼の現在の妻を名乗る女性にしても、身元不明の男性のはずなのに、なぜ「彼が日本人である」事を前提としてすずらんに話しているのだろうか、とか。「奥さん、貴女本当はこの人の身元知ってるんじゃないの?」という疑惑を抱かざるを得ない部分でもあります。
上辺のナラティヴだけでは物語の実相のよくわからないところが『さよなら星』の不思議な魅力といえるでしょうか。
やっぱり現在の妻は、本当はこの人の身元知ってるんじゃないですかね。
事故にあって病院に運ばれた時、「日本人」らしいものを持ってたとか・・・。
ミスターK。似てますね~。