河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

2.25若ごぼう

2008-02-25 17:28:15 | Weblog
薄青きまま束となり若ごぼう
食卓の味一つ増え若ごぼう
もう少し根も伸ばせよや若牛蒡


よもぎ餅早くも市に売られおり
蓬餅干してかきもち薄く切り
蓬葉の短きをなぜか摘み帰る

今朝もまた雪がちらついている。クリニックから戻ってTさんと烏鷺を戦わす。このところいつも欲張ってやられてしまう。お茶受は蓬太福。

2.27春雪

2008-02-24 15:37:32 | Weblog
暦日は知らず明けて一面雪の中

春雪をきらと光らせ朝日かな
春の雪嬉しく珈琲豆を挽く
春雪の消えて顔出す小鳥たち
パンジーの雪の重みに耐えており

青空を背にしきららな春の雪
春雪の屋根よりどさと落ちて来る
雪消えて今甦る春の土
さわやかにゆきつもりたる春の庭

朝起きて驚いた。庭一面真っ白に綿帽子をかぶっている。積雪5~8cmか。
外出もならず新聞とテレビの囲碁で過ごす。イージス艦の衝突事故が腹立たしくてならぬ。自動操縦で直進していたとは!

2.20-2水煙4月号投句控

2008-02-20 20:23:22 | Weblog
雪の比良望みて遠く彦根城
湖西線雪かき分けて北へ伸び
水仙の白きを見れば風の舞う
クロッカス摘みて持ちくる孫娘
八朔の鈴生り映えて春近し
たちまちに葉を抽き出る水仙花
隣家に同じ鉢花春隣
菜園に若菜摘む朝春立ちぬ
息災を祈るもち撒き京の春
 (2.12投句)

2.20ひなげし

2008-02-20 20:02:08 | Weblog
雛罌粟のまばらに咲きて春浅し
ひなげしの揺れる間青春過ぎゆきぬ
風寒く梅の蕾も首すくめ
紅梅の先ず咲きそめて初めて白を待つ

陽射しの暖かな一日。小林クリニックの帰りに服部緑地公園の梅林に寄っみる。車中と車外は大違いで、やはり風が冷たい。人出はほとんどない。若い二人連れがシートを敷いて寒さの中でがんばっている。花壇の雛罌粟がちらほら。
夕刻ケアマネのMさんがやって来る。


2.17春の花

2008-02-16 20:37:36 | Weblog
卓上を飾るアネモネゆらと揺れ
卓上に軽く一輪すみれ草
黄水仙そよと立ちたる香りかな
春立ちてオンシジウムも時を得し

若ごぼう薄青きまま束にされ
餌台に春菜つつきて小鳥去る

外の寒さに比べて陽射しの強くなったこと。窓越しの顔に熱いほどだ。孫娘の北摂地方高校ダンス部合同発表会とやらで読売文化センターに出かける。耳を劈く大音響の中、ビートの利いた激しい踊りが珍しい。日本古来の静かなメロディーに乗って躍るわけには行かないものか、とふと思ったり。町の花屋も店頭が少し賑やかになっている。

2.13春の雪

2008-02-13 15:38:56 | Weblog
空光り粉雪舞える今朝の春
暦日を知らず積もれる銀世界
蕾ごと乙女椿の薄化粧
雪消えて甦りたり黒き土
雪止んで小鳥出て来る庭の先

3日の長男長女らとの会食、9日の次男父子の来訪、いずれも雪が積もって心配させられたが、誕生日記念行事も終わって昨日は2人で人間ドック入り。幸い「今のところ異常なく」2つも病気を抱えながら基本的には健康と言う次第。よい遺伝子を残してくれた亡き両親に感謝する。家内も去年の大病にかかわらず胃が若いと医師に誉められた由。今日も小雪の中、三国まで紫外線療法に連れて行ってもらう。それにしても今年の冬の寒いこと。


2.6菜園

2008-02-06 21:08:49 | Weblog
菜園に若菜摘む朝春立ちぬ
春立ちぬ隣の庭に同じ花
餌台に春菜つつくや鳥の影
庭菜摘み春の食事は無農薬

息災を祈る餅撒き京の春
息災を願う餅まき春社

庭の小鳥を見ていると飽きない。雀ではないようだが、まさか鶯ではあるまい。
枯れ枝の先に止まって尻尾を振っている。2,3度振ってツイと飛んで行ってしまった。
暦と気分の上では春だが、外の寒いこと。南千里へリハビリショッピングに出かけたが、杖歩行1時間余で大いに草臥れた。

2.5 立春

2008-02-05 21:44:40 | Weblog
春立ちて花壇に苗を追加する
牡丹雪消え去り朝春立ちぬ

息災を祈る餅撒き京の春
孫娘乙女椿のごとく咲け

春立ちて菫の花の可憐さよ
春立てば野の草々も背伸びする

ここ数日、中国製冷凍ギョーザの農薬汚染問題がひときわ騒がしい。まだ結論は出ていない。推理小説のようだが、如何を問わず加工食品は信頼度が低い。何事も自然が一番か。
春になったとは言え。まだ当分寒い日が続きそうだ。