3.31 さくら

櫻花清らに咲きて色濃くて
街角を曲がれば枝垂桜あり
登り来て峠のさくら海の青
雪山を遠く望みて里桜
吉野山煙雨にけむる山桜
伊吹山やまなみ遥か尾根の花

山野草の撮影を趣味にしている友人Y氏から立派な写真集が送られてきた。コロタイプ印刷の本格的なもの。俳句のコメントの要領で早速礼状を出す。

家の近所、千里北町は昨日今日一気に開花し、五～七分咲きのところも。

3.30 雜詠6題

水仙花清明の気を吸いて立つ
桜前線西に下りて到着し
児ら通う路に沿いたる桜花
ツンツンと子雀枝に遊びおり
金木犀芽出し嬰児の手のように
カップ水仙わが庭先で瞠目し

昨夜来の雨で桜も一斉に膨らんだと思う。通所デイケア・アリスでは来週千里中央公園で恒例の花見とか。
一方我が家では１本だけの金木犀に茜色の新芽がいっせいに芽吹き、株を覆って美しい。
大盃水仙が咲いて新しい彩りが加わり、チューリップはレッドエンペラーが朝日に耀く。庭仕事が出来なくなって5年余、残った球根類が家内の世話で細々と咲いているだけだが、やはり春の庭は楽しい。

3.26 春や春

暖かく空微笑みて春四月
雲ひとつ浮かび弥生の空は明け
春や春空は光りて地平まで
東海道下りて桜便りかな
水仙も木瓜も仲良く雨に濡れ
アイリスの葉は真っ直ぐに天を指し
彼岸過ぎ未だクリスマスローズかな

昨日の日曜は１年ぶりに小、中学生の孫3人とその親たちが集まり、わいわいがやがや。
入試受かったばかりの大、高生は夫々友人と遊びに出て不参加だが。
能登半島の活断層動く。M6.9。

今朝の心地よい暖かさ、やっと春がきたと実感できる。　

3.23 雪柳

風そよぐ小川のほとり雪柳
うらうらと雪柳の波に溺れたし
物憂くもからしなの花ゆれており
大相撲熱気の外は春霞
文庫本ただ広げ居る朧かな

厚さ寒さも彼岸までとはよく言ったもの。阪大病院への道すがら春の風情を満喫。
随所で雪柳が満開だ。桜はまだ芽木が膨らんできたところ。
選抜高校野球開幕。横浜の次男から孫1人連れて車に乗ったと連絡あり。

春野行く

春野行く心広がる地平かな
春分や珊瑚樹芽出時となる
さんご樹の新芽は紅く合掌し

長男に頼んで天王寺の美術館へ関西水彩画展をみにゆく。お彼岸のお参りで谷町筋から阿倍野の辺りヒトと車でいっぱい。でも好天気でよかった。

ヤットと言うかやはりと言うか、タミフルの使用制限が！

3.20 水仙

ラッパ水仙咲くや音楽流れ出す
庭の色暖かくして黄水仙
芽だし株あやめは丸く円陣に

今日は国立循環器病センター脳内科の若手A先生の診察日。赴任されて２年くらい。慣れて気安く話ができるようになったら、この3月で新潟へ戻る由。医師のターンオーバーは結構激しい。　　また新潟から代わりのDr.が来るそうな。

春浅し

ツンツンと子雀枝に春浅し
小鳥ニ羽つれて飛び立つ薮椿
春寒や雪花散りて空見上げ

作品が水彩画展に入選し家内はホクホク。こちらはオンライン句会、かすりもせず。
今の力では止むを得まいか。ともかく寒い。今朝は雪がちらついた。

3.1 若ごぼう

若ごぼう春の味とは聞きにけり
春かすみ夕陽に映えるビルの列
春浅しラーメン啜る昼休み

今朝のテレビで：手足を動かさずとも思い浮かべるだけで、脳のその部位の血流が増す。
リハビリへの応用と実例二、三。とき既に遅い？

春寒

春さむや杖突く脚ののろさかな
春寒や小鳥陽を得て暮らしおり
春寒く絵の具の乾き速からず
春寒や友の声ありクラス会

朝起きて家中の室内温度を測ってみる。７-１１℃、
例年の真冬と全く差がない。先日来の陽気はどこへいったのか？

3.11 雜詠5題

鰆煮る妻の笑顔や古里の味
いかなごの釘煮天地は混沌と
ひよどりの喰い尽してや実万両
めじろ来て馬酔木の蜜を飲みて発つ
木瓜の花朝日を赤くはね返し

今日は一段と冷える。その割に血圧の調子は悪くない。加齢で薬物代謝能が低下し、
降圧剤の効き目がよくなったのかもしれない？
家内の水彩展出品作コッツウオルズの夏（仮題）がまがりなりに出来上がったので、千里中央でメシでも食うかと出かける。
バブル期に建った「千里ライフサイエンスセンタービル」は外資に売却されるとか。千里も変わってゆく！