推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

秘策アリ

2015-12-12 22:57:02 | 日記
武術修行において、
「練習の成果が感じられない」
「いくらやってもうまくなった気がしない」
という伸び悩みを感じる事がありますが、解消する策があります。

それは練習をサボる事です。

そうすると、サボる前と後のギャップの大きさが分かるでしょう。
進歩していない様に感じていても、練習を重ねている限り確実に実力はついています。
自分をあきらめる事はないのです。

管理人も2週間ばかり別の事に熱中して練習をサボっていたら、体が全然動かなくなってしまいました。
今、ひしひしとサボりギャップを感じております。


さて、今年も残りわずか。
年末の忙しい最中、金曜練習会にはやっぱり6人のメンバーが集まりました。
毎度ありがとうございます!

何度かご案内したように推手サークルには先生がいません。
「出自も経験も様々な人達が自分を進化させるためにお互い協力する」のがサークルのコンセプトだからです。
強いて言うならメンバー全員が先生であり生徒である、という事になるでしょう。

日ごろ感じている疑問や、うまく行かない事例を持ち込んでは、その対策をみんなでトライ&エラーする訳です。
此度も様々な試みがなされていました。


Aさんは日ごろから色々な方と推手する機会があるので、その人達への対策という事で一緒に色々研究してみました。
たくさんの人と対戦すると課題も増えますが、それを乗り越えると同じような傾向を持つ人とやった時に有利になることは言うまでもありません。
ここら辺は経験を積むしか対処の方法は無いと思います。

管理人はHKさんやKKさんに翻弄されたり、すっ転がされたりしながら、それをいかに引っくり返すかを虎視眈々と狙っていましたが、良い返しが出来なかったので継続研究中です。

フルコンタクト系の方々は太極拳や他の武術を柔軟に取り入れながら、ご自分の稽古の時にそれを活用しようと研究しておられました。
この探究心の旺盛さには本当に頭が下がります。

といった具合で、それぞれに「秘策」を練る1日でした。
ご参加ありがとうございました。


練習が終わって体育館の外に出ても、なお秘策の追求は続きます。
ただの愛好家の集まりですが、この熱意だけはどこにも引けを取らないのではないでしょうか。



輝く瞳

2015-12-12 22:56:40 | 日記
文章力がない管理人にとってブログを書くのは結構しんどい作業です。
そこで「書きたい!」という情熱で満たされるまで待つ必要があるのですが、そのせいで先週の日曜日の内容を今週書くはめになったりする訳です。


推手サークルの愛知練習会は月1回のペースでやっていますが、このスパンが良いのかも知れません。
というのは、1ヶ月の間にメンバーの皆さんがそれぞれ学んでいるものをギュッと濃くして持ち込んでくれるからです。
1月間の研究発表会みたいな感じです。

最近では太極拳に限らず何でもアリ状態ですが、それも愛知練習会のカラーなのでいいんじゃないかと思います。
色々と面白い話を聞けました。

管理人が特に興味を持ったのは剣道をやっていた方の話でした。
その方によると、試合をやっていて相手が本気で攻めてくる直前には「目が光る」のだそうです。
面の奥で明らかに目が光るのが分かるんだよ、とおっしゃっていました。

管理人が昔、柔術で「拳銃捕り」という技を教わった時に、先生が、
「撃つ直前に相手の目がピカッと光るから、その瞬間に飛び込めば取り押さえられる」
と言っていたのを思い出しました。
その時は話半分で聞いていましたけど、そういう事はあるんだなあ、と今更ながら納得した次第です。

宮本武蔵は養子の伊織に「常に目を見よ」と教えていたそうで、実戦あまたの達人は経験から相手の動く兆候を目から読み取っていたのでしょう。

ベンジャミン・リベットという生理学者によると、人間は何かをしよう、と決意する0.3秒ぐらい前から脳に「準備電位」という電気信号を走らせるそうで、それが「輝く瞳」と何か関係あるのかも知れません。
脳が指令を下して神経に電気が走り、筋肉が動くまで0.2秒、さらに全身の筋肉を動かそうとすると1秒近くかかります。
超効率の良い体の使い方を出来る人でも意思決定から動き出しまで0.5秒かかるという計算ですから、相手の意思の出る瞬間が読めれば、事前に対処する事は可能ということになります。

いわゆる聴勁というのは、こういう電気信号の流れを皮膚を通じて読む能力なのかも知れませんし、その上のトウ勁や神明というのは空間に生じた電位の歪まで読んでしまう、という事なのかも知れません。
皆さんがワーワーと楽しそうに色々やっているのを見ながら、脇でそんなエセ科学風な事を考えていました(笑。

という事で今年最後の愛知練習も楽しくやりました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。



27日に湖西市でハートフルプッシングをやるので、ちょっと遠いですが愛知の皆さんも是非遊びにいらして下さいねー。