武術の姿勢は不安定なものの上に立って、なお崩れない事を要求されます。
それが体現されたのが馬にまたがっている形や、船の上で揺られつつ立つ形などでしょう。
といっても現代において馬や船の上で訓練するというのは現実的ではないので、電車に乗ってふらつかない立ち方を会得してはどうかと思います。
レールの磨耗や加減速が激しいJR東日本の電車とか超おすすめです。
今月は金曜日のスタジオが確保できなくて、ヘンな日取りになってしまいました。
それで土曜日の夜なんか誰も来ないだろうなー、と思っていたら、普通に6人集まりました。
みくびってすみませんでした!!(笑。
いつも様々な研究がなされますが、今回も多彩な試みが行われました。
推手サークルにはフルコンタクトや総合格闘技をやっていらっしゃる方が何人かいらっしゃいますが、とにかく熱心です。
強くなる事に貪欲で、この姿勢にインスパイアされます。
格闘技をやっている方は自分の流派だけに拘らず、強さを求めて何でも吸収しようという意気込みがあるように見受けられます。
この人達のような姿勢で武術に向き合う太極拳家がどれだけいるか、というとあまり自信がありません。
(管理人も含めて)
もちろん中国武術には中国武術のやり方がありますし、凄まじい実力を持つ人も実在しますが、全体的に見てファンタジーの世界にいるように思います。
とりあえず自由推手で崩し合いをしてみれば、幻想が吹き飛ぶのではないでしょうか。
そこからが本当の武術の始まりじゃないかと思います。
そんな訳で、太極拳を太極拳らしい方法で実際に戦いに使う方法を模索してみました。
「槍の推手」を練習したり、現代格闘技が得意とする蹴り技への対処法を研究したりして、課題がいくつも出てきました。
今後もこうした試みを続けて行きたいです。
といった所でサタデーナイトの練習は終了。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
恒例の懇談会では武器の威力の凄まじさとか、似ているからといって別の武術を安易に自分の武術に混ぜてはいけない、という様な話をして夜が更けていきました。
気温低下著しい夜半、暖かいコーヒーを売る出店とか来てくれないものでしょうか。